二次創作
光の子守り人
その後、私は仲間を失った寂しさを埋めるように、五人の魔物の子たちに愛情を注いだ。
人のいるところでは暮らせないから、私は自然と森で暮らすこととなったが、野宿は勇者くんたちと乗り越えてきたのだ。外での暮らし方もそう辛くはなかった。
何より、可愛くて楽しい五人の魔物の子たちがいたから。
私は自分の知っている限りのサバイバル術を魔物の子たちに教えた。食べられる物や毒のある草、近づいてはいけない魔物や洞窟、他の魔物との戦闘方法……は私は教えなくても、彼らの元々の素質でなんとかやってのけているみたいである。
そして私は、特に魔法使いのぼんには何度も言い聞かせた。
「いい? 怪しい人間には絶対治療の魔法を使わないでね」
とはいえ怪しい人間をどう見分けるのかまでは、私も教え難いことだった。この森はそこまで強い魔物もいなく、魔物密猟犯が立ち入ることもないし、人里へ連れ出す訳にもいかないし。比較的人の姿に近いドズルやぼんだけでも街へ行ってみようかとも思ったが、もしもの時に攻撃力を全くない僧侶の私が、まだ子どもの彼らを守れる自信はなく。結局、五人と一緒に街などに出掛けることはなかった。
そしてその日。私は、森の中に広がっていた小さな花畑で、五人それぞれに髪飾りを作ってあげた。私が出来る囁かな魔力を込めたお守り。どうか、彼らがずっと幸せに過ごせますように。そう祈りを込めて、五人の魔物の子たちに髪飾りをプレゼントした。
「大事にするよ、●●さん」
とドズルは言い、赤い花飾りを金髪に刺した。
「失くすかもしれないから、魔法の中に仕舞って置くよ」
心配性のぼんはそう言って紫の花飾りを魔法の鞄の中に仕舞った。
「ありがとうございます」
真面目なおんりーは少し戸惑いながらも黄色い花飾りを受け取り、被っている帽子に刺している。
「わ〜ありがとう〜、大事にします!」
少し何かの訛りがあるおらふくんは、そう言いながら首に巻いている赤いマフラーに、青い花飾りを身につけた。
「あー……ありがとうございます」
照れ屋なMENは言葉少なくピンク色の花飾りを受け取ってくれたが、すぐにポケットに仕舞っていたので、身につけてくれるのか私には分からない。
人のいるところでは暮らせないから、私は自然と森で暮らすこととなったが、野宿は勇者くんたちと乗り越えてきたのだ。外での暮らし方もそう辛くはなかった。
何より、可愛くて楽しい五人の魔物の子たちがいたから。
私は自分の知っている限りのサバイバル術を魔物の子たちに教えた。食べられる物や毒のある草、近づいてはいけない魔物や洞窟、他の魔物との戦闘方法……は私は教えなくても、彼らの元々の素質でなんとかやってのけているみたいである。
そして私は、特に魔法使いのぼんには何度も言い聞かせた。
「いい? 怪しい人間には絶対治療の魔法を使わないでね」
とはいえ怪しい人間をどう見分けるのかまでは、私も教え難いことだった。この森はそこまで強い魔物もいなく、魔物密猟犯が立ち入ることもないし、人里へ連れ出す訳にもいかないし。比較的人の姿に近いドズルやぼんだけでも街へ行ってみようかとも思ったが、もしもの時に攻撃力を全くない僧侶の私が、まだ子どもの彼らを守れる自信はなく。結局、五人と一緒に街などに出掛けることはなかった。
そしてその日。私は、森の中に広がっていた小さな花畑で、五人それぞれに髪飾りを作ってあげた。私が出来る囁かな魔力を込めたお守り。どうか、彼らがずっと幸せに過ごせますように。そう祈りを込めて、五人の魔物の子たちに髪飾りをプレゼントした。
「大事にするよ、●●さん」
とドズルは言い、赤い花飾りを金髪に刺した。
「失くすかもしれないから、魔法の中に仕舞って置くよ」
心配性のぼんはそう言って紫の花飾りを魔法の鞄の中に仕舞った。
「ありがとうございます」
真面目なおんりーは少し戸惑いながらも黄色い花飾りを受け取り、被っている帽子に刺している。
「わ〜ありがとう〜、大事にします!」
少し何かの訛りがあるおらふくんは、そう言いながら首に巻いている赤いマフラーに、青い花飾りを身につけた。
「あー……ありがとうございます」
照れ屋なMENは言葉少なくピンク色の花飾りを受け取ってくれたが、すぐにポケットに仕舞っていたので、身につけてくれるのか私には分からない。