二次創作
光の子守り人
「●●ちゃん、大丈夫?」
名前を呼ばれて体を起こすと、そこには黒い眼鏡を掛けたぼんの顔があった。
「大丈夫……」
と体を起こして気づいた。私、ものすごい汗をかいている。
「うなされていたみたいだからさ。みんな、起きてはいないけど」
とぼんがチラッと見やった方向には、葉っぱを布団にぐっすり眠っている彼らの姿があった。時間はまだ、深い夜だ。
「ごめんなさい、起こしちゃったよね……」
私が俯くと、ぼんは優しく微笑んだ。
「俺は大丈夫。元々起きていたからね」それからぼんは外へ視線を投げた。「俺たち魔物だし、昔何していたか覚えてないけど……●●ちゃんに出会えて、本当に良かったと思ってるよ」
「ぼんくん、急にどうしちゃったの?」
大人っぽいこと言っちゃって。ちょっとしみじみしちゃうな。
「夜だからそう考えちゃったのよ。深い意味はないのよ? ほんとに」ぼんは話し続ける。「ね、●●ちゃん、俺たち、これからも一緒にここで暮らすの?」
「え……」
「あ、別に悪い意味じゃなくて。ほら、そのー……人間の方が寿命短いし、俺たちに縛られるのも嫌になるかもだし? もっと自由にしてもいいんじゃないかなって……ハハ、俺何言ってんだろ」
私は、何も答えなかった。そのことで、ぼんは焦り始めた。
「ごめんごめん、変な夢見てたのにこんなこと言っちゃって。ダメだなぁ、俺。●●ちゃんを宥めようしたかっただけなのに」
とぼんは言ったから、私は首を振った。
「ううん、そんなことないよ。ありがとう、ぼんくん」
「そお? なら良かったけど」
すごく勇気が出る言葉だった。私は、一人頷いた。
名前を呼ばれて体を起こすと、そこには黒い眼鏡を掛けたぼんの顔があった。
「大丈夫……」
と体を起こして気づいた。私、ものすごい汗をかいている。
「うなされていたみたいだからさ。みんな、起きてはいないけど」
とぼんがチラッと見やった方向には、葉っぱを布団にぐっすり眠っている彼らの姿があった。時間はまだ、深い夜だ。
「ごめんなさい、起こしちゃったよね……」
私が俯くと、ぼんは優しく微笑んだ。
「俺は大丈夫。元々起きていたからね」それからぼんは外へ視線を投げた。「俺たち魔物だし、昔何していたか覚えてないけど……●●ちゃんに出会えて、本当に良かったと思ってるよ」
「ぼんくん、急にどうしちゃったの?」
大人っぽいこと言っちゃって。ちょっとしみじみしちゃうな。
「夜だからそう考えちゃったのよ。深い意味はないのよ? ほんとに」ぼんは話し続ける。「ね、●●ちゃん、俺たち、これからも一緒にここで暮らすの?」
「え……」
「あ、別に悪い意味じゃなくて。ほら、そのー……人間の方が寿命短いし、俺たちに縛られるのも嫌になるかもだし? もっと自由にしてもいいんじゃないかなって……ハハ、俺何言ってんだろ」
私は、何も答えなかった。そのことで、ぼんは焦り始めた。
「ごめんごめん、変な夢見てたのにこんなこと言っちゃって。ダメだなぁ、俺。●●ちゃんを宥めようしたかっただけなのに」
とぼんは言ったから、私は首を振った。
「ううん、そんなことないよ。ありがとう、ぼんくん」
「そお? なら良かったけど」
すごく勇気が出る言葉だった。私は、一人頷いた。