あのあと、私は友達に夢のことは言わずに学校を終えて帰ってきた。
というよりも、すっかり忘れていた、といったほうがいいと思う。
とにかくこのことは誰にも言ってはいない。
学校から出された宿題を、うまい棒をかじりながらさっさと終わらせ、空き時間で＿夕食が準備されてうるさく呼ばれるまで、＿
たった一文で予言のような言葉を残した彼はいったい何者で、そして、結局何が伝えたかったんだろう。私はそんなことをずっと考えていた。
＿とはいってもお姉ちゃんの好きな音楽が隣の部屋（もちろんお姉ちゃんの部屋）から爆音で聞こえてくるので、たまに妄想の綱を切断されたが＿
しかし、夕飯の用意ができても、そのナゾは解けなかった。