『ふぅ、、まったく、、、』

頬に付いた返り血を拭う

『なんでこんなに血が付くんだ、、』

今回の任務はマフィアボスの暗殺、、、のはずだか

『何してんだまじで、』

『おい、剣持』

「別にいいでしょう？師匠が動かなくてすんだし」

アメジストよりも深い色合いの髪

ペリドットのような透いた瞳

『お前が密会中に前に出るせいで交戦しなきゃいけなかったろ』

「いや、待てがなかったので」

『お前は犬かよ、、、』

「師匠の従順な犬ですけど」

『はぁ、、』

暗器に付いた血をふいて、写真を撮る

「？、それ、どうするんですか？」

『送る、あの鬼に』

「あぁ、、、」

マフィア社会の中でも上位中の上位、あのグループのボス

加賀美ハヤト、まぁいわゆる通り名が”鬼”

『剣持映る？ピースしてもいいよ？？』

「さすがに、嫌ですよ」

[大文字]死体の前でピースなんて、罰当たりじゃないですか
[/大文字]

『俺らのほうがもう罰当たりすぎるコトしてるけどね』

パシャ

写真を送ると　

ピコンっ

『あ、』

すぐに返信が来た

『うし、今日終わり』

『おつかれ剣持』

「お疲れ様です」

血の匂いが漂うその地でハイタッチの音が軽く鳴った


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『ただいま』

「おかえりなさい」

『殲滅完了した』

「わぁっ、それはすごい！」

『ほぼこいつがやってくれたよ』

「剣持サマが？」

『んで、サマ呼びなんだよ』

「名字呼びの許可を貰っていませんので」

『そんなのいるんだ、、、』

『ほら、剣持、付いたぞ』

抱っこしている剣持をぺちぺちする

「ん、、んぅ、」

『赤ちゃんかお前は』

「まぁ疲れているのかも、お部屋整えさせますね」

『いや、いい、部屋を人に触らせたくない』

「わかりました、お風呂はどうされますか？」

『、、浴場2を開けといてほしい、』

「了解しました」

パンッと手を叩くと出てくる使用人

ここは洋館、、ではあるのか、

リーダーなんだなって、加賀美の横顔を見て思う

『ほら、起きろ』

「、お、ししょー、、？」

『付いたぞ屋敷』

「、、ふぁい、」

パチパチと目を動かす剣持

『降りれるか？』

「降りれ、ふぁあ、、降りれます」

『まだ眠たそうだな、風呂、入るか？』

「入り、ますよ、、血だらけで寝たくない」

『浴場を開けてもらった、一緒に入るか？』

「入ります、お背中流させてください」

『即答やめろ、こわいわ』

「お風呂の準備が出来たそうですよ」

『ん、ありがとな加賀美』

「どういたしまして、」

「お仕事お疲れ様でした」

『、ボスもしっかり休めよ、、、隈がある』

っすと近寄って血が付いていない左手の指で目の下をなぞる

「えぇ、休みます」

少し微笑む加賀美、、こいつ寝る気ないだろ

『うし、それじゃあおやすみ』

「はい、おやすみなさい」

パタンと閉じられる扉

『剣持、さっさと準備しろよ』

「もちろんですよ」

念の為、俺と剣持の部屋は別れているが境目に窓の様な物がついており

緊急時に開けることができるが、、、

『（あれいっつも開いてるんだよな）』

まぁいいか、別に開いてたとしてって感じだし

ドアを開けて机の上に武器を置く

『今日使った武器は、、ナイフ、銃、、うっわ、血垂れてるし』

一応現場で取れるだけの血は取るが、、、やはり取りきれてない

『風呂上がったら取るか、、』

サクッと黒い手袋を机の上に置いて服の準備をする

こんこんっ

『ん〜？剣持ぃ？』

「はい、準備できましたか？」

『出来た』

かごにパジャマなどを入れる、ちなみに今日はもこもこの気分

『んじゃあ行くか』

「はい」

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