二次創作
マルマルちゃんとバツバツ君 vol.2
ーーおまけ(二口side)ーー
朝から教室の入り口で1年生女子がキョロキョロしているかと思えば、俺の名前を呼んできた。
「二口先輩!」
当たり前だが、彼女は部活のマネージャーではない。
「何?」
「あの……時間があればお昼休みに実技室横の空き教室に来てくれませんか!」
内容は大方予想付く。
面倒だしこの場で断っても良かったが、公開失恋はこの子にトラウマを与え兼ねない、とせめてもの良心で快諾した。
「……分かった」
俺の返事を聞くや否や、彼女は嬉しそうな表情を浮かべて教室を後にした。
○○がまだ来ていなくて良かった。
こんなところを見られたら絶対に何か言ってくる。
てか、今日は来るだろうな。
アイツがいないと学校がつまらない。
ーーーー
昼休み。
空き教室に入ると、既に呼び出してきた女子生徒がいた。
「来てくれてありがとうございます」
「おう」
それにしても、この隣って確か○○が補習を受ける予定の実技室じゃん。
よりによってなんでこんな場所で……。
声だけで俺だと分からないだろうけど、万が一に備えて、隣の実習室まで聞こえる声で振ってやることにした。
だけど、彼女は中々要件を言わない。
振るに振れない。
「用があるなら早く話してくれない?」
「あの、私、二口先輩のことが……好きです!」
その言葉と同時くらいに隣の教室のドアが開く音がした。
「ごめん。俺、好きなやつがいるから、アンタとは付き合えない」
○○に聞こえたか。
勘違いしていなければいいが。
朝から教室の入り口で1年生女子がキョロキョロしているかと思えば、俺の名前を呼んできた。
「二口先輩!」
当たり前だが、彼女は部活のマネージャーではない。
「何?」
「あの……時間があればお昼休みに実技室横の空き教室に来てくれませんか!」
内容は大方予想付く。
面倒だしこの場で断っても良かったが、公開失恋はこの子にトラウマを与え兼ねない、とせめてもの良心で快諾した。
「……分かった」
俺の返事を聞くや否や、彼女は嬉しそうな表情を浮かべて教室を後にした。
○○がまだ来ていなくて良かった。
こんなところを見られたら絶対に何か言ってくる。
てか、今日は来るだろうな。
アイツがいないと学校がつまらない。
ーーーー
昼休み。
空き教室に入ると、既に呼び出してきた女子生徒がいた。
「来てくれてありがとうございます」
「おう」
それにしても、この隣って確か○○が補習を受ける予定の実技室じゃん。
よりによってなんでこんな場所で……。
声だけで俺だと分からないだろうけど、万が一に備えて、隣の実習室まで聞こえる声で振ってやることにした。
だけど、彼女は中々要件を言わない。
振るに振れない。
「用があるなら早く話してくれない?」
「あの、私、二口先輩のことが……好きです!」
その言葉と同時くらいに隣の教室のドアが開く音がした。
「ごめん。俺、好きなやつがいるから、アンタとは付き合えない」
○○に聞こえたか。
勘違いしていなければいいが。