二次創作
マルマルちゃんとバツバツ君 vol.2
補習が終わると空はすっかり夕暮れ。
春先とはいえまだ寒かった。
だけど、室内で待っていると部活が終わったことに気付かない可能性があるため、渋々校門前で待機。
「寒っ……」
部活、終わるの遅いよ。
体を擦ったり、風が当たらない場所を探しながら待っていると、
「あれ、○○?」
二口はバレー部と一緒に校門へとやってきた。
「やっと来たよー」
「俺を待っていたのか?病み上がりなんだから、早く帰れよ」
青根君や他の部員は気を利かせて先に帰る、と言い私たちを2人きりにしてくれた。
「取り敢えず、俺らも帰るぞ。送ってく」
勝手に待っていたのに、サラッとそう言うことができる二口。
「好き」
「え、好き?」
「あれ、もしかして声に出ていた!?」
「ああ……」
思っていたことが口から出ていたなんて、恥ずかしい。
もし、昼間の告白をOKしていたら、想いを伝えるつもりなかったのに。
それを確認する前にこんなこと……。
「あ、いや……その……好きって言うのは……!」
慌てて誤魔化そうとしたら、
「……俺も、○○のこと好き」
「ん?!」
二口から驚きの言葉が出てきた。
今、なんて?俺も好き?二口が私のことを?
「お前から言ってきたんだろ。なんで慌てるんだよ」
「いや、だって……じゃあ昼間の告白は?」
「あーあれ、断ったよ」
そっか……そっか、断ったのか。
それならなんで新学期早々機嫌が良かったのか。
てっきり新入生に気になる子でも入ってきたのかと思っていたのに。
今日、二口を呼び出した女子生徒がまさにその子じゃなかったの?
私の気のせいだったのか。
去年1年間同じクラスだった二口。
彼の性格は充分分かっていたつもりだったのに。
その事を聞いてみると。
「●●とまた同じクラスだったから……」
照れながら言う二口。
「え?」
「だーかーらー!好きなやつとまた同じクラスだったから、そう見えたんじゃないの?もう帰るぞ!」
「待って!二口!今私の名前!」
驚きの連続で頭の整理が追い付かない。
「知らね!○○置いて行くぞ!」
「呼び方戻ってるし!」
今度は私も二口のことを名前で読んでみようかな。
ーーFinーー
春先とはいえまだ寒かった。
だけど、室内で待っていると部活が終わったことに気付かない可能性があるため、渋々校門前で待機。
「寒っ……」
部活、終わるの遅いよ。
体を擦ったり、風が当たらない場所を探しながら待っていると、
「あれ、○○?」
二口はバレー部と一緒に校門へとやってきた。
「やっと来たよー」
「俺を待っていたのか?病み上がりなんだから、早く帰れよ」
青根君や他の部員は気を利かせて先に帰る、と言い私たちを2人きりにしてくれた。
「取り敢えず、俺らも帰るぞ。送ってく」
勝手に待っていたのに、サラッとそう言うことができる二口。
「好き」
「え、好き?」
「あれ、もしかして声に出ていた!?」
「ああ……」
思っていたことが口から出ていたなんて、恥ずかしい。
もし、昼間の告白をOKしていたら、想いを伝えるつもりなかったのに。
それを確認する前にこんなこと……。
「あ、いや……その……好きって言うのは……!」
慌てて誤魔化そうとしたら、
「……俺も、○○のこと好き」
「ん?!」
二口から驚きの言葉が出てきた。
今、なんて?俺も好き?二口が私のことを?
「お前から言ってきたんだろ。なんで慌てるんだよ」
「いや、だって……じゃあ昼間の告白は?」
「あーあれ、断ったよ」
そっか……そっか、断ったのか。
それならなんで新学期早々機嫌が良かったのか。
てっきり新入生に気になる子でも入ってきたのかと思っていたのに。
今日、二口を呼び出した女子生徒がまさにその子じゃなかったの?
私の気のせいだったのか。
去年1年間同じクラスだった二口。
彼の性格は充分分かっていたつもりだったのに。
その事を聞いてみると。
「●●とまた同じクラスだったから……」
照れながら言う二口。
「え?」
「だーかーらー!好きなやつとまた同じクラスだったから、そう見えたんじゃないの?もう帰るぞ!」
「待って!二口!今私の名前!」
驚きの連続で頭の整理が追い付かない。
「知らね!○○置いて行くぞ!」
「呼び方戻ってるし!」
今度は私も二口のことを名前で読んでみようかな。
ーーFinーー