二次創作
邪悪な兄弟に捧げるパラレルワールド
「馬鹿にすんな。俺が、[漢字]この国[/漢字][ふりがな]ンコソパ[/ふりがな]のテッペンだ。」
コーサスは変わらず無表情。
なんだろう。その瞳は、ヤンマを見ていない気がする。
見てるのはヤンマじゃなくて__、私とギラ?
勘である。平民のくだらない、なんの証拠もないただの勘である。
不安、不安、不安。
ギラにはわかっていないのか。いや、わからなくていいか。
こんな胸に穴が空くような感覚、死んでも感じたくないだろう。
「俺の仲間は、テメーにも、バグナラクにも渡さねぇ。
テメーが欲しいって言うなら、このタコメンチ共も絶対に渡すもんか。」
「……天邪鬼だな。」
コーサスは何を知っているんだろう。
あの金色の剣は、なんのためのものなのだろう。
なぜ、私たちはシュゴッドと話せるんだろう。
こんな時なのに、疑問が溢れ出て止まらない。
「もう!!何を言っているんだ!!早く俺様を引き渡せ!!」
「黙れやタコメンチ。……[小文字]お前が一番天邪鬼だわ。[/小文字]」
ふと周りを見渡してみる。夜も更け、空は暗いというのに街はギラギラと照り輝いている。
眩しい。目に悪いな。
光から目を背けようと目をつむると世界は少し静かになった。
コツ。何かが落ちる音がした。
反射的に私は動いていた。ロープから抜けでて、腰に下げた剣を引き抜く。
ヤンマを突き放し、ギラを抱えあげる。
敵は見えない。飛んでいたデミシュゴッドを片手で掴んで上空から見てみる。
東のほうが土煙で覆われている。
そっちか、とデミシュゴッドの上に乗って走り出す。
東の方面は見た感じ中心部より発展はしていなさそうである。
とりあえずクワゴンとトンボックリを呼んで……。
まぁ、その前に叩き潰すのが最善手ではある。
「ちゃ……お兄ちゃん!!」
「おい、タコメンチ二号!!」
「……!ギラ。ヤンマ。」
いつの間にかヤンマも抱えてきてしまったらしい。
両腕に二人抱えられる自分の馬鹿力も困ったものである。
「どこ行く気だ、おい!!」
「東でバグナラクが暴れ始めた。見ただろう?あの土煙を。」
「はぁ!?」
わからなかったのか?
……逆光で見えなかったってこともあるだろうが。
というか、今私はどこにいる?
下をそっと見てみると、道路が見える。
街灯の上に立っていたのだ。
「お兄ちゃん、ど、ど、どうするの?」
「行くしかないだろう。ギラ、ヤンマ、とりあえず運ぶからその後は任せた。」
自分でも驚く丸投げである。
が、私がまともに戦えない以上そうするしか方法がない。
街灯をうまく使ってひょいひょいとスピードを上げる。
ギラたちは顔面蒼白だ。
「お、お兄ちゃん!?ちょ、うわぁ!?」
「おいタコメンチ二号!!スピード落とせ!!」
これぐらいで全く、と呆れながら飛び回る。
少し自分の位置がわからなくなったので目をつむり、落ち着く。
なにかが見えた。……この下か?
「クワゴンっ!!」
クワゴンを呼んで私は飛び上がった。
ギラとヤンマを離さないようにして、クワゴンに乗る。
「よしっ!!」
「お、お兄ちゃん、怖かったぁ……。」
「おま、ひと、」
二人の言葉は耳に入らない。
地響きが聞こえる。来るぞ。来るぞ。
「来たぞ。」
冷静な自分がちょっと信じられない。
でも、冷静でなくてどうするという自分もいる。
目の前の地面が崩れていく。
もう、何も感じられなかった。
コーサスは変わらず無表情。
なんだろう。その瞳は、ヤンマを見ていない気がする。
見てるのはヤンマじゃなくて__、私とギラ?
勘である。平民のくだらない、なんの証拠もないただの勘である。
不安、不安、不安。
ギラにはわかっていないのか。いや、わからなくていいか。
こんな胸に穴が空くような感覚、死んでも感じたくないだろう。
「俺の仲間は、テメーにも、バグナラクにも渡さねぇ。
テメーが欲しいって言うなら、このタコメンチ共も絶対に渡すもんか。」
「……天邪鬼だな。」
コーサスは何を知っているんだろう。
あの金色の剣は、なんのためのものなのだろう。
なぜ、私たちはシュゴッドと話せるんだろう。
こんな時なのに、疑問が溢れ出て止まらない。
「もう!!何を言っているんだ!!早く俺様を引き渡せ!!」
「黙れやタコメンチ。……[小文字]お前が一番天邪鬼だわ。[/小文字]」
ふと周りを見渡してみる。夜も更け、空は暗いというのに街はギラギラと照り輝いている。
眩しい。目に悪いな。
光から目を背けようと目をつむると世界は少し静かになった。
コツ。何かが落ちる音がした。
反射的に私は動いていた。ロープから抜けでて、腰に下げた剣を引き抜く。
ヤンマを突き放し、ギラを抱えあげる。
敵は見えない。飛んでいたデミシュゴッドを片手で掴んで上空から見てみる。
東のほうが土煙で覆われている。
そっちか、とデミシュゴッドの上に乗って走り出す。
東の方面は見た感じ中心部より発展はしていなさそうである。
とりあえずクワゴンとトンボックリを呼んで……。
まぁ、その前に叩き潰すのが最善手ではある。
「ちゃ……お兄ちゃん!!」
「おい、タコメンチ二号!!」
「……!ギラ。ヤンマ。」
いつの間にかヤンマも抱えてきてしまったらしい。
両腕に二人抱えられる自分の馬鹿力も困ったものである。
「どこ行く気だ、おい!!」
「東でバグナラクが暴れ始めた。見ただろう?あの土煙を。」
「はぁ!?」
わからなかったのか?
……逆光で見えなかったってこともあるだろうが。
というか、今私はどこにいる?
下をそっと見てみると、道路が見える。
街灯の上に立っていたのだ。
「お兄ちゃん、ど、ど、どうするの?」
「行くしかないだろう。ギラ、ヤンマ、とりあえず運ぶからその後は任せた。」
自分でも驚く丸投げである。
が、私がまともに戦えない以上そうするしか方法がない。
街灯をうまく使ってひょいひょいとスピードを上げる。
ギラたちは顔面蒼白だ。
「お、お兄ちゃん!?ちょ、うわぁ!?」
「おいタコメンチ二号!!スピード落とせ!!」
これぐらいで全く、と呆れながら飛び回る。
少し自分の位置がわからなくなったので目をつむり、落ち着く。
なにかが見えた。……この下か?
「クワゴンっ!!」
クワゴンを呼んで私は飛び上がった。
ギラとヤンマを離さないようにして、クワゴンに乗る。
「よしっ!!」
「お、お兄ちゃん、怖かったぁ……。」
「おま、ひと、」
二人の言葉は耳に入らない。
地響きが聞こえる。来るぞ。来るぞ。
「来たぞ。」
冷静な自分がちょっと信じられない。
でも、冷静でなくてどうするという自分もいる。
目の前の地面が崩れていく。
もう、何も感じられなかった。