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原作ガン無視します

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二次創作
邪悪な兄弟に捧げるパラレルワールド

#3

侵攻

ラクレスSide
「手を合わせて〜?」
「「「「いただきますっ!!!」」」」
今日の昼ご飯はパンである。
相当な資金難でそろそろ私が働きに出た分だけでは、これぐらいしか食べれないようになってしまった。
ギラも働きに出る!と意気込んでいるがやめたほうがいい。
遊び相手がいなくなるのは子どもたちも望まないだろうしな。
「これじゃ足りないよ〜!!」
「レインボージュルリラ食べたい〜っ!!」
レインボージュルリラ。
私たちの記憶の中に残る、絶品料理。
とは言っても幼少期に食べたっきりであるが。
「レインボージュルリラはいつか絶対食べさせてあげるから。」
「とりあえず今は、これ、食べていいぞ。」
私はおいておいても、ブーンたちは食べ盛り。
パン一つじゃ流石に足らないだろう。
ギラが自分のパンを分けるのを止め、私のパンをテーブルの真ん中に置く。
「あ、お兄ちゃん、いいって。お兄ちゃんのはお兄ちゃんが食べてよ。
お腹、すいてるでしょ?」
「私は大丈夫だから。食べていいぞ。みんなで分けろ、ギラ。」
みんなに優しいのはいいが、食べないのは体に毒だ。
まだまだギラは食べる年頃だろう。
私は仕事場でまかないもでるし、一食くらいは大丈夫なはずだ。
「え、でも___。」
「いいから。ほら、ブーン、コガネ。みんなでわけなさい。」
「わぁっ!!ありがと、ラクレス兄ちゃん!!」
「ありがとう、ラクレス。」
ブーンたちがパンを等分しだすのを見て、ギラは自分のパンを引っ込める。
これなら、後でギラが子どもたちに少し分けるとしても、ギラの食べる分が確保できる。
「お兄ちゃん、ほら、僕のパン食べていいよ。」
「いいんだ。体に毒だぞ、ギラ。」
「それはお兄ちゃんもでしょ?」
子どもたちを横目に、譲り合いで喧嘩が起きそうになる。
まぁ、いつものことであるのだが。
パンを乗せた皿を押し合いへし合いしていると、ふと地面が小刻みに揺れているのに気づいた。
地震?いや。シュゴッダムで地震なんてここ数年起きたことすらない。
じゃあ、何が………。
[太字]ドンッ!![/太字]
「みんな!!伏せろ!!!」
先程とは違う、大きな揺れ。
近場にいた子どもたちを抱え、伏せる。
ギラは。と顔を上げると、どこにもいない。
とりあえず全員の安否確認をしなければ。
「ラクレス兄ちゃん!!」
「ブーン!無事か!?」
「僕は大丈夫だけど……コガネが!!!」
ブーンの近くには倒れ込むコガネ。
側へ駆け寄って怪我を確認する。
傷が深い。血が止まらない。
私じゃどうにもできないほどだ。しかも頭。
「動かすな!頭の怪我だ。悪化するかもしれない。」
「ら、ラクレス兄ちゃん、どうしよう。」
「大丈夫だ。今日は王様たちが全員シュゴッダムに集まっている、きっと。」
そう。今日は五王国会議の日。
王様たちは、全員、この国に集まっている。
大丈夫。大丈夫。
自分に言い聞かせるようにして、なんとか落ち着いた。
「ブーン?おじさんとおばさんとみんなに逃げるよう伝えてくれるか?」
「え、でも。コガネは?ラクレス兄ちゃんは?ギラ兄ちゃんは?」
不安げなブーンを少しでも落ち着けるべく頭を撫でてやる。
ここで私がうろたえてどうする。
これ以上この子たちを困らせてどうする。
「私がコガネを守り抜く。ギラもきっと大丈夫だ。
なんてったって、私の弟だからな。」
早く行きなさい、とブーンを急かし、背中を押す。
ブーンは少し迷ったように見えたが、タッタッタとどこかへ去っていった。
[太字]ドドーン。ドドーン。[/太字]
どこからか大砲らしき音がする。戦いでも始まったのか?
「……そうだ、思い出した。」
王様戦隊の伝説に書かれていた、バグナラク復活の日。
原始の戦いより2000年後。それが今日なのか?
「お兄ちゃん!!」
「ギラ!!どこに行っていたんだ!心配したぞ!!」
ギラの声で、思考の奥深くから戻ってくる。
ギラの目には焦りと混乱が見え、外がとてもまずいことになっているのがうかがえた。
「え、、コガネ!?」
「動かすな、ギラ。頭を打っている。」
手短に園の外の状況を聞き出し、子どもたちの無事も伝える。
ただ、それだけで逃げてくれるような子でないのは私が一番知っている。
コガネがいる限り、ギラはここから動かないだろう。
「コガネ……、どうしよう、どうしよう!?」
「落ち着け、まだ方法はある。」
落ち着かせるためにそう言ったはいいものの、
私自身、何をすればいいかわからない。
どうすればこの状況をくぐり抜けられるのか。
頭の中がぐちゃぐちゃでわけがわからなかった。

タッ。
ガシャガシャ。
足音……。敵か?
私はギラとコガネを守るために前へ出る。
これでも武術の心構えはある方だ。
いざとなったら、戦える。
けれど、違った。来たのは、敵ではなかった。
「どうしたの!?早く逃げなさい!」
「お、王様……ですか?」
ギラの言葉に、黄色い戦士は頷く。
あぁ、この人は王様だ。
ホッとして、体の力が抜ける。
王はついてきていた敵を一掃すると、私たちの方へ歩いてきた。
「助けてください!!コガネが___!!」
「落ち着いて。まだ息がある。ここは任せて、あなたたちも逃げなさい。」
王はギラの訴えを聞き入れたように迅速に処置を始めると、私たちを促した。
私はギラの腕を引っ張り立ち上がらせる。
「全く、、、、コーサスは何やってるのよ。」
王の名が彼女の口からこぼれ出た。
「王様が___。」
ギラが私の手をすり抜けて駆け出す。私も慌てて後を追った。
逃げろと言われているのに。王にすら逆らうつもりか。
ギラらしいと思いながらも、内心冷や汗ものであった。

作者メッセージ

いや〜………やっぱりラクレス様がお兄ちゃんしてるのはいいですね~。
栄養価が高いです。
ハスティー兄弟の譲り合いもてぇてぇです。
という妄想詰め。
ってか2222文字!?わぁお。ゾロ目。
これは縁起が良いのか……?
では!!See you again!

2025/01/11 13:34

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