二次創作
邪悪な兄弟に捧げるパラレルワールド
勝負は一瞬であった。
そこら中にいたガイジームが蒸発したように消え、その場には三人(?)のリーダー格的奴らだけが残された。
「なっ……貴様っ……!?」
「ひれ伏せ、侵略者共。私は世界を支配する邪悪の王ギラの兄、ラクレス。
命惜しくば、地下へ戻るんだな。」
ギラとヤンマの息遣いまで聞こえる。
静かな一瞬が流れている。
「ヘラ。行けるか?」
―私を誰だと思っておる。―
女神の声は、私を支え、私の力となる。
見た感じ、真ん中のやつが王っぽい。左は大臣とかそこら辺か。
[斜体]オージャチャージ!![/斜体]
なら、三体とも斬るまで。剣を構えて、地面を蹴る。
[斜体]ロードフィニッシュ!![/斜体]
一閃、剣が夜空に舞った。
ただ、三体も斬った感覚はない。後ろを見れば、苦しんでいるのは右端の一体のみであった。
困った。ふたりとも力は十分。二人がかりで来られたらそれこそ死にかねない。
「チキューの秘宝とやらを渡さぬどころか、反抗してくるとは。
血気盛んな若王様ですねぇ。」
いちいち気に障る言い方をするやつだ。
イライラがどんどん募っていく。
「やっておしまいなさい。」
「死ねやシャバ僧がァ!!」
右端のやつは進み出ると、何かをむしゃむしゃと食べ始めた。
何事?と思うまでもなく、そいつは巨大化しだす。
「うわわっ!?お兄ちゃん!!」
ギラに手を引かれ、私は後ろに退く。
いつの間にかあの二人は消えていた。
「あいつらっ……。」
「やめておけ、ヤンマ。先にあのでかいのをどうにかするぞ。……ギラ。」
「わかった。降臨せよ!キングオージャー!!」
ギラの言葉によって、シュゴッドが招集される。
ここからは二人に任せるしかない。
私にできることといえば城で怪我人の手当とかをすることか。
光り輝く街の方に、私は駆け出した。
[水平線]
「シオカラくん!!」
「ラクレス〜!!ヤンマくんは無事なんすか!?」
「元気だから安心しろ。あっちだ。」
私がキングオージャーの方を指してやれば、シオカラくんは泣き始めた。
国民たちはキングオージャーを前にして熱狂している。
瞬間、ビルが伸びた。それだけじゃない。
ビルが曲がり、広がり、キングオージャーに有利なようにフィールドが形成されていく。
「え……。何が起こってるんだ?」
「ンコソパ流の戦いっす!!グスッ
バグナラクなんかにっ……おれたちは負けないでやんすっ!!」
「おー、わかったから泣かないで。」
とりあえずシオカラくんを泣き止ませ、キングオージャーを見つめる。
あの中に、ギラが。ヤンマが。いるのか_______。
「[小文字]羨ましいな。[/小文字]」
決して戦いを望むわけではないけれど。
平和な世界が一番だけど。あのシュゴッドたちの輪の中に、入れたらなんと楽しいことだろう。
……私はギラほどまでに【声】を聞けないようだ。
あそこまで、彼らの感情は読めない。言っていることはわかるけど。
「いつか。いつか。私も__、」
言い切らぬうちに、バグナラクは爆発した。
そこら中にいたガイジームが蒸発したように消え、その場には三人(?)のリーダー格的奴らだけが残された。
「なっ……貴様っ……!?」
「ひれ伏せ、侵略者共。私は世界を支配する邪悪の王ギラの兄、ラクレス。
命惜しくば、地下へ戻るんだな。」
ギラとヤンマの息遣いまで聞こえる。
静かな一瞬が流れている。
「ヘラ。行けるか?」
―私を誰だと思っておる。―
女神の声は、私を支え、私の力となる。
見た感じ、真ん中のやつが王っぽい。左は大臣とかそこら辺か。
[斜体]オージャチャージ!![/斜体]
なら、三体とも斬るまで。剣を構えて、地面を蹴る。
[斜体]ロードフィニッシュ!![/斜体]
一閃、剣が夜空に舞った。
ただ、三体も斬った感覚はない。後ろを見れば、苦しんでいるのは右端の一体のみであった。
困った。ふたりとも力は十分。二人がかりで来られたらそれこそ死にかねない。
「チキューの秘宝とやらを渡さぬどころか、反抗してくるとは。
血気盛んな若王様ですねぇ。」
いちいち気に障る言い方をするやつだ。
イライラがどんどん募っていく。
「やっておしまいなさい。」
「死ねやシャバ僧がァ!!」
右端のやつは進み出ると、何かをむしゃむしゃと食べ始めた。
何事?と思うまでもなく、そいつは巨大化しだす。
「うわわっ!?お兄ちゃん!!」
ギラに手を引かれ、私は後ろに退く。
いつの間にかあの二人は消えていた。
「あいつらっ……。」
「やめておけ、ヤンマ。先にあのでかいのをどうにかするぞ。……ギラ。」
「わかった。降臨せよ!キングオージャー!!」
ギラの言葉によって、シュゴッドが招集される。
ここからは二人に任せるしかない。
私にできることといえば城で怪我人の手当とかをすることか。
光り輝く街の方に、私は駆け出した。
[水平線]
「シオカラくん!!」
「ラクレス〜!!ヤンマくんは無事なんすか!?」
「元気だから安心しろ。あっちだ。」
私がキングオージャーの方を指してやれば、シオカラくんは泣き始めた。
国民たちはキングオージャーを前にして熱狂している。
瞬間、ビルが伸びた。それだけじゃない。
ビルが曲がり、広がり、キングオージャーに有利なようにフィールドが形成されていく。
「え……。何が起こってるんだ?」
「ンコソパ流の戦いっす!!グスッ
バグナラクなんかにっ……おれたちは負けないでやんすっ!!」
「おー、わかったから泣かないで。」
とりあえずシオカラくんを泣き止ませ、キングオージャーを見つめる。
あの中に、ギラが。ヤンマが。いるのか_______。
「[小文字]羨ましいな。[/小文字]」
決して戦いを望むわけではないけれど。
平和な世界が一番だけど。あのシュゴッドたちの輪の中に、入れたらなんと楽しいことだろう。
……私はギラほどまでに【声】を聞けないようだ。
あそこまで、彼らの感情は読めない。言っていることはわかるけど。
「いつか。いつか。私も__、」
言い切らぬうちに、バグナラクは爆発した。