二次創作
邪悪な兄弟に捧げるパラレルワールド
「「王凱武装!!」」
私は木の上からのんびりと(?)下を見ていた。
ギラとヤンマは敵船に飛び込んでいる。
発展途上の郊外は土煙で覆われている。
剣の中に鉛が入っているかのように重い。
「……弱いな。下級生物ども。」
下からは静かなバグナラクの声。
怖いわけではない。なんだか自分でも驚くほど冷静だ。
ただただ、なにかの感情が湧いてきりがない。
月が見える。三日月だ。
あ、そういえば。
ギラとの一番古い記憶も、三日月だった気がする。
その前のことは何も覚えていないけれど。
「でも。知ってる。」
重苦しい剣に手が伸びる。
木の上はあんまり居心地が良くない。
見物してるのも楽しくない。
終わらせよう。私は木から飛び降りる。
体は不思議と痛くない。剣は変わらず重い。
「お兄ちゃんッ!?」
ギラが叫ぶ。私の周りは敵に染まる。
剣を振り回すのは少々骨が折れるが良いとしよう。
今ここで戦わなくてどうする。
「……王は道具、民も道具。私だけが国だ。」
相手の弾が私の頬をかする。
血がポタポタと流れ落ち、黄金の剣に当たる。
いきなり手の中のものが軽くなる。
見れば、あの重ったらしい剣は軽くなり、光り輝いている。
「神よ、よくぞわが手に来た。」
なってやろうじゃないか、邪智暴虐の王に。
ギラたちを守るためならば。戦うためならば。
私は木の上からのんびりと(?)下を見ていた。
ギラとヤンマは敵船に飛び込んでいる。
発展途上の郊外は土煙で覆われている。
剣の中に鉛が入っているかのように重い。
「……弱いな。下級生物ども。」
下からは静かなバグナラクの声。
怖いわけではない。なんだか自分でも驚くほど冷静だ。
ただただ、なにかの感情が湧いてきりがない。
月が見える。三日月だ。
あ、そういえば。
ギラとの一番古い記憶も、三日月だった気がする。
その前のことは何も覚えていないけれど。
「でも。知ってる。」
重苦しい剣に手が伸びる。
木の上はあんまり居心地が良くない。
見物してるのも楽しくない。
終わらせよう。私は木から飛び降りる。
体は不思議と痛くない。剣は変わらず重い。
「お兄ちゃんッ!?」
ギラが叫ぶ。私の周りは敵に染まる。
剣を振り回すのは少々骨が折れるが良いとしよう。
今ここで戦わなくてどうする。
「……王は道具、民も道具。私だけが国だ。」
相手の弾が私の頬をかする。
血がポタポタと流れ落ち、黄金の剣に当たる。
いきなり手の中のものが軽くなる。
見れば、あの重ったらしい剣は軽くなり、光り輝いている。
「神よ、よくぞわが手に来た。」
なってやろうじゃないか、邪智暴虐の王に。
ギラたちを守るためならば。戦うためならば。