二次創作
邪悪な兄弟に捧げるパラレルワールド
「……そうか。ラクレス。それが、お前の決めた道か。」
何年も前のことである。幼い子どもに背負わせすぎた、という自覚はある。
時間がなかった。そう言ってしまえばいくらでも言い訳はできる。
それでも、自分を責めるのはやはりあの子達を愛しているからであろう。
十数年ぶりに見た子どもたちが、あんなに愛しく見えるとは聞いていない。
……あの子達から見た俺は、悪魔であるに違いないが。
「誰かおらぬか?」
「はっ!!ここに。」
「リタ裁判長に連絡を取れ。」
縄抜けの術、剣の術、戦いの術。全部俺が教えるように言いつけた。
ラクレスはそれを、全て吸収して育った。
それが今、こんな形で作用するとは。
子どもの選んだ道を止めるつもりはない。
一度は死した身。子どもに捧げるのも悪くはない。
ジリンジリンと鐘の音が響く。どこからか連絡が来たようだ。
照らされているのは青いランプ。
「ヤンマ・ガストか。」
ふとンコソパの若き王の名が口をついて出た。
あそこまでシュゴッダムに反抗できる者も珍しい。
二人と合わされば台風の目になるかもしれない。
なんて思いながら、俺は昔よりずっと軽い足取りで王の間に向かった。
何年も前のことである。幼い子どもに背負わせすぎた、という自覚はある。
時間がなかった。そう言ってしまえばいくらでも言い訳はできる。
それでも、自分を責めるのはやはりあの子達を愛しているからであろう。
十数年ぶりに見た子どもたちが、あんなに愛しく見えるとは聞いていない。
……あの子達から見た俺は、悪魔であるに違いないが。
「誰かおらぬか?」
「はっ!!ここに。」
「リタ裁判長に連絡を取れ。」
縄抜けの術、剣の術、戦いの術。全部俺が教えるように言いつけた。
ラクレスはそれを、全て吸収して育った。
それが今、こんな形で作用するとは。
子どもの選んだ道を止めるつもりはない。
一度は死した身。子どもに捧げるのも悪くはない。
ジリンジリンと鐘の音が響く。どこからか連絡が来たようだ。
照らされているのは青いランプ。
「ヤンマ・ガストか。」
ふとンコソパの若き王の名が口をついて出た。
あそこまでシュゴッダムに反抗できる者も珍しい。
二人と合わされば台風の目になるかもしれない。
なんて思いながら、俺は昔よりずっと軽い足取りで王の間に向かった。