[斜体][明朝体]あはっ！！あははは！！あはは！あはは、あはっ…は、ははっ。[/明朝体][/斜体]
初めは高笑いのように勢いよく笑っていた○○。でも、少しずつ、だけど明確に、笑いの勢いは落ちたし笑う回数も減っていった。私のせいではない。むしろ○○のせいだ。私がこんな生活をするようになったのは…○○のせいだ。

[水平線]

秋に私たちは付き合った。私は受験生だった。○○はひと学年上で、一応大学に通っていた。一応とつけたのは、まともに通っていることの方が少なかったからだ。ま、追々解説するとして。とにもかくにも付き合った私たち。でも、冬になるとデートなんていってる暇なかった。それに飽きていったのか、○○は笑わなくなった。大学にまともに通う日も増えた。迷惑はしなかった。むしろ助かって、いいことだと思っていた。
しばらく経った、私の受験の前日。○○は一通の長文メールを送りつけてきた。
要約すればこうだ。
・全く遊んでくれない私に飽き飽きした
・受験で忙しいのはわかるが我慢できないほど冷たかった
・●●はもっと可愛いし性格もいい
・私なんかより●●の方が好きになれる
・以上の理由により別れたい
腹が立った。メールで、事務連絡のように、私の意見も聞かずに、受験直前に連絡してくる○○に腹が立った。あんなクソ男と思おうとした。できなかった。

[水平線]

私が第一志望に落ちたのは○○のせいだ。不本意な学校に行き、不本意な町に一人暮らしすることになったのは○○のせいだ。
全ての責任を○○に押し付けてしまう自分が嫌いで、好きで、ぐちゃぐちゃになる。○○と別れた寂しさと悲しさとを怒りと清々しさで紛らわせながら、今日も1人、涙を拭う。