(伊藤視点)
怖いな。怖いよここ。リタイアしたい。
林さんまったく驚いてなかったけど。
砂川さんとか現実を直視してるけど。
光さんは何故かニヤニヤしてたけど。
猪俣くんはすっごいルンルンしてる。
…何で皆そんな驚かないの…？


次への扉は二つあるみたいで。赤と青。
特に理由もなく、赤い扉のドアノブに手をかけた。


開かない


どうして？
…いや…何で何で？
ダミーだったのかなと思い青の扉のドアノブに手をかける。


[大文字]開かない[/大文字]


なんでこっちも開かない訳！？
僕がパニックになっていると周りのみんなも「やばくね…？」と騒ぎ始めた
…本当にどうやっても開かなそうなので会議をすることに

砂川「力尽くで開けます？」
光「それじゃ庵戸田の皆が困っちゃうでしょ」
岡本、紀野「私たち、リタイアしていいですか…？」
伊藤「…いいよ。でも勝手に帰らないでね？」
光「それだけよろしくお願いします。みんなで帰る予定なので」
おかもっちゃんたちはリタイアした。

その時


[大文字]ギイイィィッ[/大文字]
重々しい年季の入った音を立てて、赤い扉が開いた。
そこには丸眼鏡をかけた男性が。
男性「ゔ……ゔううぅ…！」
所々変色しており、人とはあまり似つかない容姿だった

光「…っきゃ…」
気づくと青の扉も開いていた。
砂川「…急ぎましょうか。」