少女に明日を
なんの変哲もない日常の中を生きる。
街を行く人々はなんの変哲もない雑談をして、くだらない話で笑ってる。
明日があるかなんてわざわざ考えず、当たり前の様にすぎて行く日々を人々は謳歌する。
どこかに傷を抱えて、過ぎていく世間に馴染みきれないまま中途半端な日常を生きていく。
不幸じゃない。でも、幸せって言える程みんな純粋ではなくなってしまったみたいで、何の名前も付けずに良し悪しも決めずに程々な日常を過ごしていく。
私はそのなんの変哲もない当たり前で中途半端な日常を生きる人間の1人。
ふと明日魔法でも使える様にならないか考えてみる。
明日能力でも覚醒しないかと考えてみる。
なんて、そんな訳ないのにねって自分で区切りをつけるところまでがセット。
非日常を求めるくせにそんなのあり得ないって自分自身で決めつける。
まぁここ数千年の歴史で一回もそんな事なかったらしいし、どうせ明日も何も起きない。
…なんて、そんなことを考えていた。
徐々に世界が滅びに向かう事に目を向けないで。
テレビの向こう側の事は全部テレビの向こう側の出来事でしかなかった。
自分ごととしてなんて受け止めたことがなかった。
徐々に暑くなっていく世界に文句を垂れる事はあっても、その根底を何とかしようだなんて考えた事がなかった。
きっと、誰かがやってくれる。
きっと、なるようになる。
…その結末がこれ。
世界は滅びへと向かっていった。
滅びを察した人々は抵抗する様に技術を高めていった。
でも、止まらなかった。
学校や会社が全て自宅で完結する様になった。
植物の力で何とかならないかとここ数年で急激に増えたような気がする。
外に出て、外の空気を吸ったのは一体何年前だっただろうか。
思い出せないまま、昔買って使い古した本を今日も開いて、パソコンと向き合う。
もう直ぐ世界が滅ぶらしい。
でも、そんな実感湧かないまま私はキーボードを叩く。そんな時だった。メールが送信された。それも、全世界に。
[明朝体][斜体]〈HELP〉[/斜体][/明朝体]
その一単語だけだった。それが世界の誰かからの訴えだった。
助けて?
誰を?
何を?
どうやって?
そんな内容も書かずに助けてくれなんて自分勝手だとは思わないのか。1人だけ諦めて他人に助けを求めて恥ずかしくないのか。
外を知らない私はそんなことを考えながらそのメールを削除する。
どうでもいい。心底どうだっていい。誰からかすらもわからない言葉に乗ってあげようと思うほど暇じゃないの。
私は聖人君子じゃない。誰もを等しく愛する事なんてできない。
私は主人公じゃない。誰もを助ける力なんて持ってない。
…ただ、締め切った窓に区切られた世界を別世界の様に眺めながら静かにため息を吐いた。
パソコンに向き直ろうとした時、スマホが鳴った。
「今度は何?」
そう少し苛立ちながらそれを見た瞬間、キーボードを打つ手が止まった。
送られて来た内容は一言。
[明朝体]〈助けて、零。〉[/明朝体]
送って来たのは親友。…我ながら不平等で自分勝手な人間だとは思う。さっきの自分勝手なメールと同じ。
誰を?
何を?
どうやって?
そんな言葉すら書かれていない文章。でも、私は返事を書いていた。
[明朝体]〈勿論よ、明日華。〉[/明朝体]
街を行く人々はなんの変哲もない雑談をして、くだらない話で笑ってる。
明日があるかなんてわざわざ考えず、当たり前の様にすぎて行く日々を人々は謳歌する。
どこかに傷を抱えて、過ぎていく世間に馴染みきれないまま中途半端な日常を生きていく。
不幸じゃない。でも、幸せって言える程みんな純粋ではなくなってしまったみたいで、何の名前も付けずに良し悪しも決めずに程々な日常を過ごしていく。
私はそのなんの変哲もない当たり前で中途半端な日常を生きる人間の1人。
ふと明日魔法でも使える様にならないか考えてみる。
明日能力でも覚醒しないかと考えてみる。
なんて、そんな訳ないのにねって自分で区切りをつけるところまでがセット。
非日常を求めるくせにそんなのあり得ないって自分自身で決めつける。
まぁここ数千年の歴史で一回もそんな事なかったらしいし、どうせ明日も何も起きない。
…なんて、そんなことを考えていた。
徐々に世界が滅びに向かう事に目を向けないで。
テレビの向こう側の事は全部テレビの向こう側の出来事でしかなかった。
自分ごととしてなんて受け止めたことがなかった。
徐々に暑くなっていく世界に文句を垂れる事はあっても、その根底を何とかしようだなんて考えた事がなかった。
きっと、誰かがやってくれる。
きっと、なるようになる。
…その結末がこれ。
世界は滅びへと向かっていった。
滅びを察した人々は抵抗する様に技術を高めていった。
でも、止まらなかった。
学校や会社が全て自宅で完結する様になった。
植物の力で何とかならないかとここ数年で急激に増えたような気がする。
外に出て、外の空気を吸ったのは一体何年前だっただろうか。
思い出せないまま、昔買って使い古した本を今日も開いて、パソコンと向き合う。
もう直ぐ世界が滅ぶらしい。
でも、そんな実感湧かないまま私はキーボードを叩く。そんな時だった。メールが送信された。それも、全世界に。
[明朝体][斜体]〈HELP〉[/斜体][/明朝体]
その一単語だけだった。それが世界の誰かからの訴えだった。
助けて?
誰を?
何を?
どうやって?
そんな内容も書かずに助けてくれなんて自分勝手だとは思わないのか。1人だけ諦めて他人に助けを求めて恥ずかしくないのか。
外を知らない私はそんなことを考えながらそのメールを削除する。
どうでもいい。心底どうだっていい。誰からかすらもわからない言葉に乗ってあげようと思うほど暇じゃないの。
私は聖人君子じゃない。誰もを等しく愛する事なんてできない。
私は主人公じゃない。誰もを助ける力なんて持ってない。
…ただ、締め切った窓に区切られた世界を別世界の様に眺めながら静かにため息を吐いた。
パソコンに向き直ろうとした時、スマホが鳴った。
「今度は何?」
そう少し苛立ちながらそれを見た瞬間、キーボードを打つ手が止まった。
送られて来た内容は一言。
[明朝体]〈助けて、零。〉[/明朝体]
送って来たのは親友。…我ながら不平等で自分勝手な人間だとは思う。さっきの自分勝手なメールと同じ。
誰を?
何を?
どうやって?
そんな言葉すら書かれていない文章。でも、私は返事を書いていた。
[明朝体]〈勿論よ、明日華。〉[/明朝体]