少女に明日を
▶︎YES
▷NO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確認しました
セーブ中…
セーブ完了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朧げに空を見上げた。暗い空を。これまで何の違和感も抱いた事のないはずの空を。
「空、怪しい。」
そんな呟きをリビングの窓辺で呟く。するとその呟きを拾ったらしき長女の方の姉が反応する。
永遠「確かに雨が降りそうね。」
零「今日は数少ない休日で外に出る予定はないから大丈夫よ。」
違う。怪しいのは空だけじゃない。ただ、空が1番分かりやすかっただけ。リビングも、どんな場所だって違和感だらけ。まるで、イラストを貼り付けたみたいな世界で私達は当たり前のように生きている。
革命は成された。諍いはあるが、これまでの戦争に比べれば小さいものだと思う。革命は、私達の求めた結果そのものになったのだ。普段から外に駆り出されることは多い…けど、こうやって休日を取れるくらい落ち着いて来たのは確かだった。
普通の世界なら、これが続くか、不安にでも思いながら暗い表情を浮かべるか、或いは明るいものだと信じて明るい表情を浮かべるかかもしれない。けど、私は、違う。
姉2人が雑談しているのを興味も持たずに見ながら、玄関の方へ向かう。それに気付いた片方の姉が反応を見せる。
零「?どこに行くの?」
明日華「ちょっと外に。」
永遠「そう、いってらっしゃい、明日華。」
明日華「行ってきます。」
そんな言葉を返しながら、街に出る。革命前は荒れ果てていたが、政府が都市の再建に乗り出した事で、少しずつだが、前の…といっても私は知らないが…街に戻ってきている様だった。
人々の活気も、少しずつ戻ってきていて、壊れてしまった紙幣経済も、一部には帰ってきたらしい。と、いっても今はまだ働いた分だけご飯が与えられる制度のほうが主力だけど。でも、この調子ならそこまで遠すぎないくらいには帰ってくるだろう。
組み立てられて行く建物を見ていると、街の見知らぬ誰かに声をかけられる。
「嬢ちゃん、ここに興味あんのかい?」
そう聞いてきたのは人の良さそうな工事現場のおじさんだった。
明日華「はい、少しだけだけどあります。」
「そうか、いいもんだろう?自分の手で少しずつ、だが確実に戻ってくんだ。こんな近くで見て、感じられるなんて幸せ者だと本当に感じる。」
私が答えれば、嬉しそうに笑いながら思い出に浸るかの様に、楽しげに、そう言葉を紡いだ。それに同意しながら、建物を見つめた。
違和感がないみたいで、でも、違和感しかない。自分の手で戻って行くと、みんな、多分本気で思ってる。そうじゃないって分かってるのは、多分私とあの子と、あなた達だけ。
ここは、この登場人物達が作り上げてるんじゃなくて、作者が創り上げている。
でも、そう思えない。そうなっているから。
そんな事を考えていると、上から水滴が落ちてきた。…と、思ったらバケツをひっくり返したみたいに水が上から流れ込んできた。
明日華「…マジ?」
永遠「まじ。てか、その話したのあなたでしょ。」
目の前には傘を持った長女の方の姉。傘を片方貰い、差しながら私に対する言葉を聞き流す。私の考えることは1つだけ。
あ〜あ、本当に…
[明朝体]本当に、都合がいい世界。[/明朝体]
▷NO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確認しました
セーブ中…
セーブ完了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朧げに空を見上げた。暗い空を。これまで何の違和感も抱いた事のないはずの空を。
「空、怪しい。」
そんな呟きをリビングの窓辺で呟く。するとその呟きを拾ったらしき長女の方の姉が反応する。
永遠「確かに雨が降りそうね。」
零「今日は数少ない休日で外に出る予定はないから大丈夫よ。」
違う。怪しいのは空だけじゃない。ただ、空が1番分かりやすかっただけ。リビングも、どんな場所だって違和感だらけ。まるで、イラストを貼り付けたみたいな世界で私達は当たり前のように生きている。
革命は成された。諍いはあるが、これまでの戦争に比べれば小さいものだと思う。革命は、私達の求めた結果そのものになったのだ。普段から外に駆り出されることは多い…けど、こうやって休日を取れるくらい落ち着いて来たのは確かだった。
普通の世界なら、これが続くか、不安にでも思いながら暗い表情を浮かべるか、或いは明るいものだと信じて明るい表情を浮かべるかかもしれない。けど、私は、違う。
姉2人が雑談しているのを興味も持たずに見ながら、玄関の方へ向かう。それに気付いた片方の姉が反応を見せる。
零「?どこに行くの?」
明日華「ちょっと外に。」
永遠「そう、いってらっしゃい、明日華。」
明日華「行ってきます。」
そんな言葉を返しながら、街に出る。革命前は荒れ果てていたが、政府が都市の再建に乗り出した事で、少しずつだが、前の…といっても私は知らないが…街に戻ってきている様だった。
人々の活気も、少しずつ戻ってきていて、壊れてしまった紙幣経済も、一部には帰ってきたらしい。と、いっても今はまだ働いた分だけご飯が与えられる制度のほうが主力だけど。でも、この調子ならそこまで遠すぎないくらいには帰ってくるだろう。
組み立てられて行く建物を見ていると、街の見知らぬ誰かに声をかけられる。
「嬢ちゃん、ここに興味あんのかい?」
そう聞いてきたのは人の良さそうな工事現場のおじさんだった。
明日華「はい、少しだけだけどあります。」
「そうか、いいもんだろう?自分の手で少しずつ、だが確実に戻ってくんだ。こんな近くで見て、感じられるなんて幸せ者だと本当に感じる。」
私が答えれば、嬉しそうに笑いながら思い出に浸るかの様に、楽しげに、そう言葉を紡いだ。それに同意しながら、建物を見つめた。
違和感がないみたいで、でも、違和感しかない。自分の手で戻って行くと、みんな、多分本気で思ってる。そうじゃないって分かってるのは、多分私とあの子と、あなた達だけ。
ここは、この登場人物達が作り上げてるんじゃなくて、作者が創り上げている。
でも、そう思えない。そうなっているから。
そんな事を考えていると、上から水滴が落ちてきた。…と、思ったらバケツをひっくり返したみたいに水が上から流れ込んできた。
明日華「…マジ?」
永遠「まじ。てか、その話したのあなたでしょ。」
目の前には傘を持った長女の方の姉。傘を片方貰い、差しながら私に対する言葉を聞き流す。私の考えることは1つだけ。
あ〜あ、本当に…
[明朝体]本当に、都合がいい世界。[/明朝体]