少女に明日を
確かに死は遠ざける事ができる。だが、
決して拒めはしない。
そういうものなのだ。
そうできているのだ。
栄えがあれば衰えもある様に、
喜びがあれば悲しみもある様に、
始まりがあれば終わりがある。
それは全ての生命に約束されたものであり、
永遠なんてもの、人智の範囲内で手に入れることなんて決してないのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
虹が打ち破られ、辺りを金色が染めた。すでに出血量は致死量に達していて、なにより体を小さな穴ではあるが確かに空けていたのだ。それでも尚、その瞳が輝きを失う事はなかった。決して後ろを見る事はなかった。
両者共に既に立っているのが不思議なくらいの怪我をしていて、戦いに勝ったとしても生き残れるか分からない状況と言えた。それでも互いの瞳に映るのは互いだけだった。
ヘイター[…あなた…本当に…人間ですか?]
永遠「こっちの…セリフ…よ。」
口から紅い者が垂れ、既に互いの魔力は尽きている。能力を使う体力も残っていない。それでも尚、立ち上がり、必死に互いの首をとろうとするのは一種の執着であり、狂気の所業としか言いようがなかった。
ナイフを構え、首を目掛けて距離を詰める。それに対して剣は冷静にそれを受け止め、弾き、追撃するがそれを的確に避けきる。
ヘイター[…本当に…厄介な人ですね。]
永遠「…はは、…どうも…ありがとう…。」
互いは必死に睨み合い、またナイフと剣を交えるのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
体が悲鳴をあげていた。得意な魔法も、膨大すぎるほぼ無限と言って良い魔力が尽きてからは使えない。きっと、全属性魔法というのは能力に対抗できる威力を誇る分、魔力の消費量も酷く多いのだろう。残り、使える回数は3回、能力は使えるがそんな隙はきっとできないだろう。それは相手も似た様な状況のはず。
それでもぶつかり続ける私達の心はきっと同じだ。
[大文字]永遠&ヘイター(負けたくない。)[/大文字]
とっくに立つ理由なんて忘れていた。戦う理由も信念も、全部置いてどんな手を使ってでもいい。目の前の相手に勝ちたい。その根本にあるのは確かに他者を思う気持ちかも知れない。でも…今だけはこれを自分自身の欲として消化したかった。
背中を押してくれるのは数多くの仲間。
隣を歩くのは誰よりも大切な姉妹。
それでも、進むと誓ったのは自分自身だ。
前を向け。
希望がないなら灯せ。
世界を照らせ。
お前が始めた物語だろう、空音 永遠。
何回も、何十回も、何百回だって、折れそうになっても、崩れ落ちそうでも、自分にそう言い聞かせて、何度でも立ち上がる。
きっとあなたもそうなのでしょう?
私と同じなのでしょう?
だからこそ、負けられなかった。
傷は増えるが致命傷になる事は決してない。互いに限界なんて超えて、呼吸することさえも辛かった。
それでも立ち上がる。
否、
立ち上がろうとした。立ち上がれなかった。
ヘイター「…やっと…」
そう呟いた声が聞こえた様な気がした。世界が歪む。限界なんてとっくに超えていたのだ。閉じそうになる中、相手も倒れるのが見えた。
結局相打ちだった。いや、先に倒れた私の負けか。
…嫌だ。
…まだ、
まだ、
[小文字]永遠「終われない」[/小文字]
そう、消えそうな声で呟いた。まだ熱は残っているのに、今立ち上がれば私の勝ちになるのに。
閉じた視界、真っ暗な中、自分自身がいた。しばらく見つめ合うがなにも進む事はない。その瞳はどこか鋭かった。
[斜体]永遠?「…背中を押してくれるのは仲間で、隣を歩むのは姉妹。あなたはどうしたい?」[/斜体]
昔ならきっと答えに困ったかも知れない。或いは仲間を救いたいとでも答えたかも知れない。でも、今は違った。
永遠「私は、自分自身の為に前に進みたい。私は…仲間を助けたいし、姉妹の隣に居たい。けどそれは誰かの為じゃない。私自身の為に、私はまだ立ち上がりたい。」
そう答えた時、目の前の私が満足げに笑った気がした。こちらに近寄ってきて、静かに手を重ねる。ぴったりと合う手のひらはまだ温かさが残っていた。
目の前の私がふわりと消えた瞬間、自分自身を繋いでいた鎖が、音を立てて壊れた。
そんな気がした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[打消し]【生死裁決】[/打消し]
驕輔≧驕輔≧驕輔≧縺。縺後≧縺。縺後≧蜷ヲ蜷ヲ蜷ヲ蜷ヲ蜷ヲ
[明朝体][漢字]【生死ノ支配者】[/漢字][ふりがな]Deity of Life and Death[/ふりがな][/明朝体]
その瞬間、荒れ果てた辺りに緑が芽生える。彼女は確かな足取りで彼の目の前へ向かう。その度に辺りに生命の息吹が広がっていく。
[明朝体]永遠「…私の勝ちよ。ヘイター・ウォールド。」[/明朝体]
決して拒めはしない。
そういうものなのだ。
そうできているのだ。
栄えがあれば衰えもある様に、
喜びがあれば悲しみもある様に、
始まりがあれば終わりがある。
それは全ての生命に約束されたものであり、
永遠なんてもの、人智の範囲内で手に入れることなんて決してないのだ。
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虹が打ち破られ、辺りを金色が染めた。すでに出血量は致死量に達していて、なにより体を小さな穴ではあるが確かに空けていたのだ。それでも尚、その瞳が輝きを失う事はなかった。決して後ろを見る事はなかった。
両者共に既に立っているのが不思議なくらいの怪我をしていて、戦いに勝ったとしても生き残れるか分からない状況と言えた。それでも互いの瞳に映るのは互いだけだった。
ヘイター[…あなた…本当に…人間ですか?]
永遠「こっちの…セリフ…よ。」
口から紅い者が垂れ、既に互いの魔力は尽きている。能力を使う体力も残っていない。それでも尚、立ち上がり、必死に互いの首をとろうとするのは一種の執着であり、狂気の所業としか言いようがなかった。
ナイフを構え、首を目掛けて距離を詰める。それに対して剣は冷静にそれを受け止め、弾き、追撃するがそれを的確に避けきる。
ヘイター[…本当に…厄介な人ですね。]
永遠「…はは、…どうも…ありがとう…。」
互いは必死に睨み合い、またナイフと剣を交えるのだった。
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体が悲鳴をあげていた。得意な魔法も、膨大すぎるほぼ無限と言って良い魔力が尽きてからは使えない。きっと、全属性魔法というのは能力に対抗できる威力を誇る分、魔力の消費量も酷く多いのだろう。残り、使える回数は3回、能力は使えるがそんな隙はきっとできないだろう。それは相手も似た様な状況のはず。
それでもぶつかり続ける私達の心はきっと同じだ。
[大文字]永遠&ヘイター(負けたくない。)[/大文字]
とっくに立つ理由なんて忘れていた。戦う理由も信念も、全部置いてどんな手を使ってでもいい。目の前の相手に勝ちたい。その根本にあるのは確かに他者を思う気持ちかも知れない。でも…今だけはこれを自分自身の欲として消化したかった。
背中を押してくれるのは数多くの仲間。
隣を歩くのは誰よりも大切な姉妹。
それでも、進むと誓ったのは自分自身だ。
前を向け。
希望がないなら灯せ。
世界を照らせ。
お前が始めた物語だろう、空音 永遠。
何回も、何十回も、何百回だって、折れそうになっても、崩れ落ちそうでも、自分にそう言い聞かせて、何度でも立ち上がる。
きっとあなたもそうなのでしょう?
私と同じなのでしょう?
だからこそ、負けられなかった。
傷は増えるが致命傷になる事は決してない。互いに限界なんて超えて、呼吸することさえも辛かった。
それでも立ち上がる。
否、
立ち上がろうとした。立ち上がれなかった。
ヘイター「…やっと…」
そう呟いた声が聞こえた様な気がした。世界が歪む。限界なんてとっくに超えていたのだ。閉じそうになる中、相手も倒れるのが見えた。
結局相打ちだった。いや、先に倒れた私の負けか。
…嫌だ。
…まだ、
まだ、
[小文字]永遠「終われない」[/小文字]
そう、消えそうな声で呟いた。まだ熱は残っているのに、今立ち上がれば私の勝ちになるのに。
閉じた視界、真っ暗な中、自分自身がいた。しばらく見つめ合うがなにも進む事はない。その瞳はどこか鋭かった。
[斜体]永遠?「…背中を押してくれるのは仲間で、隣を歩むのは姉妹。あなたはどうしたい?」[/斜体]
昔ならきっと答えに困ったかも知れない。或いは仲間を救いたいとでも答えたかも知れない。でも、今は違った。
永遠「私は、自分自身の為に前に進みたい。私は…仲間を助けたいし、姉妹の隣に居たい。けどそれは誰かの為じゃない。私自身の為に、私はまだ立ち上がりたい。」
そう答えた時、目の前の私が満足げに笑った気がした。こちらに近寄ってきて、静かに手を重ねる。ぴったりと合う手のひらはまだ温かさが残っていた。
目の前の私がふわりと消えた瞬間、自分自身を繋いでいた鎖が、音を立てて壊れた。
そんな気がした。
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[打消し]【生死裁決】[/打消し]
驕輔≧驕輔≧驕輔≧縺。縺後≧縺。縺後≧蜷ヲ蜷ヲ蜷ヲ蜷ヲ蜷ヲ
[明朝体][漢字]【生死ノ支配者】[/漢字][ふりがな]Deity of Life and Death[/ふりがな][/明朝体]
その瞬間、荒れ果てた辺りに緑が芽生える。彼女は確かな足取りで彼の目の前へ向かう。その度に辺りに生命の息吹が広がっていく。
[明朝体]永遠「…私の勝ちよ。ヘイター・ウォールド。」[/明朝体]