死を殺すにはどうしたらいいだろうか？
技術が発展して辿り着ける次元だろうか？
きっと多くの人がいいえと答える。人がたどり着ける次元でないと。本当に？確かに死は消えなかった。だが引き伸ばされた。昔はもっと寿命は短かった。殺せはせずとも追い詰めることはきっと可能なのだろう。

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音のした方向に向かう。そこは案外すぐに辿り着いた。そこには6人の人物がいた。そして私を見て1人が瞬時に殴りかかってくる。

【真強超絶】『身体強化』
【生死裁決】《真髄解放》『前神超死』

1人が一瞬にて倒れる。油断は禁物、全力で行く。

【生死裁決】禁忌『生死反転』
虚無魔法『虚無世界』

やっぱり超越者に近いとはいえ遠く及びはしなさそう。とはいえちゃんとやらないとね。

【生死裁決】《真髄解放》『死霧囁殺』

これも私の新技…まぁ簡単にいえば死という概念を具現化した霧を周囲に出し、強制的に死は陥らせる…まぁとはいえ霧を避ければいいだけだから一度バレたらもう使えないんだけど…それに…

風魔法『刃軌神風』

霧だから風魔法で飛んでいくのよね…1人のリーダーらしき男が指文字で風魔法を使った女性に向かって指示を出す。その瞬間、空気が揺らいだ。

【力封邪印】《真髄解放》『能力封印』

真髄解放しあっている場合意味はない、その筈だった。でも力が明らかに抜けたのを感じた。

永遠「え…なんで？」

その問いに対して男は静かに答えた。

［ずっと考えていたんです。強い全てを否定する暴力を殺すにはどうしたらいいか。］

永遠［…何が言いたい？］

［ずっと考えていたんです。暴力を持って暴力を収めようとする正義のように振る舞う暴君を殺す方法を。］

永遠「…」

［ずっと、ずっと考えていた。〈死神〉の殺し方を。］

［私も、彼女も、他のあなたが殺した兄弟姉妹達も虐げられた。強い力を持っているから、無能だから、酷ければそんな理由すらもない。私達は子供の頃から親に虐げられた。子供にとって親が全てなのに。抵抗のしようもなかったのに。あなたが革命を起こすと聞いた時少し期待しました。ですが、あなたが行ったことはこれまでと変わらない。むしろこれまでよりも広い範囲を巻き込んだひどい革命だ。だから、私は、私達は私達の全てを持ってあなたを否定する。そう決めたのです。ここで死んだ兄弟姉妹も私に賛同してくださった。本当は…でも…、、、。ここまで歩んできた道が正しかったと証明する為に、彼らの犠牲を無駄にしない為に…あなたを…〈死神〉を殺します。］

［遺言、あるなら聞きますよ。あなたが思い描いた理想は歪んだものではなかった、ただあなたには不可能で反乱を生むやり方をしてしまった、それだけですから。］

永遠［…不可能、ですか…］

［そんな事ない、とでも言いたいのですか？ですが能力のないのあなたには何もできない。下にお仲間さんがいますのでここで葬る事は叶いませんが次会った時を最後にしましょう。

さようなら、また会いましょう。］

彼と彼女は一瞬にて消えた。魔法は使えるし、私の能力…生き返らせる力は死体が腐っていては使えない…から虚無空間に置いておきましょうか。

でも、そうよね、敵対する相手だって私たちと同じ人間で…ずっと分かっていながら見て見ぬ振りをしてきた。これは正義なのだと叫び続けた…その弊害かしらね。でもここで倒れる事は許されない。




…【生死裁決】《真髄解放》［禁忌］『絶対生化』



…駄目、か。能力を生き返らせることすらも不可能。完全に封印されてる…戦えない事はないけど…辛いかしらね。今回は負けを認めましょう…ですが次は必ず…



明日華「永遠姉さん！！」

明日華の声が静まり返った屋上に響いた。

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『これは私が選んだ、私なりの[漢字]正しい道[/漢字][ふりがな]正義[/ふりがな]。引き返す事はもう許されない/ません。だから…

[中央寄せ]“私の持つ全てであなたを殺す。”』[/中央寄せ]