この世界に運命は存在するのだろうか。
この世界が１つしかないならば全ては必然となる。だって１回中1回なら全て100%になるのだから。
もし似た世界がある…パラレルワールドがあるならばそれは運命であったり偶然となるのかも知れない。
まぁ、そんな事…今、この世界を生きている私たちにわかるはずもないのだが。

私たちに変えられるのは今、この世界だけなのだから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

………ゴーン…、ゴーン__

鐘の音が静寂を突き破る。今、この時から。作戦が開始する。

ワァイスさんはとても優秀だ。作戦も的確で相手の事情も明確に把握している。一般人の避難は大体零が済ませといてくれた。今この場にあるのは戦場。数の不利は若干ある。あとは相手の能力も強かったりする。こっちはまとまったのが最近って事もあって長期戦になるとジリ貧になる。だからこそ主力部隊でぶっ叩いて短期決戦にする予定だったんだけど…

永遠「明日華…敵どこ？」
明日華「…さぁ？」
永遠「全然いないんだけど…」
明日華「でも日時も場所もここであってるはずなんだけど…」
永遠「…」

前に居る。1人の人。ここまで敵に相対しなかったって事は…何か罠を張ってる？

［はじめまして。そして…さようなら。厄災は全てを平等に滅ぼすからさ。君に会う事はもうない。四天閣遥〈最強〉さん？］

永遠［…何を言って…］

私が言葉を紡ぎ終わる前に地面が揺れた。その場に存在する火、水、空気すらも私達に刃となって襲いかかってくる。

【生死裁決】《真髄解放》『全神超死』

舐めないでほしい。私だって真髄解放の特訓したのだから。この技は全てを…それこそ神すらも死亡させる技。もっとも神なら復活とかしてきそうだが。まぁ要するにこの程度簡単に殺せると言う事なのだ。

［流石にこの程度では駄目か。まぁ分かりきってた事だけど。］

【災世混厄】《真髄解放》『世乱地覆』

刹那、空気が真っ赤に染まった。世界が覆った。そこら中に血が溢れ鉄の匂いが鼻を刺した。血が流れてくる。視界が赤に染まっていく。イタイ。重力の概念が覆ったかのようにものは当たり前のように宙を浮き、謎の物体が宙を浮く。空は赤く染まり空には月も太陽も存在していないのに明るかった。文字通りの終末世界を思わせる地獄絵図がたった1人の人間の手によって生み出された。

［君らは戦場の作戦を考えてたみたいだけど僕らが考えていたのは世界を救う作戦。格が違うんだよ。君のお仲間さんは大体死んじゃったみたい。流石は四天閣遥だね。まぁ、僕は四天閣遥の中でも特に強いから負けるのは仕方ないよ。


じゃあ…さようなら。］








はぁ、どいつもこいつも一方的に話しちゃってさ、

ほんと…



なんでお前のが強いと思い込んでんの？


【災世乱厄】《真髄解放》『乱遺錯厄…

【生死裁決】《真髄解放》『[漢字]世界ノ死神[/漢字][ふりがな]Death of this world[/ふりがな]』