少女に明日を
人は愚かでどうしようもない生物だ。
人は自分の行いを肯定してほしいと願う生き物だ。
人は誰かに肯定される為に嘘を吐き、お世辞を言うのである。
世界中の人、どこにいる人もみんなそうだ。
だからこそ、心の底からの肯定と同意。それができるのは強い証だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真っ暗な暗闇。そんな中で僕を呼ぶ声がする。
[斜体]「__!、_____!____?。…__!」[/斜体]
誰?僕は…死んだ…。確かに死んだんだ…。嗚呼、なんでだよ…、僕はもっと……、…。
[斜体]「目を覚ませ!お前はまだ死んでいない!」[/斜体]
あれ?なんで…なんで声が近づいて…てか、なんだよ確かに僕は…なんで、なんで諦めて…?僕はまだ、
[中央寄せ][斜体]ーーー生きたい[/斜体][/中央寄せ]
刹那、視界に光が映った。その光はとても眩しく、まるで僕を照らしているようだった。
[斜体]ーーー「よく頑張ったわね、あなたは自分で生を勝ち取ったのよ。」[/斜体]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーー「あれ?ここは…?」
永遠「ここはあなたがいた場所よ。」
ーー「…、!」
返事が返ってくるとは思っていなかったのか少年は驚いた様子でこちらを見た。目は美しい翠色だがどこか暗さを感じさせた。私はこの子に何かしてあげられないだろうか。そんなことを考えていると少年はそして静かに口を開いた。
ーー「…あなたが助けてくださったのですか?…、いや、違うな…。あなたが助けてくださったんですよね。本当にありがとうございます。」
永遠「感謝は素直に受け取っておくわ。でも、あなたは私だけでは助からなかった。あなたが助かったのは自分のお陰でもあるのよ。」
ーー「うぅ〜、ありがとうございます〜。」
そうやって話をしながら分かったことはいくつかある。だが1番は…彼は保護者がいない。いやいたのかもしれないが現時点では十中八九いないだろう。保護者らしきものがあるならそちらに受け渡せばいいのだが…到底そんな人がいるようには見えなかった。私にどうにかできるかは分からないが、ほっておくわけにはいかないので、とりあえず家に連れて行くことにした。
永遠「ただいま〜。」
ーー「ええっと、失礼します。」
少年は緊張した様子で家に入ってくる。オドオドしてる感じがちょっと可愛い。流石美形。
明日華「おかえりなさい。…ところでその人は?」
明日華は少年の姿や服を見て心配そうにそう尋ねる。
永遠「今から説明するわね。仕事を普通にしてたんだけど…路地裏から声が聞こえて、その方向に行ったら彼がいたの。傷が酷かったから、取り敢えず手当してうちに連れてきたんだけど…」
明日華「なるほど…。つまり人助けって事ね。よくやった。」
永遠「上から目線やめろ。」
明日華「ハイ。いつか永遠姉さんに上から命令できる人になりたい…!」
永遠「明日華が私に勝とうだなんてあと100万年は早いわよ?720°。」
明日華「ぐっ、私が小学生の時の話をするんじゃないっ!」
永遠「いや小学生でも360°までであることは知ってるわよ。しかもネタじゃ無くて大真面目に720°って答えてたしね。」
明日華「うっうっうっ…」
永遠「被害者面しないで。あなたが始めた物語よ?」
私と明日華の口論に今回も圧勝していると…
(ぐぅー)
ーー「ええっと、…すみません。」
少年が気まずそうに申し訳なさそうにそう言う。
永遠&明日華「…!ふふっ、ご飯にしましょうか/しよっか。」
ーー「よろしくお願いします…」
少年をリビングに案内して、その後、速攻で作れるサンドイッチとインスタントスープを出しといた。取り敢えずで拾ってきたけど私達は彼の事を全く知らない。同居するには信用関係が必要だ。少しずつでも会話するしかないな。
永遠「えっと、名前はなんて言うの?」
ーー「(もぐもぐ、ごっくん。)そういえば、自己紹介がまだでしたね。僕の名前は羽咲 多岐(はざき たき)です。えーと…25歳で…好きな物は肉じゃがです!」
名前を聞いたら年齢と好きな物付きで返ってきた。多分、こちらの意図が分かってるんだろうな。賢そうだな〜、明日華や私と違って。
多岐「えっと、失礼ですが…名前はなんと言うんですか?」
永遠&明日華「あっ!(忘れてた)」
永遠「私の名前は空音 永遠で17歳、好きな物は家族で、こっちは」
明日華「私の名前は空音 明日華で15歳、好きな物は…えっ〜となんて言えばいいんでしょうか…まぁ嫌いなものがないとだけ…」
永遠「流石お人好し。嫌いな人とかいないの?」
明日華「えー、だって…同じ地球に住む生物。それだけで仲間みたいなものじゃん。」
永遠「相変わらずね。まぁ、そこが明日華の良さでもあるんだけど。」
多岐「教えていただきありがとうございます。」
にこやかに他愛もない会話を進めていく。でもそろそろ本題に入らないとね。
永遠「そろそろ…本題に入りましょうか。あなたはなぜあそこで倒れていたの?」
零みたいに交渉術とかは持ち合わせていない。(零も交渉はできないことはないけど苦手らしいけど正直言って十分上手いと思う。)だから初めからぶっちゃけてみる。
多岐「…そうですね。昔は、恵まれていたんです。優しい両親に育てられて…、愛されて、いた。でも、5歳の時に…戦争が始まって両親は類稀なる能力の使い手だったから、戦争に、駆り出されて…もう、2度と…2度と、返ってきませんでした…。戦争中、と言う事もあって…誰も引き取ってくれなかったから、1人になってしまった…んです。でも、僕には…、僕の能力には価値があったらしいです。だから、この能力を狙い、売ろうとする人が増えて、それでも、逃げるから…、殺して…、…、死体商人に会ってしまえ、って……、。」
永遠「悪い事を…聞いたわね。」
思った以上に暗かったわね。いや何かある事は分かっていたのだけど…
多岐「…いや、良いんです。でも、これで分かったでしょう…。僕は危険なんです。だから…僕はここにいてはいけない…。」
それは違う。そう否定する前に明日華が口を開いた。
明日華「…なんで、そんなこと言うんですか?…私は…誰1人として見捨てたくないんです!」
永遠「そうね。大丈夫よ、私達、全員最強だから。」
多岐「皆さんが良くても、もう1人の同居人は、」
なんで知って…いや椅子の数かしらね。確かに2人暮らしで椅子が3人分とは考えにくいものね。正直な話零は優しいけど冷静。だから受け入れてくれるかは…
零「別に良いわよ。」
一言、後ろから簡潔に見知った声がそう答えた。
零以外「!」
永遠&明日華「おかえり。えっとー、いつからそこに…」
本当にいつから?全然気づいてなかったのだけど…
零「ただいま。永遠が名前聞いた時ぐらいからね。」
零以外「…まじか。」
嘘だろ…いやこんなとこで嘘つく性格じゃないけどさ…まじか。
多岐「でも、本当に良いんですか。」
明日華「全然良いよ!」
永遠「そうそう、おいでよ!」
零「…むしろ、ここにいるかを決めるのはあなたの方よ。だって、ここはこの世界を変える…革命を起こそうとする者の集まりだもの。ここにいると危険が増える。それでもここにいたいか、それを決めるのはあなた自身よ。」
多岐「…革命。」
零の現実をよく見た言葉が私にも突き刺さった。そうだった。すっかり忘れていた。革命。それは危険を伴う。取り敢えずで連れて帰ったけどここは…
多岐「…外にいたって危険ばかりだし、危険を伴うなら…世界を変える可能性がある方がマシだ。…それに今の世界は…変えなきゃいけない…。…ここに、いさせてください!」
多岐以外「!」
多岐の言葉を聞いて私達はすこし驚いた。私たちの協力者が増えたのだから。それに彼は…私達と同じくらい…もしかするとそれ以上に覚悟が決まって見えた。
零「…そう。(ボソッ)それがあなたの決断なのね。」
永遠「これからよろしくね。」
明日華「やったー!よろしく多岐!」
零「革命の詳細、教えても良いんじゃない?」
永遠「そうだね。初めての本当の仲間だし!」
家族が増え、その家族が革命を肯定してくれた。本当に私は恵まれてるな。革命の詳細を伝えて、そろそろ夜だからと言う事で夜ご飯をみんなで食べて今日は解散になったのだった。
多岐や明日華が自分の部屋に入っていく。ちなみに、多岐には物置として使っていた部屋をみんなで整理して、その部屋を多岐の部屋にすることにした。私もそろそろ寝ようと、自分の部屋に入ろうとした時、零に呼び止められた。その顔はどこか険しく、暗い廊下の中で零のオッドアイは静かに輝いていて、そんな状況じゃないにも関わらず綺麗だな〜と思った。
零「ねぇ、永遠。」
零が口を開く。その声は少しの怒りと心配を含んでいた。
ーーー『なんで、戦闘の形跡があるのかしら?』
人は自分の行いを肯定してほしいと願う生き物だ。
人は誰かに肯定される為に嘘を吐き、お世辞を言うのである。
世界中の人、どこにいる人もみんなそうだ。
だからこそ、心の底からの肯定と同意。それができるのは強い証だ。
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真っ暗な暗闇。そんな中で僕を呼ぶ声がする。
[斜体]「__!、_____!____?。…__!」[/斜体]
誰?僕は…死んだ…。確かに死んだんだ…。嗚呼、なんでだよ…、僕はもっと……、…。
[斜体]「目を覚ませ!お前はまだ死んでいない!」[/斜体]
あれ?なんで…なんで声が近づいて…てか、なんだよ確かに僕は…なんで、なんで諦めて…?僕はまだ、
[中央寄せ][斜体]ーーー生きたい[/斜体][/中央寄せ]
刹那、視界に光が映った。その光はとても眩しく、まるで僕を照らしているようだった。
[斜体]ーーー「よく頑張ったわね、あなたは自分で生を勝ち取ったのよ。」[/斜体]
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永遠「ここはあなたがいた場所よ。」
ーー「…、!」
返事が返ってくるとは思っていなかったのか少年は驚いた様子でこちらを見た。目は美しい翠色だがどこか暗さを感じさせた。私はこの子に何かしてあげられないだろうか。そんなことを考えていると少年はそして静かに口を開いた。
ーー「…あなたが助けてくださったのですか?…、いや、違うな…。あなたが助けてくださったんですよね。本当にありがとうございます。」
永遠「感謝は素直に受け取っておくわ。でも、あなたは私だけでは助からなかった。あなたが助かったのは自分のお陰でもあるのよ。」
ーー「うぅ〜、ありがとうございます〜。」
そうやって話をしながら分かったことはいくつかある。だが1番は…彼は保護者がいない。いやいたのかもしれないが現時点では十中八九いないだろう。保護者らしきものがあるならそちらに受け渡せばいいのだが…到底そんな人がいるようには見えなかった。私にどうにかできるかは分からないが、ほっておくわけにはいかないので、とりあえず家に連れて行くことにした。
永遠「ただいま〜。」
ーー「ええっと、失礼します。」
少年は緊張した様子で家に入ってくる。オドオドしてる感じがちょっと可愛い。流石美形。
明日華「おかえりなさい。…ところでその人は?」
明日華は少年の姿や服を見て心配そうにそう尋ねる。
永遠「今から説明するわね。仕事を普通にしてたんだけど…路地裏から声が聞こえて、その方向に行ったら彼がいたの。傷が酷かったから、取り敢えず手当してうちに連れてきたんだけど…」
明日華「なるほど…。つまり人助けって事ね。よくやった。」
永遠「上から目線やめろ。」
明日華「ハイ。いつか永遠姉さんに上から命令できる人になりたい…!」
永遠「明日華が私に勝とうだなんてあと100万年は早いわよ?720°。」
明日華「ぐっ、私が小学生の時の話をするんじゃないっ!」
永遠「いや小学生でも360°までであることは知ってるわよ。しかもネタじゃ無くて大真面目に720°って答えてたしね。」
明日華「うっうっうっ…」
永遠「被害者面しないで。あなたが始めた物語よ?」
私と明日華の口論に今回も圧勝していると…
(ぐぅー)
ーー「ええっと、…すみません。」
少年が気まずそうに申し訳なさそうにそう言う。
永遠&明日華「…!ふふっ、ご飯にしましょうか/しよっか。」
ーー「よろしくお願いします…」
少年をリビングに案内して、その後、速攻で作れるサンドイッチとインスタントスープを出しといた。取り敢えずで拾ってきたけど私達は彼の事を全く知らない。同居するには信用関係が必要だ。少しずつでも会話するしかないな。
永遠「えっと、名前はなんて言うの?」
ーー「(もぐもぐ、ごっくん。)そういえば、自己紹介がまだでしたね。僕の名前は羽咲 多岐(はざき たき)です。えーと…25歳で…好きな物は肉じゃがです!」
名前を聞いたら年齢と好きな物付きで返ってきた。多分、こちらの意図が分かってるんだろうな。賢そうだな〜、明日華や私と違って。
多岐「えっと、失礼ですが…名前はなんと言うんですか?」
永遠&明日華「あっ!(忘れてた)」
永遠「私の名前は空音 永遠で17歳、好きな物は家族で、こっちは」
明日華「私の名前は空音 明日華で15歳、好きな物は…えっ〜となんて言えばいいんでしょうか…まぁ嫌いなものがないとだけ…」
永遠「流石お人好し。嫌いな人とかいないの?」
明日華「えー、だって…同じ地球に住む生物。それだけで仲間みたいなものじゃん。」
永遠「相変わらずね。まぁ、そこが明日華の良さでもあるんだけど。」
多岐「教えていただきありがとうございます。」
にこやかに他愛もない会話を進めていく。でもそろそろ本題に入らないとね。
永遠「そろそろ…本題に入りましょうか。あなたはなぜあそこで倒れていたの?」
零みたいに交渉術とかは持ち合わせていない。(零も交渉はできないことはないけど苦手らしいけど正直言って十分上手いと思う。)だから初めからぶっちゃけてみる。
多岐「…そうですね。昔は、恵まれていたんです。優しい両親に育てられて…、愛されて、いた。でも、5歳の時に…戦争が始まって両親は類稀なる能力の使い手だったから、戦争に、駆り出されて…もう、2度と…2度と、返ってきませんでした…。戦争中、と言う事もあって…誰も引き取ってくれなかったから、1人になってしまった…んです。でも、僕には…、僕の能力には価値があったらしいです。だから、この能力を狙い、売ろうとする人が増えて、それでも、逃げるから…、殺して…、…、死体商人に会ってしまえ、って……、。」
永遠「悪い事を…聞いたわね。」
思った以上に暗かったわね。いや何かある事は分かっていたのだけど…
多岐「…いや、良いんです。でも、これで分かったでしょう…。僕は危険なんです。だから…僕はここにいてはいけない…。」
それは違う。そう否定する前に明日華が口を開いた。
明日華「…なんで、そんなこと言うんですか?…私は…誰1人として見捨てたくないんです!」
永遠「そうね。大丈夫よ、私達、全員最強だから。」
多岐「皆さんが良くても、もう1人の同居人は、」
なんで知って…いや椅子の数かしらね。確かに2人暮らしで椅子が3人分とは考えにくいものね。正直な話零は優しいけど冷静。だから受け入れてくれるかは…
零「別に良いわよ。」
一言、後ろから簡潔に見知った声がそう答えた。
零以外「!」
永遠&明日華「おかえり。えっとー、いつからそこに…」
本当にいつから?全然気づいてなかったのだけど…
零「ただいま。永遠が名前聞いた時ぐらいからね。」
零以外「…まじか。」
嘘だろ…いやこんなとこで嘘つく性格じゃないけどさ…まじか。
多岐「でも、本当に良いんですか。」
明日華「全然良いよ!」
永遠「そうそう、おいでよ!」
零「…むしろ、ここにいるかを決めるのはあなたの方よ。だって、ここはこの世界を変える…革命を起こそうとする者の集まりだもの。ここにいると危険が増える。それでもここにいたいか、それを決めるのはあなた自身よ。」
多岐「…革命。」
零の現実をよく見た言葉が私にも突き刺さった。そうだった。すっかり忘れていた。革命。それは危険を伴う。取り敢えずで連れて帰ったけどここは…
多岐「…外にいたって危険ばかりだし、危険を伴うなら…世界を変える可能性がある方がマシだ。…それに今の世界は…変えなきゃいけない…。…ここに、いさせてください!」
多岐以外「!」
多岐の言葉を聞いて私達はすこし驚いた。私たちの協力者が増えたのだから。それに彼は…私達と同じくらい…もしかするとそれ以上に覚悟が決まって見えた。
零「…そう。(ボソッ)それがあなたの決断なのね。」
永遠「これからよろしくね。」
明日華「やったー!よろしく多岐!」
零「革命の詳細、教えても良いんじゃない?」
永遠「そうだね。初めての本当の仲間だし!」
家族が増え、その家族が革命を肯定してくれた。本当に私は恵まれてるな。革命の詳細を伝えて、そろそろ夜だからと言う事で夜ご飯をみんなで食べて今日は解散になったのだった。
多岐や明日華が自分の部屋に入っていく。ちなみに、多岐には物置として使っていた部屋をみんなで整理して、その部屋を多岐の部屋にすることにした。私もそろそろ寝ようと、自分の部屋に入ろうとした時、零に呼び止められた。その顔はどこか険しく、暗い廊下の中で零のオッドアイは静かに輝いていて、そんな状況じゃないにも関わらず綺麗だな〜と思った。
零「ねぇ、永遠。」
零が口を開く。その声は少しの怒りと心配を含んでいた。
ーーー『なんで、戦闘の形跡があるのかしら?』