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この物語はフィクションです。ハッシュタグを見た上で大丈夫な人だけどうぞ。

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少女に明日を

#4

ステージ1 エピソード3“出会い”

出会いとは始まりである。
出会いとは幸運である。
出会いがあるから行動できる。
人とは1人では生きられない生物であるからだ。
だが、時に…出会いとは不幸な物である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私達は零の考えた策で行動を始めていた。

明日華「まずは桜ノ王国から攻略しようって言ってたけど…こんなの本当に効果あるの?」

明日華が不安げに、疑うように聞いてくる。正直な話私に聞かれても困る。零が全部考えたんだし。

永遠「知らないけど、零があるっていうならあるんじゃない?」
明日華「いや零に全責任押し付けてる〜。」
永遠「そんな事ないよ。成功したら私たちの手柄。んで失敗したら零の責任。」
明日華「かわいそうなんだけど…」
永遠「用事があるからって仕事してない零が悪い。」
明日華「いやそ…んー…そうだねそうしよう。」
永遠「よし!満場一致。」

そういう会話をした後、私達は別々にデモ活動的なのを始めた。零曰くデモ活動は桜ノ王国最高法規により自由を許されているし、成功例は少ないがデモはテレビなどのあらゆる放送で話題になりやすい事もあり、的を得た内容であれば人数は集まりやすいらしい。あと、デモ活動で大事なのは暴力を振るわせない事らしい。零曰くあくまでも論理で負かすことが大事で、論理で負かせたあとにそれでも対抗しようとする奴は暴力に頼るしか無くなるから正当防衛という形で沈静化するという風にするらしい。でも意見を言うのが怖いと言う人も多いと思う。だからこそ無記名投票をしてもらっているのだ。しかも一軒一軒回っている。例えば

永遠「突然失礼します。今、私達はこの国を変えるための活動をしています。」
家主「…」

家主はにこやかな作り笑顔から少し考えるような顔になる。沈黙は肯定と興味。即座に否定や不快そうな顔をしないのはそう言うことだ。

永遠「心当たりがあると言うことで良いでしょうか?」
家主「リビングに案内しよう…。」

家主は渋々質問に対し肯定を返した。渋々を付けたのは国の監視が怖いのか言い淀んだからだ。まぁ気持ちは分かる。なんかこの国怖い。

永遠「お招きいただきありがとうございます。単刀直入にききます。今の生活に不満はありませんか?」
家主「…初対面のお前にそれを話せと?」

家主は不快そうにかつ不安そうにそう返す。当たりっぽいかな〜。そもそもそれ、と言っている時点であると言ってるのは確定だしね。まぁこう言うタイプは押せば落ちる。

風魔法『風音結界』

私がそう念じれば音を拒む風の結界の完成だ。これで他者に聞かれることはない。本当に便利な魔法だと思う。

永遠「そうですね。例えば、今この瞬間は何を言っても他者にきかれることは無いと言ったら?」
家主「…そんなの…誰が信じるんだよ?」
永遠「そうですよね…。」

その瞬間ナイフを家主に喉元に突き立て、逃げられないようにもう片腕で拘束する。こう言うタイプは強行手段に出れば良い。

家主「なにすんだよ!クソ!離しやがれ!」
永遠「(ボソッ)あなたは脅されて嘘をついた。それだけです。あなたがなんと答えようと私があなたを切ることはありません。よくみてください。そっくりなおもちゃでしょう?」

そう。流石に一般人に本物で脅すことはしない。ここの家主は恐らくこれで話してくれるはず。

家主「ッ!(ボソッ)そこまでして聞きたいのか…ちがうな。…俺の本心を聞いてくれるのか。…感謝する。」
家主「嗚呼、そうだよ!今の桜ノ王国は最低だ!俺が怪我人で使えないから弟を連れて行きやがった。んで、弟を俺の元に返してくれなかった。本当にふざけんなよ!」

…どうりで家が広い割に1人しかいないわけだ。おもちゃのナイフを片付け、家主を離す。

永遠「なるほど…。分かりました。」
家主「(ボソッ)お前だって変わらない。お前の事だって俺は信用できない。」
永遠「えぇ、分かっています。最後にこの紙に無記名で革命を起こしたいか起こしたくないか書いてください。」

そう言いながら白紙の紙を渡す。その後は特になにもなく家から出た。

こんな感じの事があった。正味毎回毎回疲れる。しかも一軒一軒全ての家を。こんなの時間がいくらあっても終わらないだろう。だからこそ明日華の能力をフルで使っているのだ。明日華の能力は…
ーーー【万物創造】
その名の通り、なんでも、全てを創造できる能力だ。
その能力で分身を大量発生させている。正直言って便利な能力だと思う。本当にずるい。でもこの調子なら順調に進められるはずだ。そんな時だった。か細い声が近くで聞こえたのは。

[小文字]『…助けてください。…お願いします。誰でも良いから…誰か、誰か……!助けて………!』[/小文字]

建物が崩壊して、通りにくくなった路地裏。そこからか細く必死に助けを乞う声が聞こえた。

永遠「…行かなきゃ。」

考えるより先に動いていたとはこう言う事だろうか。使命感が私が考えるより先に私の足を進めていた。

そこには1人の少年がいた。少し緑がかった白い髪にワンポイントメッシュで翠が入っていた。こんな状況でも美形であることだけは簡単に分かった。でもぼろぼろで血液がついた服。少年の体にはとんでもない数の傷があった。それが私に使命感をもたらす。

[中央寄せ][明朝体]助けないと。[/明朝体][/中央寄せ]

生きているのが不思議なくらいの出血量。その少年は私を見た途端口を必死に動かす。

『お願いします…僕を、助け(ゴフッ)』

言い終わる前に少年は血を吐き、その場に倒れた。目は開きそうにない。脈なんて確認するまでもなく、彼は…

永遠「………」

無力感が、空白が、私を満たした。でも同時に、私は私が彼を助けられることも知っていた。使命なのだと、私達は交わる必要があるのだと私の勘が告げる。だから私は…





[斜体]ーーー【ーーーー】[/斜体]



[斜体]ーーー禁忌『生死反転』[/斜体]

作者メッセージ

暇だったので出します。
無理!と言う方は回れ右をお勧めします。
キーワード
・零の不在
・桜ノ王国最高法規
・風魔法『風音結界』
・【万物創造】
・禁忌『生死反転』

2025/03/13 21:55

空音零 ID:≫ 0i3oezDTnK5GQ
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