選択肢は無限だなんて誰がほざいたんだろうか。
結局私達は常識と社会に縛られ続けている。
結局私達は変われない。
どれだけ常識を覆そうとしたって、狂ったフリをしたって私たちに染みついたものは変わらない。
だからこそ、
それを覆して欲しいと願うのは卑怯だろうか…

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親に言われた言葉。いつでも受け取れると思っていたからそのほとんどは覚えていないけれど、１つだけずっと覚えているものがあります。

「[斜体]多岐、あなたの名前の由来はね、多数の分岐点を持つ。そんな意味なの。[/斜体]」

言われた時は意味が分かりませんでした。多数の分岐点とか分岐点の数なんて自分で決めれるものじゃないし、分岐点を持つってそんな重役、私には重いと思いました。
ですが、時代が移り変わり、1人の年下の少女に助けられて、革命を手伝うことになってようやくこの名前に適う人間になれると思いました。彼女達は私に自由をくれました。私の羽をもがれることなんてもうなかった、それどころか自由に飛べる空をくださいました。そこで何をするのか、何を為すのかすらも私の手に初めて委ねられました。
自由も能力も、あったので私は何処へでも自由に飛んでいける…そんな気もしました。ですがその度に彼女が頭をよぎりました。
彼女と言葉を交わした時強い違和感を覚えました。頭の内でアラートが鳴り止まなかったのです。まるで…まるでこの世界のものじゃないかのようなそんな感覚。そしてその瞬間に気付きました。きっと彼女はこの世界すらも否定できる存在だと…この世界を本当の意味で超越した存在なのだと、気付いたのです。
私はこの世界内ならば自由に飛べるのかもしれない、けれどこの世界を超える事はできなかった、できるはずがなかったのです。だからこそ、越えることのできる存在を知ってみたいと思いました。

関わり、調べ続けた結果、こう思わずにはいられませんでした。彼女も何かに縛られている、と。なんなら私よりもつよい鎖で縛られていて、私と比べ物にならないほどの重圧を背負っている。あるいはこの世界を超越した存在であっても他の世界においてh

（ザーザッ…ザッザッ）

そこまで考えたところで頭に強いノイズが鳴り響きました。これ以上触れるな…ということでしょうか。それはつまり、それだけ核心に迫っている…という事で

（ザーザッザッザー…）

一段と大きなノイズが鳴り響き、その瞬間視界が揺れました。そんなにも知られたくないのですか？…まぁいいです。だって…




[大文字]画面の向こうのあなた達が解いてくださるのでしょう？[/大文字]

（ザーザーザー）

まるで拒否するかのようなノイズが響いた後に、気付けば意思が途絶え、起きるとベッドにいました。まぁ私は恩に報いるためにこの後もこの世界で手助けをしていくだけですしそこまで問題はないでしょう。それに…





ヒントは十分に与えたでしょう？あとは、

ーーーあなた達次第です。