少女に明日を
嘘と真は紙一重。
嘘だってそれが後の世では本当になる事もある。真だって後の世では嘘になることもある。
でも今を生きているあなた達はどうか正しい事を言ってほしい。
嘘を吐き続けたらもう何が本当かわからなくなってしまうから。
ー彼女が私についたのはとても優しい嘘でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
扉を開けるも相変わらずここには誰も居ない。やはり私が1番乗りか。まぁ時間の1時間前だしな。
…
少しずつ人が集まってくる。今回参加する国のほとんどが現れた。まぁ遅刻魔は別として。こちらを睨んでくる視線が痛い…まぁ別にいいのだが。
世界会議は毎度のことながら殺伐とした空気を醸し出している。ここまでで戦争について…例えばこの戦いでこの国がこの国に勝利しただとか、早く降伏すべきだとか、支援が行き届いていないやら、支援を中止するやら山積みに重なった問題がまたまた増えていく。周辺諸国が可哀想だな。
????????[もうそろそろ本題に入るべきではないですか?]
??[本題、と言いますと?]
????????[桜ノ王国では革命が成され、それか全世界に伝わろうとしているそうですがそれについてあなたはどう思っているのですか?覇皇さん?]
大国である2カ国が話題がこちらに向ける。その瞬間さまざまな方向へ向いていた批判、不満、敵対の目がこちらに向けられた。
ここからが勝負どころか。
覇皇[そうですね…]
(ガチャッ)
その時、不意に扉が開いた。
護衛[何者…(バタッ)]
…準備は上々。バレたらただでは済まない。バレなかろうと死んだ後は地獄だろうな。だが…それでいい。
巻き込むのは心が痛いが…一緒に[漢字]やってくれる[/漢字][ふりがな]死んでくれる[/ふりがな]だろう?
ーーーそうだろう?帯課 秦。
ずっとそうだ。私は部下に恵まれてきた。周りの環境に、そして自分の才に。それを活かすのが私の生き方で強みなはずだ。なら、それを最大限に活かそう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私の剣はずっと王に捧げたもの。これはこれまでも今もこれからも永遠に変わらない。たとえいかなる事があろうとも。死なんて何度も覚悟してきた。殺せと言われれば殺す。死ねと言われれば死ぬ。それが私だ。だからこそ王直々に一緒に死んでくれと頼まれたのならば喜んで受けよう。
作戦を伝えられた時は驚いた。それは大きな賭けで勝てばいいが負ければこちら側は全滅する。そんな賭けでだった。
覇皇「頼まれてはくれないか?帯課 秦。」
秦「…」
正直にいうならば迷った。剣は王に従うと同時に王が間違った行動をしようとするのならば止めなければならない。そう教えられたし、実際にそれに尽きると思う。これは間違っているのか、それとも従うべきなのか…だが、そんな迷いは一瞬で消えた。
覇皇「これは命令でもお願いでもない。断ってもらっても構わない。私という1人の人間が持ちかけた戯言だ。」
嗚呼、そうだ…この人はそんな人だ…昔から何も変わらない…私を助けてくれた時から何も…変わらなかった。この人は王だから仕えたのではない。この人だったから仕えたのだと…何故こんなにも単純なことを見逃していたのだろうか…何度も言われてきたではないか。
ーーー人が剣を選ぶのではない。剣が人を選ぶのだ
、と。あなたが死ぬ時も一緒に死んで差し上げますよ。覇皇様。
秦「喜んで。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
歴史に残る事は本当に真実なのだろうか?
少なからずこの出来事は決して真実として残らない。
残さない。
ならば後の世ではなんと記されたのか。それを今から教えよう。後の世では…
[斜体]真道国の人間が世界会議に乗り込み、護衛に危害を加え、他のの王に手出ししようとしたが、桜ノ王国の王がその目論見を阻止した。[/斜体]
そう記されている…
嘘だってそれが後の世では本当になる事もある。真だって後の世では嘘になることもある。
でも今を生きているあなた達はどうか正しい事を言ってほしい。
嘘を吐き続けたらもう何が本当かわからなくなってしまうから。
ー彼女が私についたのはとても優しい嘘でした。
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扉を開けるも相変わらずここには誰も居ない。やはり私が1番乗りか。まぁ時間の1時間前だしな。
…
少しずつ人が集まってくる。今回参加する国のほとんどが現れた。まぁ遅刻魔は別として。こちらを睨んでくる視線が痛い…まぁ別にいいのだが。
世界会議は毎度のことながら殺伐とした空気を醸し出している。ここまでで戦争について…例えばこの戦いでこの国がこの国に勝利しただとか、早く降伏すべきだとか、支援が行き届いていないやら、支援を中止するやら山積みに重なった問題がまたまた増えていく。周辺諸国が可哀想だな。
????????[もうそろそろ本題に入るべきではないですか?]
??[本題、と言いますと?]
????????[桜ノ王国では革命が成され、それか全世界に伝わろうとしているそうですがそれについてあなたはどう思っているのですか?覇皇さん?]
大国である2カ国が話題がこちらに向ける。その瞬間さまざまな方向へ向いていた批判、不満、敵対の目がこちらに向けられた。
ここからが勝負どころか。
覇皇[そうですね…]
(ガチャッ)
その時、不意に扉が開いた。
護衛[何者…(バタッ)]
…準備は上々。バレたらただでは済まない。バレなかろうと死んだ後は地獄だろうな。だが…それでいい。
巻き込むのは心が痛いが…一緒に[漢字]やってくれる[/漢字][ふりがな]死んでくれる[/ふりがな]だろう?
ーーーそうだろう?帯課 秦。
ずっとそうだ。私は部下に恵まれてきた。周りの環境に、そして自分の才に。それを活かすのが私の生き方で強みなはずだ。なら、それを最大限に活かそう。
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私の剣はずっと王に捧げたもの。これはこれまでも今もこれからも永遠に変わらない。たとえいかなる事があろうとも。死なんて何度も覚悟してきた。殺せと言われれば殺す。死ねと言われれば死ぬ。それが私だ。だからこそ王直々に一緒に死んでくれと頼まれたのならば喜んで受けよう。
作戦を伝えられた時は驚いた。それは大きな賭けで勝てばいいが負ければこちら側は全滅する。そんな賭けでだった。
覇皇「頼まれてはくれないか?帯課 秦。」
秦「…」
正直にいうならば迷った。剣は王に従うと同時に王が間違った行動をしようとするのならば止めなければならない。そう教えられたし、実際にそれに尽きると思う。これは間違っているのか、それとも従うべきなのか…だが、そんな迷いは一瞬で消えた。
覇皇「これは命令でもお願いでもない。断ってもらっても構わない。私という1人の人間が持ちかけた戯言だ。」
嗚呼、そうだ…この人はそんな人だ…昔から何も変わらない…私を助けてくれた時から何も…変わらなかった。この人は王だから仕えたのではない。この人だったから仕えたのだと…何故こんなにも単純なことを見逃していたのだろうか…何度も言われてきたではないか。
ーーー人が剣を選ぶのではない。剣が人を選ぶのだ
、と。あなたが死ぬ時も一緒に死んで差し上げますよ。覇皇様。
秦「喜んで。」
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歴史に残る事は本当に真実なのだろうか?
少なからずこの出来事は決して真実として残らない。
残さない。
ならば後の世ではなんと記されたのか。それを今から教えよう。後の世では…
[斜体]真道国の人間が世界会議に乗り込み、護衛に危害を加え、他のの王に手出ししようとしたが、桜ノ王国の王がその目論見を阻止した。[/斜体]
そう記されている…