圧倒的な力は始めは憧れられる。
だがいつしか他者を寄せ付けない様になっていく。
そして、1人になっていく。
それでも…

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四天閣遥〈破壊〉の燐　拝満障。彼女は私の想定よりも強かった。超越者すらも足元に及ばない圧倒的な力。他者を寄せ付けない強さだと思う。


それに相対しているにも関わらず、私は恐怖すらも感じなかった。

燐［あなた1人ですか？少しでも長く持つと良いですね。］
零［舐めないでもらって良いですか？］
燐［一瞬で終わらせてあげましょう。］

【神破全壊】『体身破壊』

体を破壊する技…積み上げられた死体はこの技で壊されたのか…でも、

【創霊死舞】『能霊無化』

能力には能力で対策すれば良い。
永遠姉の様子を見るに能力は使い物にならない。そしてそれは相手も同じ。ではどうなるのか。そんなの簡単だ。魔法と物理による勝負になる。私は魔法は苦手だ。少し不利か。

火魔法《真髄解放》『業火蓮陣』

炎の攻撃が飛んでくる。本当に、永遠姉が昔本気を出した時と同じで見惚れるくらいに綺麗な魔法の使い方。《真髄解放》した魔法は虚無魔法の『魔法無効』では消しきれない。だけど幸いな事に魔法は能力の様に回避不能のものはほとんどない。例外はある。だけどこの魔法は回避可能だ。
身体能力で避けきる。
魔法も結局決定打にはならない。決定打になり得るのは能力のみ。両者共に能力は意識しなければ使えない。つまり不意打ち勝負になる。
そこまで理解したのか次に燐は空を飛び始める。上を取られるのは厄介だ。私も魔力操作で取り敢えず飛ぶ。
相手が使う武器は大剣。剣を交え、魔法を重ねていく。

【神破全壊】『空間破壊』

能力で空間が破壊されバランスが崩れかける。本当に油断出来ない。

【創霊死舞】『魂移霊動』

能力で瞬間移動して交わしながら一応通った道に斬撃をばら撒いておく。まぁ、もちろん当たることはなかったけど…

燐［やりますね。私ばかり気にして良いのでしょうか？］

零「は？」

燐が指差した先には永遠姉が居て…



【神破全壊】『存在破壊』


「永遠姉！」

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零姉さんに燐の相手は任せて大丈夫そうだし、私は包囲してきていた敵を殲滅にかからないと。

【万物創造】『物理創造』

私は能力をうまく使いきれないけど、唯一使える技である『物理創造』はとてつもなく万能で、それを使って今回は大砲を全方位に大量に創り、

明日華「撃て〜！！」

私の声に合わせて大砲を撃つ。
（バコーン！！！）
これで兵士を削っていく。ちなみに弾には光魔法『聖生必然』による絶対にこの攻撃では死なないというバフをつけている。
永遠姉さんは何か考え事をしているみたいで…永遠姉さんもちゃんと守らないと！敵に追い打ちをかけるために、

【万物創造】『物理創造』

睡眠薬をさっき大砲を撃った位置にばら撒く。
良し！大分片付いてきたかな？…なんか嫌な感じがする。燐？違う。燐は嫌な感じじゃなくてどちらかといえば恐怖を感じた。森の方かな？不吉な感じ…
それを感じて無意識のうちに癖で零姉さんを見るために上空を見上げた。


ーーー燐と目があった気がした。

だけど彼女はすぐに視線をずらした。視線の先を追うと永遠姉さんが居た。

明日華「永遠姉さん！」