少女に明日を
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これはほんの少しの裏話。
表に立つ者も、一般人も、この話に出てくる者しか知らない秘密のお話。
…レデェス国との会談中に桜ノ王国で何が起きていたかをお教えしましょう。
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それにしても…
「裏切りとはいい度胸ですね。」
「…はっ?」
「ですが、敵は選ぶ物ですよ。残念ながら無謀と勇敢は違います。勝つ確率が0%なのに挑むのは愚かだとしか言いようがないですね。」
「なんで…なんでお前がここに居る、、
ーーー空音 零…」
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国を乗っ取らせはしない。
剣の腕において彼女は最高峰だった。剣士としては認めざるおえない存在だった。
だが、王を護る者として認めることは出来ない。認めてはならない存在だ。
これは最近の者、というか俺以外の誰も知らない話なのだが…俺は王ではない。
こう思った者もいるのではないだろうか。計画が雑だとそれには2つの理由がある。1つ目は本来の王では無かったことだ。俺は表向きには王だが実際は守護者の1人にすぎない。だから戦略にそこまで長けている訳ではないのだ。そしてもう1つはミスが許されるからだ。あいつらは前を向きすぎている。攻略終了国を疎かにしてしまう。なら、それを利用すれば良い。
秦「どういたしますか…神羅 覇皇(かんら はこう)様。」
覇皇「民衆をまとめよ。革命を行い、彼らは失敗した。そう知らせよ。」
秦「かしこまりまし(ドンッ)!っ、何者だ!」
零「残念ね。そう、とても残念よ。あなたとは仲良くなれると思っていたのに…ねぇ?偽りの王様?」
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静かに音を立てないように扉の前で聞き耳を立てる。予想通り裏切りを企てる声が聞こえていた。はぁ、本当に残念ね。
(ドンッ)
勢いよく扉を開ける。そこには前回と変わらず玉座があり、そしてそこには1人の老人が座っていた。老人は布を顔に付けており表情は分からなかったが明らかに他の者とはオーラが違った。
2人「!」
驚く2人を見ながら静かに口を開いた。
零「裏切りとはいい度胸ですね。」
秦「…はっ?」
零「ですが、敵は選ぶ物ですよ。残念ながら無謀と勇敢は違います。勝つ確率が0%なのに挑むのは愚かだとしか言いようがないですね。」
秦「なんで…なんでお前がここに居る、、空音 零…」
覇皇「空音 零はたしかにレデェス国に向かった。分身を使った形跡も無い。」
零「でしょうね。私は正真正銘、本物の空音 零だから。それにしても…初めまして。
ーーー本物ノ王様」
秦「っ、今度は負けな…」
覇皇「待て、剣神。空音 零…不思議なものだ。一体いつから気づいていた?」
零「さぁ?どうでしょう?」
秦「お前、まさか…」
覇皇「十中八九初めからだろうな。」
零「覇皇…ね。こんな私達の弱点を見抜いたような策。あなた賢いわよね。なら、分かるでしょう?」
覇皇「老いたとは言えまだまだ現役。そんなことはわかっている。今度こそ、桜ノ王国は完全降伏しよう。」
秦「っ、なぜですか。ここには私もいます。それに玖易も玖会も呼べばすぐに来ます。まだ、」
零「本当は理解しているでしょう?どれだけまとまったって私には勝てない…と。」
秦「…」
覇皇「嗚呼、承知している。あとは煮るなり焼くなり好きにすれば良い。」
秦「神羅 覇皇様…」
零「そうね…取り敢えずは民衆をまとめてもらっても良いかしら。もちろん監視はさせてもらうし、下手なことを言えば…魂の主導権がなくなるかもね。」
覇皇「…恐ろしいものだな。」
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私には【創霊死舞】という能力がある。
私の能力は簡単に言えば霊魂を操るものだが…案外応用が効いたりするのだ。まず、他人の霊魂を支配、破壊、創造できる。次に霊魂を弄ることで身体能力等を上げたり、新たに能力を追加することができる。最後に、常時人の霊魂が読める…つまり、人の心が常に読める。だから、悪巧みなんて通じる可能性は0%だ。つまり、覇皇の言うように初めから分かっていた。それに人の能力値も能力も属性も分かる。ちなみに移動の仕方だが…闇属性は応用で影に転移する事が可能なのだ。だからすぐに来れる。
覇皇「空音 零…どこまでも恐ろしいな。」
零「私からすればあなたに言われる筋合いは無いわね。あなたも相当なものよ。指定範囲…あなたの場合国内全てを管理するなんて。」
覇皇「能力を読んだのか?」
零「そうね…それにしても嘘もほどほどにしたらどうかしら?あなたなら私にも条件次第では勝利出来るというのにね。」
覇皇「老いは止められないものだよ。老いによってどんどん衰えていく…」
バルコニーで2人のこの国の超越者が話している。落ち着いた老人と美しい少女。穏やかな雰囲気でも流れていそうなものだが2人の間に穏やかな雰囲気は欠片も無い。暫く沈黙が続くが、不意に覇皇が口を開く。
覇皇「王は剣神という事にしておいてくれ。」
零「分かったわ。今日の事は無かった事にしましょう。」
2人の会話が終わりそれと同時に桜ノ王国の新たな幕開けを祝した花火が打ち上げられた。
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これはほんの少しの裏話。
表に立つ者も、一般人も、この話に出てくる者しか知らない秘密のお話。
…レデェス国との会談中に桜ノ王国で何が起きていたかをお教えしましょう。
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それにしても…
「裏切りとはいい度胸ですね。」
「…はっ?」
「ですが、敵は選ぶ物ですよ。残念ながら無謀と勇敢は違います。勝つ確率が0%なのに挑むのは愚かだとしか言いようがないですね。」
「なんで…なんでお前がここに居る、、
ーーー空音 零…」
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国を乗っ取らせはしない。
剣の腕において彼女は最高峰だった。剣士としては認めざるおえない存在だった。
だが、王を護る者として認めることは出来ない。認めてはならない存在だ。
これは最近の者、というか俺以外の誰も知らない話なのだが…俺は王ではない。
こう思った者もいるのではないだろうか。計画が雑だとそれには2つの理由がある。1つ目は本来の王では無かったことだ。俺は表向きには王だが実際は守護者の1人にすぎない。だから戦略にそこまで長けている訳ではないのだ。そしてもう1つはミスが許されるからだ。あいつらは前を向きすぎている。攻略終了国を疎かにしてしまう。なら、それを利用すれば良い。
秦「どういたしますか…神羅 覇皇(かんら はこう)様。」
覇皇「民衆をまとめよ。革命を行い、彼らは失敗した。そう知らせよ。」
秦「かしこまりまし(ドンッ)!っ、何者だ!」
零「残念ね。そう、とても残念よ。あなたとは仲良くなれると思っていたのに…ねぇ?偽りの王様?」
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静かに音を立てないように扉の前で聞き耳を立てる。予想通り裏切りを企てる声が聞こえていた。はぁ、本当に残念ね。
(ドンッ)
勢いよく扉を開ける。そこには前回と変わらず玉座があり、そしてそこには1人の老人が座っていた。老人は布を顔に付けており表情は分からなかったが明らかに他の者とはオーラが違った。
2人「!」
驚く2人を見ながら静かに口を開いた。
零「裏切りとはいい度胸ですね。」
秦「…はっ?」
零「ですが、敵は選ぶ物ですよ。残念ながら無謀と勇敢は違います。勝つ確率が0%なのに挑むのは愚かだとしか言いようがないですね。」
秦「なんで…なんでお前がここに居る、、空音 零…」
覇皇「空音 零はたしかにレデェス国に向かった。分身を使った形跡も無い。」
零「でしょうね。私は正真正銘、本物の空音 零だから。それにしても…初めまして。
ーーー本物ノ王様」
秦「っ、今度は負けな…」
覇皇「待て、剣神。空音 零…不思議なものだ。一体いつから気づいていた?」
零「さぁ?どうでしょう?」
秦「お前、まさか…」
覇皇「十中八九初めからだろうな。」
零「覇皇…ね。こんな私達の弱点を見抜いたような策。あなた賢いわよね。なら、分かるでしょう?」
覇皇「老いたとは言えまだまだ現役。そんなことはわかっている。今度こそ、桜ノ王国は完全降伏しよう。」
秦「っ、なぜですか。ここには私もいます。それに玖易も玖会も呼べばすぐに来ます。まだ、」
零「本当は理解しているでしょう?どれだけまとまったって私には勝てない…と。」
秦「…」
覇皇「嗚呼、承知している。あとは煮るなり焼くなり好きにすれば良い。」
秦「神羅 覇皇様…」
零「そうね…取り敢えずは民衆をまとめてもらっても良いかしら。もちろん監視はさせてもらうし、下手なことを言えば…魂の主導権がなくなるかもね。」
覇皇「…恐ろしいものだな。」
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私には【創霊死舞】という能力がある。
私の能力は簡単に言えば霊魂を操るものだが…案外応用が効いたりするのだ。まず、他人の霊魂を支配、破壊、創造できる。次に霊魂を弄ることで身体能力等を上げたり、新たに能力を追加することができる。最後に、常時人の霊魂が読める…つまり、人の心が常に読める。だから、悪巧みなんて通じる可能性は0%だ。つまり、覇皇の言うように初めから分かっていた。それに人の能力値も能力も属性も分かる。ちなみに移動の仕方だが…闇属性は応用で影に転移する事が可能なのだ。だからすぐに来れる。
覇皇「空音 零…どこまでも恐ろしいな。」
零「私からすればあなたに言われる筋合いは無いわね。あなたも相当なものよ。指定範囲…あなたの場合国内全てを管理するなんて。」
覇皇「能力を読んだのか?」
零「そうね…それにしても嘘もほどほどにしたらどうかしら?あなたなら私にも条件次第では勝利出来るというのにね。」
覇皇「老いは止められないものだよ。老いによってどんどん衰えていく…」
バルコニーで2人のこの国の超越者が話している。落ち着いた老人と美しい少女。穏やかな雰囲気でも流れていそうなものだが2人の間に穏やかな雰囲気は欠片も無い。暫く沈黙が続くが、不意に覇皇が口を開く。
覇皇「王は剣神という事にしておいてくれ。」
零「分かったわ。今日の事は無かった事にしましょう。」
2人の会話が終わりそれと同時に桜ノ王国の新たな幕開けを祝した花火が打ち上げられた。