少女に明日を
この世界は醜い。人が人から奪い・奪われを繰り返している。
この世界は醜い。戦争・紛争は絶えることなく続いている。
この世界は醜い。昔の人が当たり前だと言った生活を私達は送れない。
この世界は醜い。この世界を君たちはどう思う?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
永遠「おはよー零、明日華ー。」
零「おはようございます。永遠姉、明日華」
明日華「むにゃむにゃ…」
零&永遠「明日華!挨拶は?」
明日華「(びくっ)お、おはよう、姉さん達。」
永遠「相変わらず寝坊助ね。こんな時なんだし、もうそろそろ早起きできるようになったら?」
零「永遠姉の言う通りよ。そのままじゃ、将来が心配ね。」
明日華「すみませんでした。」
これが私達の日常…平和な時の、
(ゴゴゴ)
明日華「なんの音っ?てっ、また“あれ”」
零「十中八九そうでしょうね。」
永遠「最近多いね。」
今の音はミサイルによってどこかが壊れた音。私達がいる国…桜ノ王国は戦争中なのだ。だから、こう言うことも慣れっこだ。それこそ、臆病な明日華が慣れてしまうくらいには…。
こんなの…どこかが壊れ、誰かが○ぬ。そんな日常が当たり前になってしまった世界。こんなのが正しいのだろうか?
永遠「(ぼそっ)こんなので良いのかな?」
零「それはみんな思っている事でしょうね。…そうね、久しぶりに一家会議でもしない?」
聞かれたのは予想外だったけど、それには賛成だ。いつ終わるかもわからないし、終わった頃には私達は全滅しているかも知れない。それに…今戦争をしているのはこの国だけじゃない。世界各地で戦争が起きている。そんな現状に誰かが言った“終末世界”。それを見て実感している私達が何を考えるのか。それを話し合いたい。
永遠「同感ね。」
明日華「え?何の話しでっ、てっ、もう良いや。」
零「じゃあ、満場一致で賛成ね。」
全員、リビングの席に着く。ヒリヒリとした空気が場を支配する。静寂を破ったのは零だった。
零「準備はできたわね。一家会議を始めるわよ。」
明日華「話に追いついてないの私だけ?あの初めから教えてもらって良い?」
永遠「今の世界についてよ。今、この世界は世界中で戦争が起きている。歴史上でも初の事よ。この世界の全ての国が戦争に関与し、犠牲者も全ての国で出ている。その現状に“終末世界”。そう呼ぶ人も出てきた。このままで良いのかって話よ。」
話し始めたらスラスラと言葉が出てきた。これはずっと私が思ってきた事だから。私の言葉にまた場は静寂に包まれた。
明日華「それはそうだけど…でもっ、どうやって、私達にそんな力は無いじゃん。無謀だよ。」
でもだとか無謀だとか…聞き飽きた。
永遠「じゃあ、黙ってたらこの現状は変わるの?変わらないでしょ。」
明日華「だから、策がないじゃんって言ってるの。そのまま何か行動したって…無理だよ。」
永遠「この戦争は何年続いているの?もう20年だよ。私達が生まれる前から始まった戦争はまだ人々を蝕み続けている。この戦争はいつ終わるの?」
明日華「そうだよ。そうだけど…なんで、なんで分かってくれないの?私は永遠にも零にも死んで欲しくないの!危険なことしなくても良いじゃん。それにろれを思ってるのは私達だけじゃない。他人を頼っても良いじゃない…」
永遠「待ってたよ17年間ずっと。でも変わらなかった。私がやらなきゃ誰がやるの?」
明日華「だからって!」
永遠「だからとかでもとかうるさいんだよ!」
零「ストップ。一旦2人とも落ち着いて。深呼吸。」
零の仲介で一度落ち着いて考え直す。今回ばかりは助かったな。零が居なければ今頃関係が崩れていた。
零「…永遠も明日華も落ち着いた?2人とも気持ちはわかるけど熱くなりすぎ。私の意見を言っても良いかな?」
それに反対する人はいなかった。2人とも無言で頷く。
零「分かるよ。明日華の気持ちも分かる。でもね、私は永遠に同意する。さっき窓を見ていたんだけどね。壊れた建物は隣の家だった。このままでも命の危険がある事に違いはない。なら行動すべきだと思う。」
零が冷静に話す。それで明日華は少しずつ考えが変わったようだった。でも、決定打にはならない。明日華が何かを言おうとした時、零が口を開く。
零「何より、私達はーーーー…。」
その言葉を聞いた途端、明日華は口を閉ざした。
零「納得って事で良いかな?」
明日華「…うん。」
零「一応きくけど永遠は?」
永遠「もちろん。ありがとう零。」
零「別に、私も同じ意見だったってだけ。」
そして、この世界を変えると言う方針で話は進んでいくのだった…
この世界は醜い。戦争・紛争は絶えることなく続いている。
この世界は醜い。昔の人が当たり前だと言った生活を私達は送れない。
この世界は醜い。この世界を君たちはどう思う?
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永遠「おはよー零、明日華ー。」
零「おはようございます。永遠姉、明日華」
明日華「むにゃむにゃ…」
零&永遠「明日華!挨拶は?」
明日華「(びくっ)お、おはよう、姉さん達。」
永遠「相変わらず寝坊助ね。こんな時なんだし、もうそろそろ早起きできるようになったら?」
零「永遠姉の言う通りよ。そのままじゃ、将来が心配ね。」
明日華「すみませんでした。」
これが私達の日常…平和な時の、
(ゴゴゴ)
明日華「なんの音っ?てっ、また“あれ”」
零「十中八九そうでしょうね。」
永遠「最近多いね。」
今の音はミサイルによってどこかが壊れた音。私達がいる国…桜ノ王国は戦争中なのだ。だから、こう言うことも慣れっこだ。それこそ、臆病な明日華が慣れてしまうくらいには…。
こんなの…どこかが壊れ、誰かが○ぬ。そんな日常が当たり前になってしまった世界。こんなのが正しいのだろうか?
永遠「(ぼそっ)こんなので良いのかな?」
零「それはみんな思っている事でしょうね。…そうね、久しぶりに一家会議でもしない?」
聞かれたのは予想外だったけど、それには賛成だ。いつ終わるかもわからないし、終わった頃には私達は全滅しているかも知れない。それに…今戦争をしているのはこの国だけじゃない。世界各地で戦争が起きている。そんな現状に誰かが言った“終末世界”。それを見て実感している私達が何を考えるのか。それを話し合いたい。
永遠「同感ね。」
明日華「え?何の話しでっ、てっ、もう良いや。」
零「じゃあ、満場一致で賛成ね。」
全員、リビングの席に着く。ヒリヒリとした空気が場を支配する。静寂を破ったのは零だった。
零「準備はできたわね。一家会議を始めるわよ。」
明日華「話に追いついてないの私だけ?あの初めから教えてもらって良い?」
永遠「今の世界についてよ。今、この世界は世界中で戦争が起きている。歴史上でも初の事よ。この世界の全ての国が戦争に関与し、犠牲者も全ての国で出ている。その現状に“終末世界”。そう呼ぶ人も出てきた。このままで良いのかって話よ。」
話し始めたらスラスラと言葉が出てきた。これはずっと私が思ってきた事だから。私の言葉にまた場は静寂に包まれた。
明日華「それはそうだけど…でもっ、どうやって、私達にそんな力は無いじゃん。無謀だよ。」
でもだとか無謀だとか…聞き飽きた。
永遠「じゃあ、黙ってたらこの現状は変わるの?変わらないでしょ。」
明日華「だから、策がないじゃんって言ってるの。そのまま何か行動したって…無理だよ。」
永遠「この戦争は何年続いているの?もう20年だよ。私達が生まれる前から始まった戦争はまだ人々を蝕み続けている。この戦争はいつ終わるの?」
明日華「そうだよ。そうだけど…なんで、なんで分かってくれないの?私は永遠にも零にも死んで欲しくないの!危険なことしなくても良いじゃん。それにろれを思ってるのは私達だけじゃない。他人を頼っても良いじゃない…」
永遠「待ってたよ17年間ずっと。でも変わらなかった。私がやらなきゃ誰がやるの?」
明日華「だからって!」
永遠「だからとかでもとかうるさいんだよ!」
零「ストップ。一旦2人とも落ち着いて。深呼吸。」
零の仲介で一度落ち着いて考え直す。今回ばかりは助かったな。零が居なければ今頃関係が崩れていた。
零「…永遠も明日華も落ち着いた?2人とも気持ちはわかるけど熱くなりすぎ。私の意見を言っても良いかな?」
それに反対する人はいなかった。2人とも無言で頷く。
零「分かるよ。明日華の気持ちも分かる。でもね、私は永遠に同意する。さっき窓を見ていたんだけどね。壊れた建物は隣の家だった。このままでも命の危険がある事に違いはない。なら行動すべきだと思う。」
零が冷静に話す。それで明日華は少しずつ考えが変わったようだった。でも、決定打にはならない。明日華が何かを言おうとした時、零が口を開く。
零「何より、私達はーーーー…。」
その言葉を聞いた途端、明日華は口を閉ざした。
零「納得って事で良いかな?」
明日華「…うん。」
零「一応きくけど永遠は?」
永遠「もちろん。ありがとう零。」
零「別に、私も同じ意見だったってだけ。」
そして、この世界を変えると言う方針で話は進んでいくのだった…