少女に明日を
人は考える生き物である。
そのため、誰か、何かに勝つためにあらゆる思考をする。
ただし、思考は自分だけの特権ではない。
思考を止めた間にも相手は思考を続けているだろう。
それは…思考をやめた瞬間が負けという事でもある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
国は既に動き出していた。多くの者が首都で鎮圧を行っている。彼女もその1人だった。メールが届くと、行動を始める。
「…作戦を…開始…。」
闇に紛れて行動する彼女の姿は民衆の目には映らない。だからこそ、味方は慢心していたのだ。彼女は捕まらないと。
ーーーその前提が崩れたらあなた達はどうするの?
一瞬だった。彼女は民衆に被害を出さないまま捕まる。
「っ、…。…誰?……何者?」
その問いに答える者はもう居なかった。魔法・能力無効の縄で縛った後はとっとと別の場所に行ったのだろうか。捕まえた人物は気配すらも感じられなかった。そもそもこの場に居たのかすらも分からない。そんな状況だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少女は静かにそこに佇む。建物内の人が気付いてももう遅い。
閃光が煌き、少女が音もなく移動したと思った瞬間、斬られていた。致命傷には至らない。だが、明らかにそれは狙ってやった事だった。
ーーー虚無魔法『虚無世界』
そして少女以外のその場に居た者は虚無世界に強制転移する。少女は何事もなかったかのように堂々と道を歩き、管理室に向かう。管理室には多くのコンピュータがある。少女は慣れた手つきでいじると次の瞬間、ピッと音が鳴る。少女は罠の解除を確認するとすぐさま移動を始める。国は力でねじ伏せに来るそれが少女の読みだった。それは命中していた。
ーーー全ては少女の読み通りに動いていた。
何もない部屋で少女は笑う。
「愚かね。あなた達は私たちを舐めすぎよ。」
ーーーまだ、彼らは気付かない。本当の脅威に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中央通りは首都の中でも最も人通りが多い場所だ。その中央通りでは、多くの人が倒れていた。死んではいない。だが、もう行動はできないだろう。その中でただ1人そこに立つ少年がいた。
「患者さん、何の様かな?」
その問いに対して少女は姿を現し、静かに答える。
「あなたを治しに来たのよ。」
「不思議なことを言うんだね。患者さん。ところでその姿、患者さんは空音 零さんで合ってるかな?」
その問いに少女…零は少し楽しげに笑い、答える。
零「えぇ、そうよ。私の名前は空音 零。」
「自己紹介してもらったし、僕もしようかな。僕の名前は病咲 壱河(びょうさき いちが)。」
零「そう。なぜあなたはこんな国につくのかしら?」
壱河「自国だしね。それに国王だけだよ。こんな僕を受け入れてくれたのは。」
零「利用されているだけでしょう。それにこちら側も受け入れるわよ。」
壱河「かもね。でも、辛い時に助けてくれたのは国王だった。」
零「騙されているわよ。」
壱河「…それでも…良いよ。恩返しができれば。」
零「そう…残念ね。話が通じると思ったのだけど。」
壱河「君こそ、国につく気はない?」
零「残念ながらないわね。」
壱河「…そっか。じゃあ、…全力でやるだけ。」
【病毒支配】『毒霧』
壱河「諦めて。僕は強いんだ。」
零「…(ボソッ)なるほど、ねぇ。」
零は毒霧に対して回避しようともせずに、ただ、見ていた。
壱河「何を考えてるのか知らないけど、僕の毒は死に至るんだ。だから、はやく降伏して。」
甘いわね。そんなんじゃ生きていけない。
虚無魔法『真空化』
壱河「何やってっ、それじゃ…」
零「本当に甘いわね。」
壱河「なんで…喋って…」
零「あなたの能力は通用しない。負けを認めてくれないかしら?」
壱河「僕は…仲間を見捨てて裏切ることなんてできない!」
零「そう…ならば手荒にいきましょう。」
ーーー【ーーーー】
ーーー『霊魂支配』
そのため、誰か、何かに勝つためにあらゆる思考をする。
ただし、思考は自分だけの特権ではない。
思考を止めた間にも相手は思考を続けているだろう。
それは…思考をやめた瞬間が負けという事でもある。
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国は既に動き出していた。多くの者が首都で鎮圧を行っている。彼女もその1人だった。メールが届くと、行動を始める。
「…作戦を…開始…。」
闇に紛れて行動する彼女の姿は民衆の目には映らない。だからこそ、味方は慢心していたのだ。彼女は捕まらないと。
ーーーその前提が崩れたらあなた達はどうするの?
一瞬だった。彼女は民衆に被害を出さないまま捕まる。
「っ、…。…誰?……何者?」
その問いに答える者はもう居なかった。魔法・能力無効の縄で縛った後はとっとと別の場所に行ったのだろうか。捕まえた人物は気配すらも感じられなかった。そもそもこの場に居たのかすらも分からない。そんな状況だった。
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少女は静かにそこに佇む。建物内の人が気付いてももう遅い。
閃光が煌き、少女が音もなく移動したと思った瞬間、斬られていた。致命傷には至らない。だが、明らかにそれは狙ってやった事だった。
ーーー虚無魔法『虚無世界』
そして少女以外のその場に居た者は虚無世界に強制転移する。少女は何事もなかったかのように堂々と道を歩き、管理室に向かう。管理室には多くのコンピュータがある。少女は慣れた手つきでいじると次の瞬間、ピッと音が鳴る。少女は罠の解除を確認するとすぐさま移動を始める。国は力でねじ伏せに来るそれが少女の読みだった。それは命中していた。
ーーー全ては少女の読み通りに動いていた。
何もない部屋で少女は笑う。
「愚かね。あなた達は私たちを舐めすぎよ。」
ーーーまだ、彼らは気付かない。本当の脅威に。
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中央通りは首都の中でも最も人通りが多い場所だ。その中央通りでは、多くの人が倒れていた。死んではいない。だが、もう行動はできないだろう。その中でただ1人そこに立つ少年がいた。
「患者さん、何の様かな?」
その問いに対して少女は姿を現し、静かに答える。
「あなたを治しに来たのよ。」
「不思議なことを言うんだね。患者さん。ところでその姿、患者さんは空音 零さんで合ってるかな?」
その問いに少女…零は少し楽しげに笑い、答える。
零「えぇ、そうよ。私の名前は空音 零。」
「自己紹介してもらったし、僕もしようかな。僕の名前は病咲 壱河(びょうさき いちが)。」
零「そう。なぜあなたはこんな国につくのかしら?」
壱河「自国だしね。それに国王だけだよ。こんな僕を受け入れてくれたのは。」
零「利用されているだけでしょう。それにこちら側も受け入れるわよ。」
壱河「かもね。でも、辛い時に助けてくれたのは国王だった。」
零「騙されているわよ。」
壱河「…それでも…良いよ。恩返しができれば。」
零「そう…残念ね。話が通じると思ったのだけど。」
壱河「君こそ、国につく気はない?」
零「残念ながらないわね。」
壱河「…そっか。じゃあ、…全力でやるだけ。」
【病毒支配】『毒霧』
壱河「諦めて。僕は強いんだ。」
零「…(ボソッ)なるほど、ねぇ。」
零は毒霧に対して回避しようともせずに、ただ、見ていた。
壱河「何を考えてるのか知らないけど、僕の毒は死に至るんだ。だから、はやく降伏して。」
甘いわね。そんなんじゃ生きていけない。
虚無魔法『真空化』
壱河「何やってっ、それじゃ…」
零「本当に甘いわね。」
壱河「なんで…喋って…」
零「あなたの能力は通用しない。負けを認めてくれないかしら?」
壱河「僕は…仲間を見捨てて裏切ることなんてできない!」
零「そう…ならば手荒にいきましょう。」
ーーー【ーーーー】
ーーー『霊魂支配』