《大型参加型》非公認組織 忍び×殺し屋 〜“鬼灯”〜
リア「八千代。戦闘準備」
在最が太ももにつけたナイフを机の上に置いていじりながら言う。
ハイネは小さく呟いた。
眼帯を外して、在最に渡す。
二つの、眼光が光った。
ハイネ「行ってくるのじゃ!」
リア「[漢字]未完の鬼神[/漢字][ふりがな]ミツハ[/ふりがな]を向かわせる。…任務開始っ!」
在最が楽しそうに命令を下すと同時に、ハイネが部屋を飛び出そうとする。
…と、在最がキラキラと目を輝かせながらハイネの腕を掴んだ。
ハイネ「あーッ?ちょ!ちょ!わしの腕が破壊されるーつ」
リア「あ。[小文字]ごめ…[/小文字]」
ハイネ「リア?もうカコが開始してるのじゃろ?わしが行かなきゃ」
リア「…ボクもいく〜っ!」
ハイネ「えええええ…」
リア「ハイネが行っちゃったら、ボクのこと誰が守るの?」
ハイネ「うっ」
そう。そこは、ハイネが1番突かないでほしいところだった。
ハイネが言葉に詰まったのを見て、在最はさらに畳み掛ける。
リア「ねーねー、ハイネ?どうするの〜?」
ハイネ「… ラヴに言えばいいじゃろ」
ラヴは、黒妖 誠輝のこと。
在最の護衛だ。
今は【枝垂レ桜】の捜索に出ているけれど。
リア「えーハイネ着いてかせてー」
ハイネ(あかん論破されるやばいやばいやばい![太字]琴乃[/太字]、頼むー)
ハイネは在最の手から眼帯を取って左の方につける。
あっという間に意識が交代して、ハイネの口から言葉が流れ出す。
コトノ「久しぶり、在最」
リア「琴乃?目の前で交代を見せつけられてた在最だよ〜久しぶり〜」
ハイネ(余計なこと言わんくていい)
コトノ「ハイネが、余計なこと言わなくていい、だってー」
リア「よし、琴乃。琴乃に会えてボクは十分だから、行かないね〜」
ハイネ(嘘だろ!?)
コトノ「それじゃあ二人で行ってくるねー!ラヴ見つけたら在最がラヴのこと恋しがってたよーって言っとくねー!」
ハイネ&リア((余計なこと言うな))
ハイネは、ゆっくりと眼帯を外した。
金色の瞳と白金色の瞳が光る。
ハイネ&コトノ「行ってきます」
ハイネは、琴乃の能力 “身体強化“ を使って海の上を走る。
“身体強化“は、名前こそダサイけれどこの世界で1番強いと言われる能力だ。
あっという間にカコのいるところについた二人は、それを目の当たりにした。
カコの放ったナイフが、相手に直撃すると同時に…カコの体に傷が増えるところを。
カコ「っつー…」
ハイネ「カコ!」
カコ「あ、ハイネ」
カコはざっ、と音を立てて地面にしゃがむと、自分の体にできた深い切り傷を触って顔をしかめる。
カコ「攻撃してるのにぃ、あいつには全然当たらないしぃ、なんか斬られるしぃー…」
ハイネ「別の敵がいるのか?」
カコ「ううん、いない。補佐魔法は発動してないのにぃ…」
コトノ{ハイネ}
ハイネ「なんじゃ?琴乃ぉ」
コトノ{多分…あいつの能力よ。自分に傷を負ったら、相手にダメージが跳ね返るやつ}
ハイネ「視た?」
コトノ{うん。一回、炎良爛花魁に攻撃させてみよっか}
ハイネ「了解、琴乃!炎良爛花魁、来て」
ハイネが呟くと、赤い着物をぞろりと纏った、美しい花魁が現れる。
ふわり、と微笑んで頷くと、彼女は扇子を何処からか取り出して仰ぐ。
【枝垂レ桜】の琥珀の幹部は、あっという間に燃え上がった。
幹部は、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべると両手を空へあげた。
ハイネの白い浴衣が、燃え上がった。
でも生前の花魁の加護を受けているためか全く崩れない。
カコ「ハイネ…!大丈夫なの!?」
ハイネ「ぜーんぜん大丈夫じゃ」
琥珀の幹部は、目を見開く。
ハイネが炎をこき消したためだ。
琥珀幹部(なぜだ!?俺の能力で強化されているはず…)
琥珀の幹部が、慌てて両手を上に挙げる。
ハイネにはもう効かないと分かったらしく、カコに狙いを移した。
ハイネ「カコ!」
カコ「大丈夫だよこれくらい!ハイネやっちゃって!」
果子が切り傷を負った片手でハイネに触れる。
ハイネの全身が光った。
ハイネ「…!!」
コトノ{すご…能力のランクが上がった感じする…これが、果子の、補佐魔法!}
ハイネが光ったのに驚き、琥珀の幹部が一瞬だけ動きを止めた。
もちろんこの一瞬を見逃すはずがない。
コトノ{多分だけど、反対のことをしたらいけるはず}
ハイネ「反対のことか?トランシーバーの目の前で聞いてるリア?どゆことじゃ」
リア「逆に、自分のことを傷つければいいんじゃないかってこと」
カコ「私の補佐魔法で、花魁の加護もレベルアップしてるよ!」
リア「[漢字]未完の鬼神[/漢字][ふりがな]ミツハ[/ふりがな]…いや、琴乃がいるから[漢字]完全なる鬼神[/漢字][ふりがな]ヨツハ[/ふりがな]!もご…任務命令だ。琥珀の幹部を、もご、仕留めて!ごくん」
コトノ{今、サーターアンダギー飲み込みましたね}
カコ「首領、今日はもうおやつ抜きですよ〜」
リア「え!やだ!やだやだやだ〜ぁ!カコの鬼!」
ハイネ「残念ながら鬼神はわしじゃー」
リア「あーもういい!とりあえず早くとっちめて!ボク待ちくたびれたよ!」
ハイネ「了解、首領。豪華絢爛・絢爛/炎良爛花魁!」
ハイネが叫ぶと、意を読み取って炎良爛花魁がハイネに向かって扇子を仰ぐ。
ハイネの全身が炎に包まれると同時に、琥珀の幹部が炎に焼かれた。
琥珀幹部「あ…ああ…」
ハイネ「任務終了。駆除完了じゃ!」
リア「というわけで、もごもご」
カコ「もう食べるなや…」
ラヴ「あれ?ハイネ?」
ハイネ「あ、ラヴ。久しぶりじゃのぉ」
ラヴ「やっぱハイネか。久しぶりだな」
ハイネ「リアが、ラヴのこと恋しがってたのじゃ」
リア&カコ&コトノ(言った!ハイネが、まじで言いやがった!)
ラヴ「おう。首領、サーターアンダギー食べてないよな?」
リア「うっ」
在最が太ももにつけたナイフを机の上に置いていじりながら言う。
ハイネは小さく呟いた。
眼帯を外して、在最に渡す。
二つの、眼光が光った。
ハイネ「行ってくるのじゃ!」
リア「[漢字]未完の鬼神[/漢字][ふりがな]ミツハ[/ふりがな]を向かわせる。…任務開始っ!」
在最が楽しそうに命令を下すと同時に、ハイネが部屋を飛び出そうとする。
…と、在最がキラキラと目を輝かせながらハイネの腕を掴んだ。
ハイネ「あーッ?ちょ!ちょ!わしの腕が破壊されるーつ」
リア「あ。[小文字]ごめ…[/小文字]」
ハイネ「リア?もうカコが開始してるのじゃろ?わしが行かなきゃ」
リア「…ボクもいく〜っ!」
ハイネ「えええええ…」
リア「ハイネが行っちゃったら、ボクのこと誰が守るの?」
ハイネ「うっ」
そう。そこは、ハイネが1番突かないでほしいところだった。
ハイネが言葉に詰まったのを見て、在最はさらに畳み掛ける。
リア「ねーねー、ハイネ?どうするの〜?」
ハイネ「… ラヴに言えばいいじゃろ」
ラヴは、黒妖 誠輝のこと。
在最の護衛だ。
今は【枝垂レ桜】の捜索に出ているけれど。
リア「えーハイネ着いてかせてー」
ハイネ(あかん論破されるやばいやばいやばい![太字]琴乃[/太字]、頼むー)
ハイネは在最の手から眼帯を取って左の方につける。
あっという間に意識が交代して、ハイネの口から言葉が流れ出す。
コトノ「久しぶり、在最」
リア「琴乃?目の前で交代を見せつけられてた在最だよ〜久しぶり〜」
ハイネ(余計なこと言わんくていい)
コトノ「ハイネが、余計なこと言わなくていい、だってー」
リア「よし、琴乃。琴乃に会えてボクは十分だから、行かないね〜」
ハイネ(嘘だろ!?)
コトノ「それじゃあ二人で行ってくるねー!ラヴ見つけたら在最がラヴのこと恋しがってたよーって言っとくねー!」
ハイネ&リア((余計なこと言うな))
ハイネは、ゆっくりと眼帯を外した。
金色の瞳と白金色の瞳が光る。
ハイネ&コトノ「行ってきます」
ハイネは、琴乃の能力 “身体強化“ を使って海の上を走る。
“身体強化“は、名前こそダサイけれどこの世界で1番強いと言われる能力だ。
あっという間にカコのいるところについた二人は、それを目の当たりにした。
カコの放ったナイフが、相手に直撃すると同時に…カコの体に傷が増えるところを。
カコ「っつー…」
ハイネ「カコ!」
カコ「あ、ハイネ」
カコはざっ、と音を立てて地面にしゃがむと、自分の体にできた深い切り傷を触って顔をしかめる。
カコ「攻撃してるのにぃ、あいつには全然当たらないしぃ、なんか斬られるしぃー…」
ハイネ「別の敵がいるのか?」
カコ「ううん、いない。補佐魔法は発動してないのにぃ…」
コトノ{ハイネ}
ハイネ「なんじゃ?琴乃ぉ」
コトノ{多分…あいつの能力よ。自分に傷を負ったら、相手にダメージが跳ね返るやつ}
ハイネ「視た?」
コトノ{うん。一回、炎良爛花魁に攻撃させてみよっか}
ハイネ「了解、琴乃!炎良爛花魁、来て」
ハイネが呟くと、赤い着物をぞろりと纏った、美しい花魁が現れる。
ふわり、と微笑んで頷くと、彼女は扇子を何処からか取り出して仰ぐ。
【枝垂レ桜】の琥珀の幹部は、あっという間に燃え上がった。
幹部は、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべると両手を空へあげた。
ハイネの白い浴衣が、燃え上がった。
でも生前の花魁の加護を受けているためか全く崩れない。
カコ「ハイネ…!大丈夫なの!?」
ハイネ「ぜーんぜん大丈夫じゃ」
琥珀の幹部は、目を見開く。
ハイネが炎をこき消したためだ。
琥珀幹部(なぜだ!?俺の能力で強化されているはず…)
琥珀の幹部が、慌てて両手を上に挙げる。
ハイネにはもう効かないと分かったらしく、カコに狙いを移した。
ハイネ「カコ!」
カコ「大丈夫だよこれくらい!ハイネやっちゃって!」
果子が切り傷を負った片手でハイネに触れる。
ハイネの全身が光った。
ハイネ「…!!」
コトノ{すご…能力のランクが上がった感じする…これが、果子の、補佐魔法!}
ハイネが光ったのに驚き、琥珀の幹部が一瞬だけ動きを止めた。
もちろんこの一瞬を見逃すはずがない。
コトノ{多分だけど、反対のことをしたらいけるはず}
ハイネ「反対のことか?トランシーバーの目の前で聞いてるリア?どゆことじゃ」
リア「逆に、自分のことを傷つければいいんじゃないかってこと」
カコ「私の補佐魔法で、花魁の加護もレベルアップしてるよ!」
リア「[漢字]未完の鬼神[/漢字][ふりがな]ミツハ[/ふりがな]…いや、琴乃がいるから[漢字]完全なる鬼神[/漢字][ふりがな]ヨツハ[/ふりがな]!もご…任務命令だ。琥珀の幹部を、もご、仕留めて!ごくん」
コトノ{今、サーターアンダギー飲み込みましたね}
カコ「首領、今日はもうおやつ抜きですよ〜」
リア「え!やだ!やだやだやだ〜ぁ!カコの鬼!」
ハイネ「残念ながら鬼神はわしじゃー」
リア「あーもういい!とりあえず早くとっちめて!ボク待ちくたびれたよ!」
ハイネ「了解、首領。豪華絢爛・絢爛/炎良爛花魁!」
ハイネが叫ぶと、意を読み取って炎良爛花魁がハイネに向かって扇子を仰ぐ。
ハイネの全身が炎に包まれると同時に、琥珀の幹部が炎に焼かれた。
琥珀幹部「あ…ああ…」
ハイネ「任務終了。駆除完了じゃ!」
リア「というわけで、もごもご」
カコ「もう食べるなや…」
ラヴ「あれ?ハイネ?」
ハイネ「あ、ラヴ。久しぶりじゃのぉ」
ラヴ「やっぱハイネか。久しぶりだな」
ハイネ「リアが、ラヴのこと恋しがってたのじゃ」
リア&カコ&コトノ(言った!ハイネが、まじで言いやがった!)
ラヴ「おう。首領、サーターアンダギー食べてないよな?」
リア「うっ」