[小文字]ピーポーピーポーピーポーピーポー[/小文字]

救急車の音がずっと遠くからかすかにする。

まだ到着には時間がかかりそう。

電源がつけっぱなしのスマホからニュースが聞こえる。

アナウンサー「速報です、〇〇市の遊園地で爆発事故が発生しました。いま確認されているところによると死亡者は4人、怪我人は186人とのことです・・」

千春「・・・ふふっ」

事故じゃないよ、事件だよ。

画面の向こうの人に向かってそう言おうとしたところで大きな声が聞こえた。

佐春「[大文字]ねぇっっ！！！ウチの子怪我しているのよ！？先に乗せなさいよ！！[/大文字]」

千花「痛いよぉ〜、足が痛いよぉ〜」

そこまで怪我をしてはいなさそうなのに泣いている、日々甘やかされてきたからだよ。

佐春叔母さん、、私と千花のお母さんが死んでから私達のお母さんの代わりをしてくれている。

しかし叔母さんは千花を溺愛していて私なんてゴミ扱い。

こうなった以上叔母さんとも呼びたくない。

ほんと関係者として恥ずかしいよ。

グチャッ

千春「っ！？」

誰かが私の背中を踏みつけてきた、まぁこの人混みだから仕方ないかぁ。

しかしそのせいで背中から激痛が走る。

しかしそのうち視界がぼやけてきて体の感覚がなくなる。

私の人生ここで終わるのかぁ・・。

どうせならもうちょい我儘言っといたほうが良かったかな？

まぁ私の人生の歯車はお母さんが亡くなってから、お父さんが亡くなってから、お姉ちゃん・お兄ちゃんが亡くなってからずれてきたからね。

別に死にたくなかったわけではないけれどもういいや。

天国か地獄で千花と叔母さんがどう生きるか眺めてやるか。

千春「もし・・転生でもしたら・・・優しい人達に囲まれ・・て過ごしたいな・・」

バタッ


？？「大丈夫か？脈は正常か？」

？？「あぁ、ってか人の心配するなんて人生やり直すのか？」

・・・、なんか・・・体の感覚が残ってる・・。

良かった〜、幽霊にでもなってゲームとか料理とか色々出来なくなったらどうしようと思ってた。

それにしても天使さんってこんなゴツい体してるんだねぇ〜。意外〜。

？？「助かったのはこの娘以外にいるか？」

？？「確認はまだ取れておりません。しかしこの娘は傷が深かったのによく生き延びたほうですよ」

？？「そうか・・・やっぱり[小文字]可愛い[/小文字]。」

千春「ピクッ」

なんか私・・・生きてる説あるんじゃ？

？？「おはよう(？)」

千春「・・・」

西園寺千春、小学三年生にして変な人達に拾われました(？)