家がない、、、、、、
急に放り込まれたってどうすればいいのー
これは，私（神）が、現代社会で修行する物語である

ことの発端は，先月、、、、

ここはある村の近くの森の中、そこには、小さな神社があった。名前は湯花咲神社そこには古くからその村に温泉を創造し村を繁栄させてきた神様がいた。しかし現代その温泉に足を運ぶ人も少なくなり、神社にも決まった人しか訪れなくなった。 湯花咲神社に祀られている「湯花ノ久留守」は数少ない実態のある守だった。守はいつも村のことを心配されていた。 「今日もお仕事するかー」そこには神社の中を掃除する神様の姿があった。 そこにいつもお供え物をしてくれるおばあちゃんがきていた。 「いつもありがとうございます 温泉のおかげでまだまだげんきですよー 86歳のおばさんですが、今日も頑張りますねえ 見守とぉてください」 「いつもありがとー しっかり守るからねー」 おばあさんは，なにも言わず、帰ってしまう。 (´･_･)、、、、 無言の神の後ろに神主がやってくる 「どうされたのですか」　神主が口を開く 「なぜ、私の言葉は，通じないのですか？」 「、、、、それは，年々霊力を持つ人間が、少なくなっておられるからでございます」 神は，神主に言われなくてもわかっていた。 母が亡くなり幼くして神の座に座った小神は，事実を飲み込み難いのである。 その日の夜、見習いの神主と神の話し声が聞こえた。 「あのお方は，今の世界を知るべきです！」 「ふむ、しかし神の座が、、、」 神は，飛び起き「何の話ですか？」 悲しい気持ちを押し殺し無邪気な笑顔を作ってきいた。 その時、そこに　ぽっ　と黄色い光が漏れている。神は，何かを感じ、すぐさま守りの壁の術を発動した。するとそこには，黄金に輝く九尾が生まれていた。 「初じめまして主様　九尾のきゅうすけと申します」 「！？？！？？！」 3人が顔をそろえて驚いている 誰かが口を開く前にきゅうすけは，いった。 「主様あーんど神主とやら神の変わりは，きゅうすけが引き受けた！」 「！！！？？！？」　　

神主が口を開く。
「九尾のきゅうすけ殿…と言われましたね。突然現れ、何をおっしゃるのですか？『神の代わり』とは一体…」
きゅうすけは自信満々に胸を張り、尾をふわりと揺らす。
「主様（湯花ノ久留守）の力が弱まっている今、この九尾のきゅうすけが助け舟を出してやるという話だ。つまり、主様には少しお休みいただき、我がその座を仮に預かる！どうだ、名案だろう！」
湯花ノ久留守は目を丸くして呆然とする。
「えっ…私を…休ませる…？きゅうすけ、君は何者なの？どうしてこんなことを言うの？」
きゅうすけはその問いにキラリと光る目で答えた。
「我は古の時代、主様がこの村の温泉を作られた時、その力を少しだけ分け与えられて生まれた存在だ。長らく眠っていたが、今の状況を見てもうじっとしていられなくなったのさ。」
神主と見習い神主は顔を見合わせ、困惑の表情を浮かべる。
一方、湯花ノ久留守は戸惑いつつも、少し希望の光を感じた。
湯花ノ久留守は慎重に口を開く。
「でも、私が休むなんて…この村や神社を見守るのは私の役目。どうやって休むと言うの？」
きゅうすけは勢いよく尾を振りながら答える。
「そこは安心してくれ！主様がしばらく『現代』という世界を学び、力を取り戻す旅に出る間、この神社の守りはこの九尾が完璧に引き受ける！もちろん温泉も村も、全部きっちり守ってやる！」
見習い神主が口を挟む。
「確かに、主様が今の世の中を学ぶことで、新しい風を神社に吹き込むことができるかもしれません。でも、九尾のきゅうすけさん…本当に守れるのですか？」
きゅうすけはニヤリと笑い、自信たっぷりに答えた。
「ふふ、我を誰だと思っている！この九尾の力、見せてやるか！」
きゅうすけはそう言うや否や、周囲に狐火のような光を灯し、一瞬で神社の全域を温かな輝きで包み込んだ。さらに温泉の源泉が力強く湧き上がり、湯けむりが立ち昇る。
湯花ノ久留守はその光景を見て驚きながらも、心の中に少し安堵の感情が広がる。
「すごい…でも、本当に私が旅に出ていいのかな…」
新たな旅の始まり
神主が静かに声をかける。
「主様、少しの間だけでも良いのではないでしょうか？きゅうすけ殿がこれほどの力を見せてくれた今、主様が心に余裕を持つことも大切かと存じます。」
湯花ノ久留守は少し考え込み、やがて微笑みながら答えた。
「分かりました。きゅうすけ、あなたに神社を任せます。でも、本当に困った時はすぐに呼んでくださいね！」
「任せとけ！」きゅうすけは大きくうなずく。
こうして湯花ノ久留守は、新たな自分を見つけるための旅に出ることを決意し、きゅうすけが神社を守るという異例の体制が始まったのだった。