「降りろや！クソボケェ！！！」
在最の上に、アルフィーが座っている。
しかも手には
「どういう原理なんでしょうか、この「能力」を封印する手錠は。まるでワン◯ースの海楼石の様ですね。」
メアが言った。
全員手には手錠の様な物が付いていて、能力の使用が封印されている様だ。
「きらるコレ嫌ーい。」
「まぁ落ち着いて、君たちを傷つける気はない。とある話を聞いて欲しくて。」

物語を読む感覚でアルフィーは話し始めた




ある所に裕福な一族のお嬢様が、いました。
彼女の名は[漢字]朱里[/漢字][ふりがな]しゅり[/ふりがな]
所作も丁寧でまるで、お人形の様な子供でした。
しかし、転機が訪れる。

彼女の庭に一人の人間が寝転がっていたのです。

その少年と、朱里は同じくらいの年齢で、それからという物毎日、遊ぶ様になりました。
「ねぇ。次は学校ごっこしましょ！」
「ガッコウ？」
「あら？知らないの？ならおしえてあげるわ」

不思議なことに彼は「普通」を知りませんでした。
そして毎日の様に朱里は「普通」を少年におしえてあげていたのです。
「トモダチくらいは知ってるよ、あれだろ？仲良いやつだろ？」
「違うわ、お友達っていうのはね。いっしょに遊ぶ人の事よ。」
「じゃあ、ボクらはトモダチだね。」
「えぇ、当たり前じゃない。」
来る日も来る日も遊び続け
そんな朱里のことを彼はだんだんと

好きになっていきました。

それが終わりの始まりでした。

「ねぇお嬢さん俺といっしょに、おいでよ、」
「い、嫌っ！」
外に出た時、朱里が怪しいやつに
捕まった。
しかし
少年はまるで虫を追い払う様に
「邪魔」
拳銃で眉間を撃ち抜き殺した。

「やっぱ危ないね外って…。帰ろうか朱里」
手を差し伸べる。
そして気がつく
朱里の目が怯えていること
恐怖で満ちていること

そして

自分の手が血だらけの事を。



「次の任務だよ。カフカ」
「……..嫌だ」
「どうしたんだい？カフカ。今までなら任務に飛びかかっていたじゃないか」
当時のKANのボス
神崎　伊織が言う。
「人殺しは「フウツ」じゃないって。朱里に嫌われた。だから、二度と任務なんて受けない」
「……シュリ？誰だいそれは」
ハッとした様な顔で口を押さえる。
「ちっ、違うんだボス！！」
「全く最近いないと思ったら遊んでいたのかい？」
「そうじゃなくて…..ッ！！」
そして

「まぁいいさ、ゆっくり遊んできなさい。」

怒られるかと思ったが、神崎はカフカに、笑いかけた。

「は…..はい。」


そして歩き慣れた道を通り朱里の家へ行く。
が

「来ないで。」
「え？」

「貴方の様な普通じゃない人とは遊べないの。ごめんなさい」


その1週間後彼女の家のものは殺し屋であるカフカから、朱里を遠ざけ、身を案じようとした。

アメリア•カリフォルニア州に彼女は引っ越した。

しかし、殺し屋との縁は切っても切れない
一度出会ってしまったら最後だ。



朱里が引っ越してから
10年。
当時7歳だったカフカは17になり。
当時6歳だった朱里は生きていれば16歳になった。


そこから





歯車が狂い出した。







[明朝体][斜体]「【It's a breaking news.】It's a murder case in California. In addition, two Japanese men and one woman died. Only the woman who is seen as a daughter survived. We will continue to inform you as soon as detailed information is available.」[/斜体]
[/明朝体]

「は？」
このニュースをカフカは目にした。

KANの本部　カリフォルニア州
とある国道にて。

「おい。鴉、どーしたんだよそんなクソみてぇな顔して。」
「笹丸、テメェ秩序執行部隊、部隊長の前でよくもそんな汚ねぇ言葉吐けんなぁ！オイ！」
「テメェもだろ！ヤニカス！！」
「ケシャ様っつえ！！！」

当時のカフカ、笹丸、ケシャは、次の任務地に護送されている所だった。
しかし、車内でカフカがこのニュースを、目にしてしまった。

「悪りぃ！！オレ。行かなきゃ！！！」


そして

「ガシャ髑髏！！悪りぃ！思いっきし、ぶん投げろ！！」

カフカは、現場まで向かった。

「おい！！鴉！！！！」
「まぁ、取り返しがつかねぇ事したなぁアイツ。」
「あ？なんでだ！！！」

「ありゃ任務放棄だ。任務放棄の罪なんだか知ってるよな。」
そして間を開けてケシャが言う。
「反逆罪だ。」
「チッ、けどよ、アイツはボスのお気に入りだ。そこまで罪にゃなんねぇだろ。」
「だといいな。」