圧倒的人手不足殺し屋 KAN
「はぁはぁ。なぁコレは」
目の前には鴉と8sの幹部である
リドルが居た。
「どう言うことや!鴉!!」
「鴉さんよォ。テメ、何8sのやつと呑気に話してやがる。」
そしてこちらを振り返り
「いいタイミングだよ。ケシャ先輩」
月姫達が入って来たのは北口の扉
そして、反対に
南口の扉が
豪快に開く。
「テメェ、私をこき使うなんざいい度胸してんなぁ。えぇ!?」
ケシャが蹴り飛ばしていた。
「鴉ちゃん。全部リヒトちゃんから聞いたよ。」
「….それでも貴方の行動は認められませんがね」
ニコニコと怪しげに、史紅は笑う
そして刀を鞘から出す。
「ねぇ、朱肉。お前はあの答えで本当にいいの?」
「悔いはないです。」
「そ。」
朱肉はナイフを楓は銃を
「女王様…全力でね。」
「分かっとる」
こちらも、刀を構える。
「それ、私たちも混ぜてくれません?」
「全部、アルフィーさんに聞いた…..。」
「なぁるる!俺が参加したってかまへんよな」
2階席の扉から
カリナス
ゆう
莉魅が入って来た
「私はご主人様に従うだけですので。どうぞお構いなく」
「きらるも参戦する!!」
「きらる、お前ボクが知らない単語使わないで。」
そして。今度は莉魅達が入って来た
2階席北口から
在最
きらる
メアが登場した。
コレで夏祭以外の鴉のメンバーが揃った。
「おぉ、お前好かれてんなぁ、」
リドルが言う。
「まぁな」
鴉も誇らしげに言った。
「みんな集まった事だし並んでくれよ。」
鴉が言う。
「そーだな。そーすっか」
「話は全部聞いてるだろ?」
「いやいや!!鴉!!!うちなんも知らへんで!!!」
「るる……..知らなかったの?かわいそうに。」
目をうるうるさせながら言う、
ぶりっ子ポーズで
完全にふざけ、るるを煽ってる
「煽んなや!!!!」
「まぁ簡単に言えば。」
「KANも一般人も全部殺して、殺し屋が人に成れる世界を作る。」
鴉が満面の笑みで言う
「それに対抗するか」
ケシャがタバコに火をつける。
両手を広げて言う。
「どっちか選びなよ。好きな方をさ。俺は前者だけどね。」
「は?理解…..できへん。」
一般人を全部殺す?
なんで
人になるってどう言うことや、
それに対抗するって
『るるちゃん。包丁はね。人を切るためじゃない。野菜を切るためだよ?』
『るる、テメェさ普通じゃねぇよな。』
『どっかイカれてんのか』
『普通にしろよ!』
『なんですぐに人を殺そうとする?』
過去の罵倒が頭の中でフラッシュバックする。
『るるって人殺しなの?』
『普通じゃない!!』
『警察!!警察!!!』
なんで皆んな、そんな特別なんだ?
うちはただ普通に生きてるだけなのに。
『るる!お前はこっちの世界に来なくてえぇ!俺だけで良かったのに。』
にいちゃんも。
普通になりたかった。
いつも手にあるのは
銃とナイフ。それから能力
いつも聴く単語は
『殺す』
いつも匂うのは
生ゴミを何年も放置した様な
腐った肉の様な
死臭
いつも思うのは
あの子みたいに学校に行って、みんなと楽しく生きたかった。
この際どちらが正しいかなんて、どうでもいい
「殺し屋が人ちゃうなら。私は。」
人になりたい。
『るるちゃん。知ってる?この世界にはね殺し屋がいるんだって』
『それがどうしたん?』
『あのね、私ね。殺し屋に守られた事があるの』
『ふーん』
『その殺し屋の名前は…ハチ?なんだだっけ?まぁいいんだけど、凄く』
『優しくてね、いろんなアイスの種類も知っててね!凄くいい「人」だったの。見知らぬ一般人の私をね!助けてくれたの!!』
『…….いい人やな』
『だから私も殺し屋にはないたくないけど、誰も目が届かなくても。誰に褒められる仕事じゃなくても。人の喜ぶ顔が見れるならなんだってしたい!』
『あんたなら成れるよ!』
『うん!私いつか』
『あの人みたいな人間になりたい!!』
フラッシュバックするのは
あの日の
あの子との会話だ。
「せや」
けどあいつはあの後殺された。
あんなに優しかったのに。
誰よりも幸せになってほしかった。
そう言う人がたくさんこの世界には居る。
それを守るのが
「殺し屋の仕事や」
「答えは決まったかぁ?関西弁のお嬢ちゃん?」
「決まった」
「じゃあ答えは?」
そして歩き出す。
あの人の隣へ
その道が正しいと信じて。
月姫も同様の道を歩む。
「皆んなありがとうね。」
鴉の計画に賛同した人間は
朱肉
楓
メア
カリナス
莉魅
きらる
そして、8s。
そして
「よーしお前ら、元味方を殺す覚悟できてんだろうなぁ!」
ケシャに着いた人間は
月姫
在最
陽
ゆう
月乃
史紅
「鴉。」
るるが優しく鴉に言う
「何?るる。」
「敵やな」
「よろしくね。るる。」
そして今に至る。
「じゃあ、鴉達は今からKANを潰しに行くってことか。」
「せや。」
「でもなんでそんな事が…..」
「それは今から。ボクが言う。」
そして在最は
衝撃的なストーリーを語り出した。