圧倒的人手不足殺し屋 KAN
「アルフィー。貴方の様な優しい、人がこのセカイに居て、ワタクシは嬉しいデス」
「ふふっ、そうかい?ならよかっ…..」
アルフィーが目を見開く
その先の出口には
「オリバー。そいつを離していいよ。」
メイリスが居た。
「メイリスさん。」
ニコッと笑いかける。
そしてどんどんと近づく。
手をかざす様にして
オリバーの首に触れようとした
「メイリスさん?」
その距離まだ、わずか3メートルだったが
「【ワープホール】!!!」
後ろに虚構が生まれた。
そして、
「また、会おう、オリバーさん。」
ジャンプし
空中で軌道を変え
右足で
ボールを蹴る様にして
オリバーを
虚構
ワープホールに飛ばした。
そしてホールが閉まる。
最期にアルフィーは笑って見せた。
そしてその笑顔の後ろには
メイリスの手が迫っていた。
「全部話しちゃったんだ。」
メイリスの手が、アルフィーの首を絞める様にして触れる
「そうだよ、ソフィア•エバンス」
「もうおねぇちゃんって呼んでくれないの?」
「呼ぶわけないだろ。殺戮者が」
首を絞める力が強くなる
「じゃあね弟。」
「ハハッ、お前はいずれ殺される」
「そうなの?」
「当たり前だ、KANの連中はお前らなんかよりも大概化け物だ。」
へぇと言う様な顔をして
能力を発動した。
【メイリス】•本名、ソフィア•エバンス
かつての【笹丸】の同期。
その能力は
「貴方の生存を」
森羅万象を
「否定する」
否定する能力。
そしてアルフィーはその場で眠る様にして倒れた。
否
死亡した。
アルフィー自身の生存をメイリスに否定されたことによって、
生存ができなくなった。
否定された物事はできなくなる。
それが
「「否定能力….便利ですね」」
「レイジ。」
着ぐるみをかぶってレイジは登場した。
「その後ろのガキは?」
「「コイツは、鰲海とか言う8sの奴です。」」
「へぇ」
レイジは血だらけで死にかけの鰲海を引きずってきた。
そしてそこら辺に鰲海を投げ飛ばし。
「さてと。鴉と合流しますか」
「「了解しました」」
と次の瞬間
「……おい、クソジジィ。」
「「まだ息の根がありましたか」」
レイジが言った。
言葉を発したただそれだけ
そう
気づかなかった
レイジ自身の首が飛ばされている事に
「レイジ….」
「……アルフィー。」
「あれ?あっ、そっか。君の大切な仲間だもんね。ごめんね、ごめんね。」
「テメェが!!!!!」
そして全力でメイリスを殴ろうとしたとき
またしてもメイリスの、手が触れ
生存を否定しようとした瞬間。
「私の腕が落ちる事を否定する。」
「チッ。」
上に誰かいる。
「痛いなぁ。」
メイリスの両腕が切れたがすぐに再生した。
「勝手に私の相方の生死。否定しないでもらえる?」
「ヴァイ….ラ」
ふらっと倒れそうになった瞬間。
「よく頑張ったね。」
鰲海を受け止め、そして
「….アルフィーあんたもね。」
アルフィーを抱え
「じゃあ帰るね。メイリス」
「……..天敵同士、早めに退散って事ね」
「黙れ下衆が。」
そして姿を消した。
「レイジ〜早く起きて〜」
「「姫。この媒体はもう起動しません。なので、こちらから支援させていただきます。」」
「はいはーい。んじゃ」
そしてメイリスが歩き出す。
「第一フェーズ」
そして、周りにいた
清掃員
従業員
観客の殺し屋
全員の生存を
否定する
「実行開始♪」
メイリスの歩いた後ろには血の海が出来上がった。