参加型! 圧倒的人手不足殺し屋 KAN
玲奈は椿の運営している武器屋に来ていた。
目的としては武器のコピーだった。
(疲れた。これでようやく80種類。でも残りはその何十倍って残ってる。うわぁぁ。なんで椿さんこんな複雑な武器も作れるわけ?)
椿の作ったすごく複雑そうな武器を見ながらコピーを試みた。
「はぁ。つかれた。今日はもうこれでおしまいで、いいよね。」
地面に仰向けになりながら玲奈は呼吸を整えていた。
そして椿の店にあった遺影に手を添えた。
コートを羽織り椿から預かっていた武器屋の鍵を手に取り店を閉めた。
一月は本当に寒い。
けど、今日は満月だった。
「わぁ、綺麗。」
綺麗な月を見ながら玲奈はいろんなことを想像した。
アジトに帰ったら何しよう。本読むのもいいなぁ。
ラヴさんの料理を食べるのもいいなぁ。
そんな幸せな妄想は一瞬でかき消された。
前からものすごいスピードで走ってくる大型の車がきた。距離が近づくと扉を開けて手を伸ばした状態で突っ込んでくる。
「えぇ!?なっ、何!?」
すれ違った瞬間
「!?!?」
突っ込んできた車の中の人に服を引っ張られて
車に連れ込まれた。
(ゆっ、誘拐⁉︎)
つけていたマフラーが邪魔で相手がよく見えなかった。
「ゆっ、誘拐って奴ですか!」
勇気を出して声を振り絞った。
「ちげぇ!!俺!!笹丸だ!!」
マフラーを外しよく見ると笹丸がいた。
「え?、さっ、、笹丸さん!?」
「悪いな、手荒で。」
よく周りを見ると
運転席には椿。タバコを吸いながら片手運転をしていた
助席には虎牙。シートベルトはしっかりつけていた。
その後ろの列。2列目には
笹丸と蓮がいた。(玲奈は2列目)
三列目には
哭軌、冷、瑠奈が仲良くTikTokを見ていた。
そして最後列には
ルーカスとラヴとスフェが仲良くババ抜きをしながら座っていた。
「なっ、…….なんで、皆んながここに?」
「あぁそうだな。椿、まだ現場まで時間あるよな」
「んー。そうだねある。」
「分かった。いいか玲奈よく聞け。」
玲奈と合流する30分前。
ーナイトメア、アジトー
電話が鳴った。しかも殺しの依頼の方の電話だった。
「俺出てくるよ。」
笹丸は腰を上げて受話器を取った。
「はいはい。こちら殺し屋ナイトメア。要件は」
『あぁ。すまない。笹丸。私だぺぺだ。今日は君たちに依頼がある。』
電話の相手は、殺し屋KANのボス。
ぺぺだった。
「なんか珍しいっすね。で?アンタが直接電話かけてくるって。てことは緊急事態だな。」
緊急事態。その言葉に全員が反応する。
「どこがジャックされた。どこがテロリストに襲わ…..」
『落ち着け。笹丸。今から場所を言う。今回襲われたのは君たちが元々いた場所。殺し屋養成学校だ。』
「ん?でも、養成学校なら雅娜先生がそこにいるはずだ。なんで雅娜先生に頼まない。………もしかしてもう死んだのか?」
『そうだ。今回は襲った敵が悪かった。相手は』
『 8Sだ。』
笹丸の表情が一気に曇る。そして目を細めた笹丸の表情はどこが悲しそうだった。
「8S。か。そりゃ負けるわな。ちなみに鴉とかアサシンに協力することはできねぇのか?」
『無理だ。鴉は黄金楽座の壊滅任務。アサシンはとある豪華客船に潜む殺人鬼の討伐にあたっている。』
「はぁ、ちなみに。人質は」
『生徒全員だ。』
「そ。んじゃあ今から向かう。車の止めるおすすめスポットだけピンしておいてくれ。」
『あぁ。了解した。』
ガシャン。
少し強めに受話器を置いた。
「お前らすぐ準備しろ。仕事だ。」
全員が一気に仕事モードに入る。だが。
ゴッ‼︎
急に立ちあがろうとしたせいで
椿と虎牙とスフェはこたつに頭を強打した。
ー現在ー
「おい、力入れるな潔く負けを認めろよルーカス」
ルーカスが残り2枚。ラヴが残り一枚の一騎打ちとなった
ラヴがルーカスからトランプカードを取ろうとしているがルーカスはきっと取られるのがババではないカードなんだろう。それを取られないように力を込めていた。
「は?力?込めてねーし。」
「わぁ、ルーカス強いねぇ〜。」
一抜けしたスフェが後ろからルーカスの手持ちを見る。
「だる、いいからはなせっ‼︎」
力を最大限に込めてルーカスから取ったカードは
「ばーか。」
「は?」
ジョーカーだった。
「ラヴ弱〜笑。頑張って〜。」
「くっそ。」
今度はルーカスがラヴからカードを引くターンだ
と言うのを車に乗り込んでからずっと繰り返している。
「ぬわぁぁ!!これどーなってん⁉︎バグちゃう?これ」
哭軌と瑠奈と冷はTikTokを見るのをやめて、冷の作ったゲームで遊んでいた。
「は?ふざけんな‼︎バグじゃん」
瑠奈はクリア、ギリギリのところでミスってしまったらしい。哭軌に関してはスタート地点でミスっていた
「……..それpSの問題じゃない?」
p S=プレイヤースキル。
つまり冷は遠回しに瑠奈と哭軌にゲームが下手くそだねと伝えていた。
そして
(くっ、気まずい。)
2列の玲奈はそう思っていた。
なぜなら蓮は元々無口で笹丸に関しては寝ていたからだ
「あっ、あのっ。蓮さん?」
「なんだ?」
「.……元気、ですか?」
「?。元気だが。」
「僕も…..元気です(?)」
「……」「…….」
「…….笹丸さん。すごい寝てますね。」
「そうだな。」
「……」「……」
会話はここで終了した。
後ろの賑やかな声が羨ましく思えてきた玲奈であった。
「……….だが……。そ…..ふぃ……..。あ….」
なんて笹丸は寝言を呑気に言っている。
運転席では
「あっ、虎牙ちゃん。酒飲む?」
「えっ!?いや、私はまだ飲めません」
「いやいや、殺し屋の時点で法律破ってるからなんでも大丈夫でしょー。」
「確かに。そうですね。では」
頷きながら椿から缶を受け取る。
そしてプシュッといい音を鳴らして中身を飲んでみた。
「ん?これって、」
「あっははは。それねぇ。ただの炭酸だよ。うちの武器屋にくる常連の奴が飲み物麺つゆに変えまくってる変人でさぁ。真似してみたかったんだ。笑」
「なんだか複雑な気持ちです。」
そんな楽しい会話を繰り広げていたせいで
あっという間に目的地に到着した。
しかし椿が止めたのは学校から1キロ離れた空き地だった
全員車から降りて作戦を再度確認し直す。
「ねぇ。もう疲れた。いつになったら帰れるの」
体育館に監禁されていた生徒の中からちらほら声があがる。
「もう帰りたい。」「怖い」「早く帰して」
「いつまでやるのこれ」「先生は⁉︎」
「うるさいぞてめぇら‼︎ぶっ殺すぞ‼︎」
銃口を上に向けて看守のチンピラは一発撃った。
「ったく。うるせんだから」
「今回の任務のリーダーって誰だったか覚えてるか?」
銃撃を放ったチンピラの隣にいたやつが聞く。
「てめぇ。しらねぇのかよ。ヴァイラさんと
鰲海さんだ。」
「….その二人の能力ってなんだ?」
「はぁ?そんなこともしらねぇの?ヴァイラさんは魂の能力。鰲海さんは、俺も知らん。」
「そうか。ありがとう。」
先ほど銃撃を放ったチンピラの首が飛ばされていた。隣にいたチンピラが槍で首を切り落とした。そしてそのまま体育館へ入り
校長先生がスピーチする台まで登り
開口一番。こう言った。
「皆んな。さっきの会話聞いてただろ。作戦開始だ。」
そこにいたのはチンピラじゃなくて。
「皆んなもう、安心しろ。俺はナイトメアの殺し屋 蓮だ。」
蓮がいた。
目的としては武器のコピーだった。
(疲れた。これでようやく80種類。でも残りはその何十倍って残ってる。うわぁぁ。なんで椿さんこんな複雑な武器も作れるわけ?)
椿の作ったすごく複雑そうな武器を見ながらコピーを試みた。
「はぁ。つかれた。今日はもうこれでおしまいで、いいよね。」
地面に仰向けになりながら玲奈は呼吸を整えていた。
そして椿の店にあった遺影に手を添えた。
コートを羽織り椿から預かっていた武器屋の鍵を手に取り店を閉めた。
一月は本当に寒い。
けど、今日は満月だった。
「わぁ、綺麗。」
綺麗な月を見ながら玲奈はいろんなことを想像した。
アジトに帰ったら何しよう。本読むのもいいなぁ。
ラヴさんの料理を食べるのもいいなぁ。
そんな幸せな妄想は一瞬でかき消された。
前からものすごいスピードで走ってくる大型の車がきた。距離が近づくと扉を開けて手を伸ばした状態で突っ込んでくる。
「えぇ!?なっ、何!?」
すれ違った瞬間
「!?!?」
突っ込んできた車の中の人に服を引っ張られて
車に連れ込まれた。
(ゆっ、誘拐⁉︎)
つけていたマフラーが邪魔で相手がよく見えなかった。
「ゆっ、誘拐って奴ですか!」
勇気を出して声を振り絞った。
「ちげぇ!!俺!!笹丸だ!!」
マフラーを外しよく見ると笹丸がいた。
「え?、さっ、、笹丸さん!?」
「悪いな、手荒で。」
よく周りを見ると
運転席には椿。タバコを吸いながら片手運転をしていた
助席には虎牙。シートベルトはしっかりつけていた。
その後ろの列。2列目には
笹丸と蓮がいた。(玲奈は2列目)
三列目には
哭軌、冷、瑠奈が仲良くTikTokを見ていた。
そして最後列には
ルーカスとラヴとスフェが仲良くババ抜きをしながら座っていた。
「なっ、…….なんで、皆んながここに?」
「あぁそうだな。椿、まだ現場まで時間あるよな」
「んー。そうだねある。」
「分かった。いいか玲奈よく聞け。」
玲奈と合流する30分前。
ーナイトメア、アジトー
電話が鳴った。しかも殺しの依頼の方の電話だった。
「俺出てくるよ。」
笹丸は腰を上げて受話器を取った。
「はいはい。こちら殺し屋ナイトメア。要件は」
『あぁ。すまない。笹丸。私だぺぺだ。今日は君たちに依頼がある。』
電話の相手は、殺し屋KANのボス。
ぺぺだった。
「なんか珍しいっすね。で?アンタが直接電話かけてくるって。てことは緊急事態だな。」
緊急事態。その言葉に全員が反応する。
「どこがジャックされた。どこがテロリストに襲わ…..」
『落ち着け。笹丸。今から場所を言う。今回襲われたのは君たちが元々いた場所。殺し屋養成学校だ。』
「ん?でも、養成学校なら雅娜先生がそこにいるはずだ。なんで雅娜先生に頼まない。………もしかしてもう死んだのか?」
『そうだ。今回は襲った敵が悪かった。相手は』
『 8Sだ。』
笹丸の表情が一気に曇る。そして目を細めた笹丸の表情はどこが悲しそうだった。
「8S。か。そりゃ負けるわな。ちなみに鴉とかアサシンに協力することはできねぇのか?」
『無理だ。鴉は黄金楽座の壊滅任務。アサシンはとある豪華客船に潜む殺人鬼の討伐にあたっている。』
「はぁ、ちなみに。人質は」
『生徒全員だ。』
「そ。んじゃあ今から向かう。車の止めるおすすめスポットだけピンしておいてくれ。」
『あぁ。了解した。』
ガシャン。
少し強めに受話器を置いた。
「お前らすぐ準備しろ。仕事だ。」
全員が一気に仕事モードに入る。だが。
ゴッ‼︎
急に立ちあがろうとしたせいで
椿と虎牙とスフェはこたつに頭を強打した。
ー現在ー
「おい、力入れるな潔く負けを認めろよルーカス」
ルーカスが残り2枚。ラヴが残り一枚の一騎打ちとなった
ラヴがルーカスからトランプカードを取ろうとしているがルーカスはきっと取られるのがババではないカードなんだろう。それを取られないように力を込めていた。
「は?力?込めてねーし。」
「わぁ、ルーカス強いねぇ〜。」
一抜けしたスフェが後ろからルーカスの手持ちを見る。
「だる、いいからはなせっ‼︎」
力を最大限に込めてルーカスから取ったカードは
「ばーか。」
「は?」
ジョーカーだった。
「ラヴ弱〜笑。頑張って〜。」
「くっそ。」
今度はルーカスがラヴからカードを引くターンだ
と言うのを車に乗り込んでからずっと繰り返している。
「ぬわぁぁ!!これどーなってん⁉︎バグちゃう?これ」
哭軌と瑠奈と冷はTikTokを見るのをやめて、冷の作ったゲームで遊んでいた。
「は?ふざけんな‼︎バグじゃん」
瑠奈はクリア、ギリギリのところでミスってしまったらしい。哭軌に関してはスタート地点でミスっていた
「……..それpSの問題じゃない?」
p S=プレイヤースキル。
つまり冷は遠回しに瑠奈と哭軌にゲームが下手くそだねと伝えていた。
そして
(くっ、気まずい。)
2列の玲奈はそう思っていた。
なぜなら蓮は元々無口で笹丸に関しては寝ていたからだ
「あっ、あのっ。蓮さん?」
「なんだ?」
「.……元気、ですか?」
「?。元気だが。」
「僕も…..元気です(?)」
「……」「…….」
「…….笹丸さん。すごい寝てますね。」
「そうだな。」
「……」「……」
会話はここで終了した。
後ろの賑やかな声が羨ましく思えてきた玲奈であった。
「……….だが……。そ…..ふぃ……..。あ….」
なんて笹丸は寝言を呑気に言っている。
運転席では
「あっ、虎牙ちゃん。酒飲む?」
「えっ!?いや、私はまだ飲めません」
「いやいや、殺し屋の時点で法律破ってるからなんでも大丈夫でしょー。」
「確かに。そうですね。では」
頷きながら椿から缶を受け取る。
そしてプシュッといい音を鳴らして中身を飲んでみた。
「ん?これって、」
「あっははは。それねぇ。ただの炭酸だよ。うちの武器屋にくる常連の奴が飲み物麺つゆに変えまくってる変人でさぁ。真似してみたかったんだ。笑」
「なんだか複雑な気持ちです。」
そんな楽しい会話を繰り広げていたせいで
あっという間に目的地に到着した。
しかし椿が止めたのは学校から1キロ離れた空き地だった
全員車から降りて作戦を再度確認し直す。
「ねぇ。もう疲れた。いつになったら帰れるの」
体育館に監禁されていた生徒の中からちらほら声があがる。
「もう帰りたい。」「怖い」「早く帰して」
「いつまでやるのこれ」「先生は⁉︎」
「うるさいぞてめぇら‼︎ぶっ殺すぞ‼︎」
銃口を上に向けて看守のチンピラは一発撃った。
「ったく。うるせんだから」
「今回の任務のリーダーって誰だったか覚えてるか?」
銃撃を放ったチンピラの隣にいたやつが聞く。
「てめぇ。しらねぇのかよ。ヴァイラさんと
鰲海さんだ。」
「….その二人の能力ってなんだ?」
「はぁ?そんなこともしらねぇの?ヴァイラさんは魂の能力。鰲海さんは、俺も知らん。」
「そうか。ありがとう。」
先ほど銃撃を放ったチンピラの首が飛ばされていた。隣にいたチンピラが槍で首を切り落とした。そしてそのまま体育館へ入り
校長先生がスピーチする台まで登り
開口一番。こう言った。
「皆んな。さっきの会話聞いてただろ。作戦開始だ。」
そこにいたのはチンピラじゃなくて。
「皆んなもう、安心しろ。俺はナイトメアの殺し屋 蓮だ。」
蓮がいた。