参加型! 圧倒的人手不足殺し屋 KAN
午前7時、花街の殺人と討伐から一週間後の朝。
一月十三日
ピピピピッ。
目覚ましが鳴る。目覚ましを消そうと布団から手だけを出して目覚ましを探している。
「んっ、もうあさぁあ?、、、」
藤ノ宮は朝に弱かった。
「そうです。朝でございます。ご主人様。」
布団を剥がされて藤ノ宮の顔が見える。
「ん?なんでふとん、が。」
「ん?」
「おはようございますご主人様。」
メアが鴉の顔を覗き込んでた。
「うわぁぁぁぁ!!!!お前っ、メア!!!!!!早すぎるんだよ起こすのが!!」
「昨日7時に起こして欲しいと申しておりましたよね。私はそれに従ったまでです。」
「そうだけど、起こし方ってものがあるじゃん。」
「ならばそうお申し付けください。それでは、私はこの後皆様とご予定があるので。」
「ちょっ、おい!予定ってなんだよ‼︎」
メアはそう言って出ていってしまった。
「……まぁいっか。」
そう言ってリビングへと行こうとし階段を降りていくと。
「ふぁ!?!?鴉!?!?ウチ何もしてへんで‼︎」
「何もしてへんからなぁ!永眠しとけやボケェ‼︎」
「なんか酷くない?」
ゆうとるるに何故か言葉の暴力を喰らった。
「しってる?ネギを高速回転させると傘になるんだ。」
「何を言ってんの。」
在最はいつも通りだった。
「鴉ちゃん待っててね。」
きらるもなんだか慌ててる様子だった。
みんながアジトを出てってしまったせいで
アジトはしんと静まりかえった。
(皆んな、いないなぁ。何しよっか。)
こんな何もない1日は久しぶりだ。
鴉はもう一度自室に戻り
昼寝をした。
「ねぇ◼️◼️◼️、◼️◼️。俺らって強いよね。」
誰かが泣いている。
どうしたんだろう。
「そうだよ。強いよ。」
「強いに決まってるじゃない。」
なんでそんなところにいるの。
瓦礫が落ちて来る。
危ないよ。
「殺してやる。」
一瞬こちらを向いた気がした。
その目は誰かに似ていた気がする。
「……さ…….からす……。鴉様‼︎」
「うわっ!!!!!!メアどうしたの‼︎」
起きるともう夕方の4時だった。
「リビングに来てください。皆様が待っています。」
「リビング???」
不思議に思いながら鴉はリビングへ行く。
パァン!!
「おい!!在最!!まだって言ったやろ‼︎しかもクラッカーじゃなくてピストルやん‼︎主役殺してどないすん」
ゆうが冷静にツッコミを入れる。
「皆様、本日の主役が来ましたよ。」
「しってるけどぉぉ。ケーキおいしぃ!!」
「るるっ!!…..まぁるるなら許す。」
「きらるも、ケーキ食べたい。」
「へ?何これ。」
困惑している。
何がなんだかさっぱりだ。
「いくで、せーのっ」
るるが言った。
「おめでとう」「お誕生日おめでとう」「おめ‼︎」
「おめでとうございます。」「おめでとう‼︎」
(揃えろよそこは。てかなんだ、おめって。)
「今日誕生日なんやろ!!!!!!だからみんなで昨日から準備してたんや‼︎」
るるが鴉に抱きつきながら言った。
「えまって、るる、距離感バグり過ぎ。そんで何、誕生日会⁉︎」
「そーだぞバカが、自分の誕生日も忘れたのか?」
在最が指を刺しながら言う。いや、本物の馬鹿はあなたなんですけどね。
「今日がご主人様の誕生日とお聞きしましたので、
ご準備させていただきました。おめでとうございます」
鴉の耳元でクラッカーを鳴らす。
「………..まぁいっか!皆んなありがとね‼︎ケーキたべよっか。るるは抜きで。」
「なんでや!!!!!!」
「殺すぞ!!鴉!!妹に8割あげろ‼︎」
「主役の意味。」
「じゃあきらるは10割食べる‼︎」
「全部じゃん。」
こんなに騒がしい誕生日はいつぶりだろう。
みんなに祝われて鴉も心の底から笑顔を見せた。
るるがケーキを爆食いしそこに在最が「デブ」
と言って、それを言ったゆうが在最をタコ殴りにしたり。それを見て笑ってるメアを見て鴉も笑う。
こんな空気をぶち壊す一言は絶対に言わない。
ん?何が知りたい?
それはね。
藤ノ宮鴉の誕生日は明日であった。
「まぁいっか。」
「◼️◼️◼️。誕生日おめでとう。」
「おめでとう、◼️◼️◼️。」
誰かの声が後ろから聞こえる。
誰だ?懐かしい声。
二度と聞けないような懐かしい声。
「ははっ。だから明日だっての。」
ケーキを食べながらその幻聴に返答してしまった。
「え?」(一同)
「え?あっ。」
言ってしまった。
「え?今日じゃないん!??」
ケーキを頬張ながらるるが言う。
「でも時計は十四日って。あれ?」
在最が不思議そうにデジタル時計に目を向ける。
「誰や今日が誕生日とか言うた奴。」
「きらるじゃないよ。」
「あっ。皆様申し訳ありません。私でした。」
実はメアは今日行った行動の良いところや悪いところを次の日に活かせるよう、時計の日時を一日ズラす癖があった。
「でも。これで明日は失敗しませんね。皆様明日じゃなくてよかったじゃないですか。私はもう寝ます。明日に備えるんで。」
いや、確かにその方法はいいと思う(?)
けど。パーティーとかそう言うのって一回しかできないんだよね。特にサプライズとか。
「まぁええやん。今日から1/13が誕生日で‼︎はいこれ、ウチときらるからのプレゼント。」
きらるが廊下から何かを引きずってきた。
「この、でっかいクマ。あげる。鴉ちゃん」
あっ扉に引っかかった。
「うわぁ。でっか。どこにあったのこんなもの。」
「コ◯トコ。」
真顔でるるが答えた。
「あんま言わないでね。そう言うこと。」
るるときらるからは◯ストコに売ってるあの大きなクマのぬいぐるみだった。
「ボクからもあるよ!!はい‼︎」
「ん?何?どれ?」
「ゴキブリ退治セット」
真顔で言うな。
「あっ、ありがとう。」
「俺からはなんもないで。バーカ。」
ゆうからは特に何もないらしい。
でも、それでいい。数年ぶりに誕生日を祝われただけでも鴉にとっては嬉しかった。
「あっ。ご主人様。私からもプレゼントなのか分かりませんが一応。」
と紙を渡してきた。
「ん?何これ。三千万とか書いてあるけど?」
「それは、この間、花街で殺し屋専門の医療班を呼んだ時の請求書です」
「え?嘘でしょ。でもそれにしても高くない?治療を受けたのは鴉からはきらると在最とるるだけ。」
「いえ、あの医療班の請求方法は電話をかけた人物に払わせるようにするですだから。」
「……..。アサシンとナイトメアの医療費も、含まれてる。」
三千万ギリギリ口座に入っていたのが奇跡だった。
でも結局。
「まぁいっか。みんなゲームとかする?」
まぁいっか。この一言に尽きる。
夜、布団の隣にゴ◯ジェットと巨大クマのぬいぐるみを
置いて
鴉は眠りについた。
そして次の日も誕生日会は行われた。
ーhappy birthdayー
(おしまい)
一月十三日
ピピピピッ。
目覚ましが鳴る。目覚ましを消そうと布団から手だけを出して目覚ましを探している。
「んっ、もうあさぁあ?、、、」
藤ノ宮は朝に弱かった。
「そうです。朝でございます。ご主人様。」
布団を剥がされて藤ノ宮の顔が見える。
「ん?なんでふとん、が。」
「ん?」
「おはようございますご主人様。」
メアが鴉の顔を覗き込んでた。
「うわぁぁぁぁ!!!!お前っ、メア!!!!!!早すぎるんだよ起こすのが!!」
「昨日7時に起こして欲しいと申しておりましたよね。私はそれに従ったまでです。」
「そうだけど、起こし方ってものがあるじゃん。」
「ならばそうお申し付けください。それでは、私はこの後皆様とご予定があるので。」
「ちょっ、おい!予定ってなんだよ‼︎」
メアはそう言って出ていってしまった。
「……まぁいっか。」
そう言ってリビングへと行こうとし階段を降りていくと。
「ふぁ!?!?鴉!?!?ウチ何もしてへんで‼︎」
「何もしてへんからなぁ!永眠しとけやボケェ‼︎」
「なんか酷くない?」
ゆうとるるに何故か言葉の暴力を喰らった。
「しってる?ネギを高速回転させると傘になるんだ。」
「何を言ってんの。」
在最はいつも通りだった。
「鴉ちゃん待っててね。」
きらるもなんだか慌ててる様子だった。
みんながアジトを出てってしまったせいで
アジトはしんと静まりかえった。
(皆んな、いないなぁ。何しよっか。)
こんな何もない1日は久しぶりだ。
鴉はもう一度自室に戻り
昼寝をした。
「ねぇ◼️◼️◼️、◼️◼️。俺らって強いよね。」
誰かが泣いている。
どうしたんだろう。
「そうだよ。強いよ。」
「強いに決まってるじゃない。」
なんでそんなところにいるの。
瓦礫が落ちて来る。
危ないよ。
「殺してやる。」
一瞬こちらを向いた気がした。
その目は誰かに似ていた気がする。
「……さ…….からす……。鴉様‼︎」
「うわっ!!!!!!メアどうしたの‼︎」
起きるともう夕方の4時だった。
「リビングに来てください。皆様が待っています。」
「リビング???」
不思議に思いながら鴉はリビングへ行く。
パァン!!
「おい!!在最!!まだって言ったやろ‼︎しかもクラッカーじゃなくてピストルやん‼︎主役殺してどないすん」
ゆうが冷静にツッコミを入れる。
「皆様、本日の主役が来ましたよ。」
「しってるけどぉぉ。ケーキおいしぃ!!」
「るるっ!!…..まぁるるなら許す。」
「きらるも、ケーキ食べたい。」
「へ?何これ。」
困惑している。
何がなんだかさっぱりだ。
「いくで、せーのっ」
るるが言った。
「おめでとう」「お誕生日おめでとう」「おめ‼︎」
「おめでとうございます。」「おめでとう‼︎」
(揃えろよそこは。てかなんだ、おめって。)
「今日誕生日なんやろ!!!!!!だからみんなで昨日から準備してたんや‼︎」
るるが鴉に抱きつきながら言った。
「えまって、るる、距離感バグり過ぎ。そんで何、誕生日会⁉︎」
「そーだぞバカが、自分の誕生日も忘れたのか?」
在最が指を刺しながら言う。いや、本物の馬鹿はあなたなんですけどね。
「今日がご主人様の誕生日とお聞きしましたので、
ご準備させていただきました。おめでとうございます」
鴉の耳元でクラッカーを鳴らす。
「………..まぁいっか!皆んなありがとね‼︎ケーキたべよっか。るるは抜きで。」
「なんでや!!!!!!」
「殺すぞ!!鴉!!妹に8割あげろ‼︎」
「主役の意味。」
「じゃあきらるは10割食べる‼︎」
「全部じゃん。」
こんなに騒がしい誕生日はいつぶりだろう。
みんなに祝われて鴉も心の底から笑顔を見せた。
るるがケーキを爆食いしそこに在最が「デブ」
と言って、それを言ったゆうが在最をタコ殴りにしたり。それを見て笑ってるメアを見て鴉も笑う。
こんな空気をぶち壊す一言は絶対に言わない。
ん?何が知りたい?
それはね。
藤ノ宮鴉の誕生日は明日であった。
「まぁいっか。」
「◼️◼️◼️。誕生日おめでとう。」
「おめでとう、◼️◼️◼️。」
誰かの声が後ろから聞こえる。
誰だ?懐かしい声。
二度と聞けないような懐かしい声。
「ははっ。だから明日だっての。」
ケーキを食べながらその幻聴に返答してしまった。
「え?」(一同)
「え?あっ。」
言ってしまった。
「え?今日じゃないん!??」
ケーキを頬張ながらるるが言う。
「でも時計は十四日って。あれ?」
在最が不思議そうにデジタル時計に目を向ける。
「誰や今日が誕生日とか言うた奴。」
「きらるじゃないよ。」
「あっ。皆様申し訳ありません。私でした。」
実はメアは今日行った行動の良いところや悪いところを次の日に活かせるよう、時計の日時を一日ズラす癖があった。
「でも。これで明日は失敗しませんね。皆様明日じゃなくてよかったじゃないですか。私はもう寝ます。明日に備えるんで。」
いや、確かにその方法はいいと思う(?)
けど。パーティーとかそう言うのって一回しかできないんだよね。特にサプライズとか。
「まぁええやん。今日から1/13が誕生日で‼︎はいこれ、ウチときらるからのプレゼント。」
きらるが廊下から何かを引きずってきた。
「この、でっかいクマ。あげる。鴉ちゃん」
あっ扉に引っかかった。
「うわぁ。でっか。どこにあったのこんなもの。」
「コ◯トコ。」
真顔でるるが答えた。
「あんま言わないでね。そう言うこと。」
るるときらるからは◯ストコに売ってるあの大きなクマのぬいぐるみだった。
「ボクからもあるよ!!はい‼︎」
「ん?何?どれ?」
「ゴキブリ退治セット」
真顔で言うな。
「あっ、ありがとう。」
「俺からはなんもないで。バーカ。」
ゆうからは特に何もないらしい。
でも、それでいい。数年ぶりに誕生日を祝われただけでも鴉にとっては嬉しかった。
「あっ。ご主人様。私からもプレゼントなのか分かりませんが一応。」
と紙を渡してきた。
「ん?何これ。三千万とか書いてあるけど?」
「それは、この間、花街で殺し屋専門の医療班を呼んだ時の請求書です」
「え?嘘でしょ。でもそれにしても高くない?治療を受けたのは鴉からはきらると在最とるるだけ。」
「いえ、あの医療班の請求方法は電話をかけた人物に払わせるようにするですだから。」
「……..。アサシンとナイトメアの医療費も、含まれてる。」
三千万ギリギリ口座に入っていたのが奇跡だった。
でも結局。
「まぁいっか。みんなゲームとかする?」
まぁいっか。この一言に尽きる。
夜、布団の隣にゴ◯ジェットと巨大クマのぬいぐるみを
置いて
鴉は眠りについた。
そして次の日も誕生日会は行われた。
ーhappy birthdayー
(おしまい)