「アサシンと協力してるな」
男の顔が曇ったと
そう思ったがまた不気味な笑顔になった。
「はいそうです。一応協力はしています。まぁ今回だけなんですが。それよりも素晴らしい、冷静さと推測力。「鴉」は小規模な殺しの依頼は受けないことで有名だったのではっきり言って雑魚かと。しかしあのジョーカーから一斉に逃げた判断力や推測力は尊敬に値します。」
ペラペラと男は話始めた。
「尊敬の証として。私の名は菅原白鉄。呼び方はなんでも構いません。」
「あっそ。もう死ぬのに自己紹介とか、狂ってるな。」
「それはどうでしょう。」
コツコツと誰かが階段を降りてくる音がする。
「「迅雷風烈」」
「⁉︎カハッ‼︎」
鴉がした時には、そいつは轟音と共に雷をまっとった強烈な一撃をみぞおちに打ち込んだ。
「⁉︎ジュリ‼︎聞きたいことが山ほどあるが、こんな奴にものを頼むほど弱い奴じゃなかったろ」
「どうでもいいさ。そんなこと。おい、なに、死にかけてんだ。これが終わったら私が貴様を殺す。いいな白鉄。」
「ジュリさんだいぶ遅かったですね。死ぬとこでしたよ。」
白鉄は立ち上がって服についた埃を払う
さっき殴られた衝撃で髑髏が消え、拘束が解除されたのだ。
「じゃあ、それではお好きに殺し合ってください。」
「ガシャ髑髏、肋骨ッ‼︎‼︎」
「雷風一戦‼︎‼︎」
そうして、今殺し屋界で最も強い殺し屋のボス達が
殺し合いを始めた。
そんなこともお構いなしに白鉄は、自分のアジトが見える方、鴉達の反対側を歩いて行った。

その時。何か視線を感じた。
「ん？誰でしょう。」
その視線はまさに目の前に居た目玉からの視線だった。
「、、?目玉？」
そう言ってその目玉を握りつぶそうとした瞬間。
バレットM 82、世界最高峰の威力を持つライフルから放たれた弾は白鉄の心臓を貫いた。
「⁉︎⁉︎一体どこから、ッ‼︎」
そのスナイパーのいた場所はちょうど白鉄の正面。
自分たちのアジトの屋上にスナイパーはいた。
そうして、さっきの銃撃が合図というかのように。
誰かが大きな足音を立ててこの廃墟ビルの一階から上がってくる音がした。
『敵の、しっ、心臓を撃ち抜きました。あとは任せてますっ、、あっ、援護もちゃんと、、します』
「ありがとう。流石天才スナイパー」

『そんなことないです。舞白さん』

「分かった。麻里音」

下から上がってきたのは、他でもない、

ジュリだった。

「どう言ったサプライズでしょう。ジュリさん」
血が流れる心臓を修復するかのように白鉄は抑えている

「は?ジュリ⁉︎なんで二人もッ！！」
状況を整理するため一旦距離を取った。
「は？なぜ私が二人いる。」
「それはこっちのセリフだ。私が私なのに。」
「もう、わかんないから喋らないで‼︎二人とも‼︎」
「おかしいですね、幻覚でしょうか。」
その場にいた全員が困惑する中
ジュリが、
「面白いな、本当。これで一網打尽にできる。」
ジュリはポケットからトランシーバーを取り出して言った。
「笹丸、虎牙、今だ。」
そう言った瞬間。
天井が微塵切りにされた。
「「羅生門」結構威力出るな‼︎やっちまえ、虎牙‼︎」

「虎嘯風生‼︎」
虎嘯風生、虎がほえれば風が吹き荒れる、英雄がひとたび立つと世の中に風雲を巻き起こす、優れた人物が時を得て活躍する様を言いう。
鴉や白鉄、ジュリは虎のパンチの衝撃波で外に放り出されてしまった。
「ナイス潜入だった。蓮。そんで虎牙、いい威力だった。」
「本当、疲れた。今月の給料高いんだろうな。」
さっきまで戦っていたジュリは一瞬で人が変わった。
「貴方は、誰でしょう。」
白鉄の心臓は撃ち抜かれたのにその半分はもう修復されている。

「俺は緋勇　蓮、ナイトメアの殺し屋。能力は【変身】
だ。よろしく。」