恋情を、夕焼けと共に掌へ。
#1
主人公:怜(レイ)、男の子:晴陽(ハルヒ)
「おい怜ー、またテストの点数終わってんじゃねぇか~…」
赤色に染まった空の下、私は晴陽に説教されていた。
「だ、だってここの単元一番難しかったくない?」
晴陽は超絶の天才で、私は[大文字]ド[/大文字]アホ…
「晴陽は苦労しなさそうで良いよね~…私なんて毎日お母さんに怒られるし」
私が弱音を吐くと、晴陽はいつものようにこう言う。
「俺はまず親と仲悪いしな」
晴陽の親はスパルタらしい。
だから晴陽(と晴陽の妹さん)は嫌気がさしてるんだって。
「[小文字]へっ、[/小文字]くしゅん!」
隣でくしゃみの音が聞こえた。
晴陽、マフラーくらいしたら良いのに…
「俺もうちょっとで家だし、あとさみぃから走っていい?」
「え、私も走んの?」
そのまま晴陽は答えずにこちらに手を差し伸べた。
晴陽の後ろに、紅い空が煌めいている。
「しょうがないなーぁ」
その日夕焼けは、向かい風にも逆らって走る二人の少年と少女を見たそう。
赤色に染まった空の下、私は晴陽に説教されていた。
「だ、だってここの単元一番難しかったくない?」
晴陽は超絶の天才で、私は[大文字]ド[/大文字]アホ…
「晴陽は苦労しなさそうで良いよね~…私なんて毎日お母さんに怒られるし」
私が弱音を吐くと、晴陽はいつものようにこう言う。
「俺はまず親と仲悪いしな」
晴陽の親はスパルタらしい。
だから晴陽(と晴陽の妹さん)は嫌気がさしてるんだって。
「[小文字]へっ、[/小文字]くしゅん!」
隣でくしゃみの音が聞こえた。
晴陽、マフラーくらいしたら良いのに…
「俺もうちょっとで家だし、あとさみぃから走っていい?」
「え、私も走んの?」
そのまま晴陽は答えずにこちらに手を差し伸べた。
晴陽の後ろに、紅い空が煌めいている。
「しょうがないなーぁ」
その日夕焼けは、向かい風にも逆らって走る二人の少年と少女を見たそう。
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