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家出。

#1

主人公:時鮫 青空(トキサメ ソラ)←女の子※

「青空、なんでまた100点じゃないの?」



テストを貰うと、毎回親に見せなければいけない。



小3までならまだいいけど、私は今もう中2だ。










「こ、この単元は少し難しくて、ッ」






また言い訳をしてしまった。















窓から痛いくらいに入ってくる青空で明るいこの部屋に、強い音が響いた。














右の頬が赤く腫れた。







どうしようも出来ないじゃん…


























その日の夜、月でも見ようとベランダへ行こうとした。








[大文字]「あの子なんて産まなきゃよかった。」[/大文字]







え…?





突然、近くにある部屋からお母さんの声が聞こえてきたのだ。











勝手に生んだくせに?










その瞬間、私は頭の中ですべてを決めた。











家出しよう。














だっと足音を響かせないよう、そーっと部屋へ入る。





入ったならもう勝ち確だ。















スマホと、お財布…あとまぁ推しのグッズは守っておかなきゃだな。持って行こう。











それから30分くらい経った頃だろうか。











あまり荷物はないし、大丈夫だろう。









そう思って私はドアを開けた。










冷たい風が、頬を通り抜ける。








暫く月を見ながら歩いていたが、ふと思い出した。






[小文字]「そういえば、よく漫画とかで見る綺麗な海辺とかここ全然ないんだったなぁ」[/小文字]














透き通る冷たい風に、霞んだ月。



でも海辺とかがない。















「_まぁいっか!!」
















泊まれるところというか児相とかがないかなぁ…






とりあえず走り出してみる。


















今日も月だけは平和。













「月さーんっ、私頑張るからちょっと応援みたいなしといてくださーいっ」












私の声が、誰も居ない静かな夜へと響き渡った。

作者メッセージ

響くって表現がいつもより多いな…()

2025/01/05 10:03

夜空 酔雲 :ヨゾラ ヨウ: ID:≫opL55IWvd1Ihw
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