幻想郷への帰還
血まみれのナイフを見て呆然としている二人出会ったが、近くから人の気配がすることに気づき、周囲を見回した。
「姿は見えないのに気配は感じる。霊夢もそんな感じでしょう?」
「すっごく気味が悪いわ。感じる気配も、もやにかかったみたいにあやふやだし..どうにかできないの紫?」
「私はそんなに万能じゃないのよ。でも、まぁここは私に任せて頂戴」
紫には考えがあるらしい。スゥッ、と息を吸う紫。
一体何をするのかと首を傾げる霊夢。
...と。
「○○いるんでしょ?隠れてないで出てきなさい!」
紫にしては大きな声でそこにいるであろう○○に呼び掛けた。
「○○ってあの天狗の?」
「えぇ。あのナイフはあの子の宝物なの。お父さんがくれたんだ~って話してくれたわ。」
思い出に浸る紫に霊夢は怪訝そうな視線を向ける。
近くに敵?がいるかもなのに呑気なことだ。
段々紫が初孫にデレデレのおばぁ....お姉さんに見えてきて、霊夢は思わず吹き出した。
「アッハハ!紫そんなに○○のことが好きなの?」
「えぇ、貴方よりも正直で可愛い子だもの。嫌いな訳ないじゃない。それにあの子私のことお姉ちゃんって―」
「人の個人情報流して何してるの?ゆ~かりん♪」
突然現れた少女の手にはナイフが握られていた。
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