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最強復帰勢、本職は料理人です。

#3

第二話 cider²

「弓使い、一人ノック」

「りょーかい。前張ってる刀使いやるわ」

「おい、その後はどうするんだ?」

「……ま、やってから考えるわ」

…数秒前の会話。 
 遠隔の通話機能が遮断されている「ノック ファンタジー」。弓使いは、唯一遠隔で意思疎通ができる。
 通常、弓使いと通常プレイヤーのみしか通話はできない。しかし、特殊なスキルを会得することで、パーティ全体での会話が可能となる。

…現在
「全く…張り合えるやついねえな…キューリンクスの方がよかったぞ?」

 奥の同業を狙撃した弓使いは場所を移している。
 
「おい廉、北方向のカットを頼む。30秒後に突っ込む」

「はいよーボス…ねえボス、早速だけど敵逃した」

「てめぇ何してんだよ、ランク世界二位のバッジが泣いてるぞ〜w」

「黙れ非モテ野郎。魅せプしてる暇あったら、さっさとキル拾ってこいよ」

 ワーワーギャーギャー

「……」

 こちらは、この二人が所属するチームのボスだ。

 チームのボスは敵の魔法や矢を避け、敵の至近距離へ近づく。

「ゼロさんのマネごとか?格好悪いからやめとけ?」

 敵が煽ってくる。
 だが、ボスは言いたかった。
「俺、本物だよ?」と。
 彼は、世界王者の相手としては、弱すぎたのかも知れない。
 敵の負けが確定するのは、一瞬だった。

「シッ!」
 敵がナイフを大振りする。
 その瞬間、目に見えないスピードで敵の目の前から消える。
 0.5秒も立たず、背中に痛みが走る。

 敵は動きが鈍くなり、足がふらついてよろめく。
 そして、ボスのナイフの餌食となった。
『Zeroがキル』

「ボスも復帰したばっかで、調子が上がりきってはないけど…相手が可哀想だな」

 弓使いはそう言うと、背中の矢筒に手をかける。
 
「北方向の敵ね…三人か」

 その弓使いは、割と見えやすい屋根上に居た。
 そこからは、走って近づいてくる三人が見える。
 おそらく、弓使い、ナイフ使い、槍使いの三人だろう。
 
 敵チームの弓使いが、彼の存在に気づき標準に捉える。
 互いに矢をセットする。

「トリプル!」

 ほぼ同じタイミング、いや、やや敵の方が遅かった。
 敵が放った矢は、彼の顔を掠め、遥か後方へ向かっていく。
 下の方で、ドスッ、と鈍い音が鳴る。
 なぜか、敵チームの三人が倒れていた。

 相手の弓使いと、パワーやコントロールはほぼ同じだ。
 [太字]使用した矢の本数と、スキル以外は。[/太字] 

『cider²がキル』
『cider²がキル』
『cider²がキル』

 世界ランキング2位。
 表ではクールな[漢字]弓使い[/漢字][ふりがな]スナイパー[/ふりがな]、裏ではシスコンヤニカスハイスペ大学生だ。

 《ヘッドショットの鬼》世界大会最多ヘッドショット。
 本名を隅田 廉。プレイヤーネームをcider²と言う。

作者メッセージ

(^ν^)

2025/02/10 21:59

aむ雷 ID:≫ 041JsGYGfUrmU
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