最強復帰勢、本職は料理人です。
東京都某区、街並みの一角。
有名料理店の看板を照らす照明は光を落としているが、カーテンからは中の光が漏れている。
一つの机を囲むのは、かつて最強と呼ばれた四人組だ。その頃も、この店でミーティングをしていた。
「よし、全員集まったな」
「今日は…なぜ?スクリム、俺は出てないぜ?」
「いや、今日はバトロワの方じゃない。久々に、ロールプレイ攻略だ」
現在、ノックファンタジーの同時接続数は全世界で五千万を超す。
その中の多くはバトルロワイヤルモードを遊んでいる。RPGモードは、MMOという形式を取っている。MMOとは、プレイヤーが一つの世界でプレイする、いわゆる参加型のRPGだ。
そのRPGだが、結局のところバトロワで使う能力を獲得することに使用されている。
RPGモードの人気が上がりにくい原因として、その難易度の高さも関係しているだろう。
「珍しいですね」
「じゃ、丈吉、説明よろしく」
「はいはい」
そう言うと、丈吉はタブレットを机の上に置き、とある画像を映した。
「これは、俺が昨日地図を頼りに行った所の写真ッス」
その写真には、若干大きめの日本寺院風の建物が建っており、鎧を装着した男二人が仁王立ちしている。
「これは?」
「これはな…その前に、お前ら二人は、ミーティアの加護って知ってるか?」
「まあ、一応」
「ほぼ迷信みたいな物ですよね?バグっていう話もありましたし…」
「それがだな…」
零はタブレットを操作し、前回のスクリム映像を映し出す。
『ミーティアの加護は、我々WARCROSSが確保している!諦めろ!』
「この、WARCROSSっていうのは、RPGクランだ。最近プロの予選に参加しているらしい」
「俺らがボコしてやったすけどね!」
「その内の一人の攻撃が、不思議な軌道をしていた。武器は普通だったから、恐らくそれがミーティアの加護だと思う」
「…で、それを奪いに行こう、ってことか?」
「ま、簡単にいえばそうだな」
「私は問題ないです。暇でしたし」
「俺も出来るが…零さん、一つ聞きたい事がある」
「?」
「なぜ、世界大会でトップを取ったのに、予選から参戦してるんだ?この、ミーティアの加護の事もそうだ」
「なぜ、か…」
零はタブレットをしまい、ワインに手を伸ばす。
「俺はな、やりたいことをやるんだ。そういう主義。やりたいことができなかったら、生きてる意味も無いからな」
「なんか…かっこつけてるけど、簡単にいえば自己中ってだけだな」
「うるせぇ」
有名料理店の看板を照らす照明は光を落としているが、カーテンからは中の光が漏れている。
一つの机を囲むのは、かつて最強と呼ばれた四人組だ。その頃も、この店でミーティングをしていた。
「よし、全員集まったな」
「今日は…なぜ?スクリム、俺は出てないぜ?」
「いや、今日はバトロワの方じゃない。久々に、ロールプレイ攻略だ」
現在、ノックファンタジーの同時接続数は全世界で五千万を超す。
その中の多くはバトルロワイヤルモードを遊んでいる。RPGモードは、MMOという形式を取っている。MMOとは、プレイヤーが一つの世界でプレイする、いわゆる参加型のRPGだ。
そのRPGだが、結局のところバトロワで使う能力を獲得することに使用されている。
RPGモードの人気が上がりにくい原因として、その難易度の高さも関係しているだろう。
「珍しいですね」
「じゃ、丈吉、説明よろしく」
「はいはい」
そう言うと、丈吉はタブレットを机の上に置き、とある画像を映した。
「これは、俺が昨日地図を頼りに行った所の写真ッス」
その写真には、若干大きめの日本寺院風の建物が建っており、鎧を装着した男二人が仁王立ちしている。
「これは?」
「これはな…その前に、お前ら二人は、ミーティアの加護って知ってるか?」
「まあ、一応」
「ほぼ迷信みたいな物ですよね?バグっていう話もありましたし…」
「それがだな…」
零はタブレットを操作し、前回のスクリム映像を映し出す。
『ミーティアの加護は、我々WARCROSSが確保している!諦めろ!』
「この、WARCROSSっていうのは、RPGクランだ。最近プロの予選に参加しているらしい」
「俺らがボコしてやったすけどね!」
「その内の一人の攻撃が、不思議な軌道をしていた。武器は普通だったから、恐らくそれがミーティアの加護だと思う」
「…で、それを奪いに行こう、ってことか?」
「ま、簡単にいえばそうだな」
「私は問題ないです。暇でしたし」
「俺も出来るが…零さん、一つ聞きたい事がある」
「?」
「なぜ、世界大会でトップを取ったのに、予選から参戦してるんだ?この、ミーティアの加護の事もそうだ」
「なぜ、か…」
零はタブレットをしまい、ワインに手を伸ばす。
「俺はな、やりたいことをやるんだ。そういう主義。やりたいことができなかったら、生きてる意味も無いからな」
「なんか…かっこつけてるけど、簡単にいえば自己中ってだけだな」
「うるせぇ」