オタクの日常
「ふぁー。ねむ……」
[漢字]玲奈[/漢字][ふりがな]れな[/ふりがな]は大きなあくびをする。すると、
「おはよっ!玲奈!」
と後ろから元気な声が聞こえた。
「うわっ!……[漢字]奏[/漢字][ふりがな]かなで[/ふりがな]か。びっくりした。」と玲奈は驚いた顔で言う。
「ビビリすぎなんだよ」と奏は呆れた顔で言う。
「おはよ。玲奈ちゃん。」今度は驚く事がない、落ち着いた声がした。
「あ、たえ!おはよー!」と玲奈が笑顔で返す。
私はごく普通の学校に通い、ごく普通の生活をしている。
「今日、数学のテストだよー。」と奏が言う。
「あ、少ししか勉強してない。」とたえだけが焦る。
「たえは本当に真面目だなー。」奏は笑う。
「ねー。」
奏と玲奈は勉強しようとする気持ちはほぼ無い。
ーーー
あ、これ解き方忘れたw
ガタガタガタ……と揺れる。
地震だ!
「テスト中ですが、この校舎はボロいので外に避難します。」
あ!そうだった!とボロい事を思い出す。
「ふぅ。」と玲奈は軽く息を吐く。
すると、「ど、土井さん。その持ち物は何ですか?」と先生が目を丸くして言う。
「あ、これ、推しです!」と玲奈はすぐに答える。
「同じ物ばっか……」たえが苦笑いをする。
・[漢字]賢斗[/漢字][ふりがな]けんと[/ふりがな]様(玲奈の推し)のアクスタ×3
・賢斗様のキーホルダー×2
「アクスタは鑑賞用とお守り用と何かあったとき用で、キーホルダーはつける用と何かあったとき用です!」と玲奈は丁寧に説明をした。
「置いてくればいいのに」と遠くで奏がぼそっと言う。
「確かに。」とたえ共感する。
「いいや!違う!グッズには一つ一つ魂が宿っているの!」と玲奈は強く言った。どうやら奏がぼそっと言っていた事が聞こえていたらしい。
「はぁ。」と奏がため息を吐く。
「だけど、何故か玲奈ちゃんがいると安心するっていうか……雰囲気が明るくなる気がするんだよね。」
「そうだねー。」
たえと奏は遠くにいる先生を説得している玲奈を見ながら言った。
玲奈たち3人は美術部に入っている。
今はコンクールに出す用の絵を描いている。
「できたぁぁぁぁっっ!」と最高傑作が出来たかのように言った。
「相変わらずテンション高いな」と奏。
「あはは」
「どれ?」
奏は気になったらしい。
「何これ。動物でもなく、植物てもなく風景でもなく建物でもなく……」
絵の具でシュッシュッてテキトーに描いた絵のような……
まるで小さい子が描いた絵のようだった。
「これ、遠くから見て」
「わぁ……」と奏とたえは感嘆の声を漏らした。
それは遠くから見ると男の人の顔が浮かび上がる絵だった。
「すごっ!天才かよ!」
「題名は?」
「私の頭の中」と玲奈は不思議な事を言った。
「え?」
「あの男の人、もしかして……」とたえが気付く。
「推し様だよ」
「だからか!」
その絵は賞を貰ったとさ。
[漢字]玲奈[/漢字][ふりがな]れな[/ふりがな]は大きなあくびをする。すると、
「おはよっ!玲奈!」
と後ろから元気な声が聞こえた。
「うわっ!……[漢字]奏[/漢字][ふりがな]かなで[/ふりがな]か。びっくりした。」と玲奈は驚いた顔で言う。
「ビビリすぎなんだよ」と奏は呆れた顔で言う。
「おはよ。玲奈ちゃん。」今度は驚く事がない、落ち着いた声がした。
「あ、たえ!おはよー!」と玲奈が笑顔で返す。
私はごく普通の学校に通い、ごく普通の生活をしている。
「今日、数学のテストだよー。」と奏が言う。
「あ、少ししか勉強してない。」とたえだけが焦る。
「たえは本当に真面目だなー。」奏は笑う。
「ねー。」
奏と玲奈は勉強しようとする気持ちはほぼ無い。
ーーー
あ、これ解き方忘れたw
ガタガタガタ……と揺れる。
地震だ!
「テスト中ですが、この校舎はボロいので外に避難します。」
あ!そうだった!とボロい事を思い出す。
「ふぅ。」と玲奈は軽く息を吐く。
すると、「ど、土井さん。その持ち物は何ですか?」と先生が目を丸くして言う。
「あ、これ、推しです!」と玲奈はすぐに答える。
「同じ物ばっか……」たえが苦笑いをする。
・[漢字]賢斗[/漢字][ふりがな]けんと[/ふりがな]様(玲奈の推し)のアクスタ×3
・賢斗様のキーホルダー×2
「アクスタは鑑賞用とお守り用と何かあったとき用で、キーホルダーはつける用と何かあったとき用です!」と玲奈は丁寧に説明をした。
「置いてくればいいのに」と遠くで奏がぼそっと言う。
「確かに。」とたえ共感する。
「いいや!違う!グッズには一つ一つ魂が宿っているの!」と玲奈は強く言った。どうやら奏がぼそっと言っていた事が聞こえていたらしい。
「はぁ。」と奏がため息を吐く。
「だけど、何故か玲奈ちゃんがいると安心するっていうか……雰囲気が明るくなる気がするんだよね。」
「そうだねー。」
たえと奏は遠くにいる先生を説得している玲奈を見ながら言った。
玲奈たち3人は美術部に入っている。
今はコンクールに出す用の絵を描いている。
「できたぁぁぁぁっっ!」と最高傑作が出来たかのように言った。
「相変わらずテンション高いな」と奏。
「あはは」
「どれ?」
奏は気になったらしい。
「何これ。動物でもなく、植物てもなく風景でもなく建物でもなく……」
絵の具でシュッシュッてテキトーに描いた絵のような……
まるで小さい子が描いた絵のようだった。
「これ、遠くから見て」
「わぁ……」と奏とたえは感嘆の声を漏らした。
それは遠くから見ると男の人の顔が浮かび上がる絵だった。
「すごっ!天才かよ!」
「題名は?」
「私の頭の中」と玲奈は不思議な事を言った。
「え?」
「あの男の人、もしかして……」とたえが気付く。
「推し様だよ」
「だからか!」
その絵は賞を貰ったとさ。