愛して『た』
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『何で君はそんなに美しいの?』とある映画の冒頭だ。そんな言葉を境に王女役の人が攫われる。その後王子役の人が王女を助けるそこまでがセットだ。そんな在り来りな物語に飽き飽きしながらただただ見ている「はー」そんな溜息が部屋に響く、、、彼奴が居たらこんなにも退屈はしないだろう僕はあの事を考えながらただただ映画を見る『好きだったよ、バイバイ』そんな事を言われたあとしばらくの間放心状態になったのは言うまでもないLIMUを開き彼奴のトーク画面を開いてメッセージを送った【何でいきなり別れようなんだよ?どいしちまったんだよ?】既読もつかず1時間経って冒頭に戻る「[小文字]何でなんだよ[/小文字]」そんなことを呟き泣き崩れる彼奴だったからやったこともあった彼奴だったから出来ないこともあったけどキスもハグも初めてのことはできるだけ彼奴にあげたのになのに泣いて泣いて泣き疲れた後ふと写真が視界に写った俺と彼奴の写真俺がゲイだって知った後も側にいて大好きだって言ってくれた唯一無二の俺の恋人だったのになのにどうしてそんなことばかり頭によぎってまた泣く泣く泣くまた思い出しまた泣く結局家に彼奴は帰って来なかったし明日の大学の講義には休みを取った研究会も休み一日中布団に入りトーク画面を見つめる「まだ 来てない、か」昨日から考えふと思った事「やっぱ彼奴も女の方がいいよ、、、な」昨日散々泣いたはずなのにまた涙が流れる(やっぱり恋愛脳は厄介だ)そう思っても涙は引かない これで彼奴を思ってだす涙は最後にしよう。そう思った彼奴のLIMUをブッロクしてもう『泣かない』そうもう1回心に誓った
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