ぽよぽよスライム、転生して勇者パーティに入る。
今日も秘密の特訓場で特訓しよう。
勇者が謎の病に苦しんでいる今こそ、自分が勇者として世界の救世主になるんだ。って、え?もしかして、人…なのか?
急いで倒れた人に駆け寄った。どうやら気を失っているみたいだ。
「家に連れて行くか…」
担ごうとしたその時。
「え?」と言う声が出るほど身体が柔らかい。人間だとしたらあり得ないレベルで。
というより、勢いがあったら貫通できそうなレベルだ。「あり得ねぇ…なんだコイツ。」
今日の特訓は中止だ。あと3カ月で勇者オーディションが始まるっていうのに…いや、文句は言えないな。
[水平線]去年の母ちゃんが死ぬ半年程前に、聞いたことがあるような気がする。ある人間に化けれるスライムが、町に火を放ち、勇者に成敗された話。そして、経歴が分からない、遥か昔の年代からタイムスリップしたと主張する、おかしな人達だとか。
(ま、全部作り話なんだろうな。)
[水平線]
「お、目が覚めたか。」
名前も分からないけど、何か運命を感じる。
「うっ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
どうした?!頭を抱えて発狂しだした?!過呼吸にもなってきている。
「おいおい…大丈夫かよ…。取り敢えずまだ休めよ。」取り敢えず冷静になっては見たものの、心配だ。このまま大丈夫か見ておこう。
段々と、落ち着いてきた。そして、疲れていたのか、眠りについていった。
だが、なんだか魘されている。苦しそうだ。だが、自分は何も出来ない。ドクターを回っても治せないのは確実であろう。この町のドクターはみんなポンコツであるせいで、2件行ったところで、治せないのが確定した。
「っておい……なんなんだコイツ…。」
少しずつ溶けている。これは病院は無理であろう。
性質上はスライムである。だが、ここまでおかしな事が起きるのならば、敵味方も関係ない。
頭の中に嫌な仮説が浮かんでくる。
「このスライムは、町に火を放った。そして、勇者に討伐される。そして、転生したのが今の状態である。」
このスライム(なのか?)には放火なんて重罪を犯すような感じはしない。
これは自分の考察だが、こいつは、「冤罪で」討伐された大人しいスライムなのではないだろうか。
この世界には人を襲わないモンスターは討伐してはいけないルールがある。
「ねえねえ、あのへっぽこ勇者ってば結構素行とか悪いらしかったそうよ。」
「分かるわ。病気になる大体直前にスライムを討伐したらしいけど、謎の連続放火事件も収まらないし、」『怖いわ〜。』
放火が収まらない?!
そんな話は聞いたことが無い。
情報屋のオイゲンは何をしているのだろうか。
「あとそうそう、オイゲンが重そうな大袋持って隣の王国に行ったらしいけどどうしてかしらね。」
何…だと。
いや、都合が良すぎる。どうしてここまでヒントがあるのだろうか。
ま、まあ取り敢えず寝るか。
既にベッドは満席なので、木製の床で寝ることにした。
明日のアイツの動きを待とう…
勇者が謎の病に苦しんでいる今こそ、自分が勇者として世界の救世主になるんだ。って、え?もしかして、人…なのか?
急いで倒れた人に駆け寄った。どうやら気を失っているみたいだ。
「家に連れて行くか…」
担ごうとしたその時。
「え?」と言う声が出るほど身体が柔らかい。人間だとしたらあり得ないレベルで。
というより、勢いがあったら貫通できそうなレベルだ。「あり得ねぇ…なんだコイツ。」
今日の特訓は中止だ。あと3カ月で勇者オーディションが始まるっていうのに…いや、文句は言えないな。
[水平線]去年の母ちゃんが死ぬ半年程前に、聞いたことがあるような気がする。ある人間に化けれるスライムが、町に火を放ち、勇者に成敗された話。そして、経歴が分からない、遥か昔の年代からタイムスリップしたと主張する、おかしな人達だとか。
(ま、全部作り話なんだろうな。)
[水平線]
「お、目が覚めたか。」
名前も分からないけど、何か運命を感じる。
「うっ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
どうした?!頭を抱えて発狂しだした?!過呼吸にもなってきている。
「おいおい…大丈夫かよ…。取り敢えずまだ休めよ。」取り敢えず冷静になっては見たものの、心配だ。このまま大丈夫か見ておこう。
段々と、落ち着いてきた。そして、疲れていたのか、眠りについていった。
だが、なんだか魘されている。苦しそうだ。だが、自分は何も出来ない。ドクターを回っても治せないのは確実であろう。この町のドクターはみんなポンコツであるせいで、2件行ったところで、治せないのが確定した。
「っておい……なんなんだコイツ…。」
少しずつ溶けている。これは病院は無理であろう。
性質上はスライムである。だが、ここまでおかしな事が起きるのならば、敵味方も関係ない。
頭の中に嫌な仮説が浮かんでくる。
「このスライムは、町に火を放った。そして、勇者に討伐される。そして、転生したのが今の状態である。」
このスライム(なのか?)には放火なんて重罪を犯すような感じはしない。
これは自分の考察だが、こいつは、「冤罪で」討伐された大人しいスライムなのではないだろうか。
この世界には人を襲わないモンスターは討伐してはいけないルールがある。
「ねえねえ、あのへっぽこ勇者ってば結構素行とか悪いらしかったそうよ。」
「分かるわ。病気になる大体直前にスライムを討伐したらしいけど、謎の連続放火事件も収まらないし、」『怖いわ〜。』
放火が収まらない?!
そんな話は聞いたことが無い。
情報屋のオイゲンは何をしているのだろうか。
「あとそうそう、オイゲンが重そうな大袋持って隣の王国に行ったらしいけどどうしてかしらね。」
何…だと。
いや、都合が良すぎる。どうしてここまでヒントがあるのだろうか。
ま、まあ取り敢えず寝るか。
既にベッドは満席なので、木製の床で寝ることにした。
明日のアイツの動きを待とう…