二次創作
神様のとある一日
「お〜い、鍾離」
「ん?パイモンか」
よく知っている声に鍾離は後ろを振り向く。そこには以前、岩王帝君の送仙儀式を共に行ったパイモンだった。
「鍾離は旅人がどこに行ったか分かるか?」
「旅人?そういえば数ヶ月見ていないな。すまないが旅人がどこに行ったかは分からない」
「そうか」
落ち込んでいる姿は珍しいなと鍾離は思う。それよりも、なぜパイモンがここにいるのか。
「そういえばオイラと旅人が璃月に来た理由は海灯祭が始まるからなんだ。毎年来てるから参加するのが当たり前に感じるな!」
「……」
「今日は胡桃と一緒じゃないんだな」
「ああ、今日は休みなんだ。堂主からただ一言、『休め』とな」
「何をすればいい…」
「えっと…じゃあ、オイラは嵐姉さんに聞いてくるから鍾離は他の場所で旅人を探してくれ!」
パイモンはそう言い、賑わいで見せていた人々を軽快にかわし、気づく頃にはいなくなっていた。
「あれ。鍾離先生?」
今日は何かと声を掛けられる日だな。同時にパイモンは実に哀れだなと思う。
「冒険者協会の方にパイモンは行ったぞ、旅人」
「パイモンに会ったの!?」
「そんなことを聞くよりも早く迎えに行ったほうがいいんじゃないか?」
「…!うん」
堂主から休日を言い渡されてこんなハプニングに遭遇とはついていない。だが、こんな日もたまには良いかもしれない。
「待って、鍾離先生!冒険者協会まで一緒についてきてくれない?」
「?冒険者協会まではそんなに距離はないと思うが…」
まさか、旅人に限って冒険者協会までの道が分からないのか…?と鍾離は思う。だが、実際は違ったようだ。
「人出がすごいから。鍾離先生についてきてほしい」
「…旅人、この状況はなんだ」
「肩車」
旅人は鍾離に肩車をしてもらっている。他の人から見ればおかしな状況である。
「鍾離先生は身長高いから肩車をすれば、パイモンが気づいて会えると思って。それにパイモンと同じように逸れたら…嫌だなって」
「!」
一瞬、旅人がどことなく寂しそうな顔をした。そうか…きっと旅人は_____
「あ、パイモン!」
「旅人〜今までどこにいたんだ!オイラずっと心配で…」
2人はお互いの姿を認識した瞬間抱き合った。
「ごめん、パイモン。でも非常食が逃げちゃだめじゃないか」
「オイラは非常食じゃない!大体どこに行ってたんだよ?」
「えへっ」
「えへってなんだよ…!」
「「…あはは!」」
「オイラたち何やってるんだろうな」
「鍾離先生、ありがとう。一緒にパイモンを探してくれて」
「俺は何もしていない。ただ言われたことをやっただけだ」
「……」
「仲間というものはいいな」
「…!鍾離。海灯祭楽しめよ!」
あのとき、旅人が寂しそうな顔。旅人は別れを見たくないのだと。
「モンドのお酒だけど、君も飲んでみる?」
ああ、今日は本当によく知っている者に出会う。それは海灯祭だからなのか運命なのか。
「初めて璃月に来たときの言葉だな、バルバトス」
「えへっバレちゃった?やっぱり、じいさんは無駄に記憶力がいいね。モラが無いことを除けば」
「また酒でも持ってきたのか…?」
「うん、蒲公英酒とリンゴ酒を持ってきたんだ。後で万葉にも分けてあげなきゃ」
「さてと、そろそろ行かなきゃ」
「海灯祭に参加するのか…?」
「参加しないよ。一昨年のようにはね。これからバアルに会う予定なんだ。といっても約束の時間は結構前なんだよね」
「無想の一太刀で斬られるぞ」
「そんな事にならないためにもスイーツを用意してあげないとね」
「ん?パイモンか」
よく知っている声に鍾離は後ろを振り向く。そこには以前、岩王帝君の送仙儀式を共に行ったパイモンだった。
「鍾離は旅人がどこに行ったか分かるか?」
「旅人?そういえば数ヶ月見ていないな。すまないが旅人がどこに行ったかは分からない」
「そうか」
落ち込んでいる姿は珍しいなと鍾離は思う。それよりも、なぜパイモンがここにいるのか。
「そういえばオイラと旅人が璃月に来た理由は海灯祭が始まるからなんだ。毎年来てるから参加するのが当たり前に感じるな!」
「……」
「今日は胡桃と一緒じゃないんだな」
「ああ、今日は休みなんだ。堂主からただ一言、『休め』とな」
「何をすればいい…」
「えっと…じゃあ、オイラは嵐姉さんに聞いてくるから鍾離は他の場所で旅人を探してくれ!」
パイモンはそう言い、賑わいで見せていた人々を軽快にかわし、気づく頃にはいなくなっていた。
「あれ。鍾離先生?」
今日は何かと声を掛けられる日だな。同時にパイモンは実に哀れだなと思う。
「冒険者協会の方にパイモンは行ったぞ、旅人」
「パイモンに会ったの!?」
「そんなことを聞くよりも早く迎えに行ったほうがいいんじゃないか?」
「…!うん」
堂主から休日を言い渡されてこんなハプニングに遭遇とはついていない。だが、こんな日もたまには良いかもしれない。
「待って、鍾離先生!冒険者協会まで一緒についてきてくれない?」
「?冒険者協会まではそんなに距離はないと思うが…」
まさか、旅人に限って冒険者協会までの道が分からないのか…?と鍾離は思う。だが、実際は違ったようだ。
「人出がすごいから。鍾離先生についてきてほしい」
「…旅人、この状況はなんだ」
「肩車」
旅人は鍾離に肩車をしてもらっている。他の人から見ればおかしな状況である。
「鍾離先生は身長高いから肩車をすれば、パイモンが気づいて会えると思って。それにパイモンと同じように逸れたら…嫌だなって」
「!」
一瞬、旅人がどことなく寂しそうな顔をした。そうか…きっと旅人は_____
「あ、パイモン!」
「旅人〜今までどこにいたんだ!オイラずっと心配で…」
2人はお互いの姿を認識した瞬間抱き合った。
「ごめん、パイモン。でも非常食が逃げちゃだめじゃないか」
「オイラは非常食じゃない!大体どこに行ってたんだよ?」
「えへっ」
「えへってなんだよ…!」
「「…あはは!」」
「オイラたち何やってるんだろうな」
「鍾離先生、ありがとう。一緒にパイモンを探してくれて」
「俺は何もしていない。ただ言われたことをやっただけだ」
「……」
「仲間というものはいいな」
「…!鍾離。海灯祭楽しめよ!」
あのとき、旅人が寂しそうな顔。旅人は別れを見たくないのだと。
「モンドのお酒だけど、君も飲んでみる?」
ああ、今日は本当によく知っている者に出会う。それは海灯祭だからなのか運命なのか。
「初めて璃月に来たときの言葉だな、バルバトス」
「えへっバレちゃった?やっぱり、じいさんは無駄に記憶力がいいね。モラが無いことを除けば」
「また酒でも持ってきたのか…?」
「うん、蒲公英酒とリンゴ酒を持ってきたんだ。後で万葉にも分けてあげなきゃ」
「さてと、そろそろ行かなきゃ」
「海灯祭に参加するのか…?」
「参加しないよ。一昨年のようにはね。これからバアルに会う予定なんだ。といっても約束の時間は結構前なんだよね」
「無想の一太刀で斬られるぞ」
「そんな事にならないためにもスイーツを用意してあげないとね」