季節は春、桜の散り始め。どこかの高校の始業式＿＿。









寿宮千弦「そっののーん！」



金髪で背の高い美人が廊下を走っている。
あいつは[太字][漢字]寿宮千弦[/漢字][ふりがな]ひさみやちづる[/ふりがな][/太字]。



凛堺そのの「ちーちゃんどしたん？どしたん？」




千弦はそのまま俺をまっすぐ無視して奥に立っていた丸めがねをかけたやつに突っ込んでいく。
今千弦を受け止めたのが[太字][漢字]凛堺[/漢字][ふりがな]りんかい[/ふりがな]そのの[/太字]。




相馬璃音「クラス替え、どうだったんだ？」



俺の右隣りに立っている鋭い目をした男子、こいつは[漢字][太字]相馬璃音[/太字][/漢字][ふりがな]そうまりおん[/ふりがな]。



稜祇優「そんなに急かさへんくてもええやろ～」



逆に俺の左隣、優し気な目つきの男子は[漢字][太字]稜祇優[/太字][/漢字][ふりがな]いつぎすぐる[/ふりがな]。




阪本理祐「まー落ち着けお前ら！」




そして俺、[漢字][太字]坂本理祐[/太字][/漢字][ふりがな]さかもとりゆう[/ふりがな]。




俺たち5人は小学校の時から仲が良く…同じ高校まで来ている。



今日からはこの“[漢字]柏木高校[/漢字][ふりがな]かしわぎこうこう[/ふりがな]”の2年生だ。






寿宮千弦「喜び給え！我ら全員同クラ也！」



相馬璃音「よっしゃー！来たぁぁ！！」



2人がとんでもないテンションで騒いで、



凛堺そのの「よかったぁ～これで安心ですね！」



稜祇優「明日からわくわくだなぁ～！」



2人がマイペースに話してて、



阪本理祐「今日は打ち上げだぁ‼‼」



俺がいい塩梅にまとめ上げて、



寿宮千弦「打ち上げ早すぎるでしょww」






楽しく[漢字]普通[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]の日々を送っている…










＿＿ただ一点を除いては。















???「…！おっかえりー‼」





















[中央寄せ]第1章　春　　開幕。[/中央寄せ]