2.5次元・天才変装(アイドルレイヤー)
ずっと、大好きだった。
したいことがあった。
でも、その二つは似ているのに、全く違う偏見を持たれているモノ
コスプレイヤーと、アイドル
アニメや漫画、歌、アイドルが好きだった
だからこそ、将来はその二つになりたかった
でも、中学生くらいになってから、この二つは叶えられないって知って
コスプレイヤーは、とても自由で、かっこよくてかわいくて、いろんな形があって、自分の好きをただ、伝えてる
アイドルは、キラキラしてて、歌って踊って大変だけど、笑顔が素敵で、みんなに愛されてて、輝いてた
二つとも似てて、なのにどこが違うようで
アイドルもコスプレイヤーも、褒められるはずなのに、批判されてる部分があるし
どっちも、人が喜ぶことをしてるのに、自分が好きなものをしてるはずなのに、なんで、って思ってた
でも、そのコメントを見ていく度に、闇を知ったり、正論を突きつけたれたりした
でもやっぱり、いいところもあるんだし、「なにも知らないくせに」「言う必要ないじゃん」ってずっと思ってた
《そもそもこいつ、あんま可愛くなくね?》
《これで歌上手いって思ってるのがちょっと........》
《これは売れない》
《衣装似合ってないんだよな〜》
《自分を隠すのに必死かよ》
《かわいくても中身はオタクで草》
《私はこういうの無理だわぁ〜》
《お前らよくこんなの見てられるよな》
《転んでんのやばすぎだろ。〇〇〇〇を汚すなよ》
《ポージングに愛を感じられない》
《こんなんでもアイドルなれる世の中が心配》
《コスプレしてるくせに、スタイルは良くないの?》
ずっとこういうコメントばかり目に付いてた
どうしたらみんなが良い気持ちで過ごせるんだろう、って
どうしたら、好きなものを否定されないようになれるんだろう
「別に自由に生きればよくないー?」
そう言って、その時光を指してくれた人がいた
その人を見ていく度に、自由に生きてて、好きを貫き通してて、かっこいいなって思った
だから私も勇気を貰えた
好きなことをしてもいいんだ、好きなことを隠す必要はない、って
だから私は、「天才変装(アイドルレイヤー)」になった
コスプレをしながら、歌って踊る。
まさに私が思い描いていたもの
あぁ、心地いいなぁ。好きなものを着て、好きなことをして、好きに生きて、気持ちが軽い!
渡会天乃、夢に向かって、走り続けますっ!