- 閲覧前にご確認ください -

・"先生、助けに来たで"の続編です
・創作設定多数有り(前作よりも多めになる予定)
・なんだかんだ言って生徒のみんな猿山大好き設定
・呪鬼シリーズに登場しないメンバーが登場したり、呪鬼シリーズに出てくるメンバーが登場しなかったりします

文字サイズ変更

二次創作
呪、再び

#8

八章

 突然何者かの声が響き渡る。呼吸音まで聞こえてきそうなほどの静寂が訪れた。足音は、段々と近づいてくる。
「お前こそ誰や」
シャオロンが強気に聞き返す。握られた拳は小刻みに震えていた。足音がピタリと止む。
「オレは…」
声の主は一瞬迷ったように口を閉ざした。が、意を決したのか言葉を続ける。
「オレは、"刑事"だ」
「なんで刑事がここにいるんや?姿を表せ姿を!」
「ちょ、シャオさん!やめといたほうがえぇって…」
チーノが慌てて止めるも、もう時すでに遅し。再び足音がなり始める。やがて、ゆらりと人影が現れた。
「「…え」」
桃瀬と猿山の声が重なる。戌亥とクロノアもわずかに目を見開いた。ゾムが小さく息を呑む。


「…絵斗?」


「…猿山。それに桃瀬と戌亥、クロノアにゾム君まで…どうしてお前らがここに?」
お前こそどうして、と猿山が言いかけたが、桃瀬の声にかき消された。
「絵斗君!今すぐその手に持っているものを渡して!!」
戌亥も険しい顔になる。他の全員は、わけもわからずぽかんとしている。
「…嫌だ、"これ"だけは渡せない」
絵斗は、左手を後ろに隠している。何かを必死に守っているようだ。
「刑事、なにか持ってるんすか??」
ゾムが問うが、絵斗は何も答えない。代わりに戌亥が答える。

「"偶像"だ…あの、猿の偶像を持っている」

「?!」
ゾムは目を見開き、猿山は目つきを鋭くし、シャオロンは少し怯えた表情になる。
「おい、なぜお前がそれを持っている!」
戌亥が珍しく声を荒げる。対する絵斗は、見たことがないほど真剣な顔をしていた。
「オレが…オレが呂戊太を守るんだ。お前らなんかに渡さない…!」
「どうしたの、絵斗君?お願い、落ち着いて話を…」
桃瀬の心配するような声も、彼は聞く耳を持たなかった。そして彼は…銃を取り出す。
「[大文字]これ以上近づいたら撃つぞ…![/大文字]」
あまりにも冗談に見えないその言動に、全員の動きが止まる。
「わかったらオレに関わらないでくれ!!」
そう言って走り去っていく絵斗。沈黙が流れる。ただただ、呆然とするしかなかった。
「…どうしよう」
やがて、桃瀬の口から言葉が漏れる。彼女の表情はひどく焦っていた。
「午前三時を過ぎたら、絵斗君が"鬼"なっちゃう…!それまでになんとかしてあの偶像を手放させないと…」
全員の顔が引き締まる。一部の顔がサッと青ざめた。緊迫した空気が流れ始める―…



[中央寄せ]―現在の時刻:午前一時―[/中央寄せ]


続く…

作者メッセージ

〈補足説明〉
桃瀬と戌亥が偶像を見る前にその存在に気づけた理由はそれぞれ、
・家系(桃瀬家)的に"呪い"に敏感な体質のため
・"黄泉の国"の住民なので、呪いを感知できるため
という設定になっております!

2025/02/03 11:04

第二理科室 ID:≫.pnqNWIKosTsk
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 8

コメント
[15]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL