二次創作
呪、再び
―放課後―
「ここで待ち伏せしてれば来るはずです…あ、来た」
ショッピの言葉に、猿山は視線を移す。そこには、ハg…金髪の男性が歩いていた。
「[小文字]よし、行くか…[/小文字]ちょっとそこのチミ、お話伺ってもいいかな?」
「え、何なんですか貴方…って、げッ?!バナビスカツアゲチンピラ小学生!!」
「うぇ〜〜いバナビス配りおじさんや!!バナビス寄こせ!!」
「渡さんとスマホハッキングしますよ〜?」
「おいゾム、ショッピ!何してるんだお前ら?!オレ達は情報を聞き出しに…」
猿山がそこまで言った瞬間、エーミールの表情が真面目なものに変わる。
「情報…ですか。あなた、"鬼"について知りたいのですね?とすると、貴方の名字は"桃瀬"、"戌亥"、"猿山"、[漢字]それとも[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]…」
「…猿山だ、オレは」
その突然の変化に驚きながらも、ここは正直に答える猿山。エーミールは全て理解した、というように目を細めた。
「わかりました。立ち話もあれですし、私の家に案内しましょう」
「"鬼"について知りたいんでしたよね?その前に一つ確認させてください。貴方…
[中央寄せ][漢字]一度鬼になったことありますよね[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]? 」[/中央寄せ]
途端に警戒するような顔つきなる猿山。
「まぁまぁそんな顔しないでください。…貴方達、あちらにバナナとビスコがありますよ。好きなだけ食べてください」
「おっ、まじか!行こうぜショッピ!!」
「そうっすね。ほら、チーノも」
「え〜…」
三人は仲良く走り去っていく。その姿が見えなくなったところで、エーミールは話を切り出した。
「貴方の表情を見る限り、鬼になったことがあるようですね。でも、こうして助かっている…だとしたらまずいですね」
「何がだ?」
「今夜は"満月"です。もし、満月夜を過ぎてもお仲間を助けられなければ…その方は、[漢字]完全に鬼となります[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・[/ふりがな]。」
「!!…いや、待てよ。なぜオレ以外のやつが鬼になっていると知っている?」
「それは私が実際に見たからだよ、猿山君」
突然背後から聞こえた、低く圧のある声。振り返ると、見上げるほど背の高い男性が立っている。
「だ、誰だ…?」
「おっと失礼。私は"グルッペン・フューラー"。…零陀神社を[漢字]買い取った[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]者だよ」
「何ッ?!って、実際に見たということは…シャオロンが鬼になるところを見たのか?」
「あぁ、鬼に襲われているところを偶然通りかかったのさ。だから私は…[漢字]戦略的撤退をした[/漢字][ふりがな]逃げた[/ふりがな]」
「おい…というか、なんで神社にいたんだ?」
「それは簡単だ。あの時私は、買い取った土地の下見に行っていたんだ。あそこに新たな基t…建物を建てたいのでな」
「とにかく、今夜行かないとマズいんだな…ゾム、ショッピ、チーノ、帰るぞ!」
[大文字]ドタドタッ!![/大文字]
「じゃ、世話になった」
「え、私の話は?!…行ってしまった…」
「まぁ良いではないかエミさん。一度生還した彼らなら…[漢字]きっと大丈夫な[/漢字][ふりがな]面白いものを見せてくれる[/ふりがな]はずだ」
二人きりになった部屋には、戦争好きな彼の低い笑い声だけが響いた―…
続く…
※裏話 エーミールについて
エーミール家は代々霊媒師をしている。そのため、エミさんはどこかで"桃鬼伝説"の話を聞き、興味を持ったようだ。それ以来、グルッペンと共同で研究をしているようである。
なお、ビビってすぐに逃げてしまうため、実際に怪異を見たことはないようだ。
「ここで待ち伏せしてれば来るはずです…あ、来た」
ショッピの言葉に、猿山は視線を移す。そこには、ハg…金髪の男性が歩いていた。
「[小文字]よし、行くか…[/小文字]ちょっとそこのチミ、お話伺ってもいいかな?」
「え、何なんですか貴方…って、げッ?!バナビスカツアゲチンピラ小学生!!」
「うぇ〜〜いバナビス配りおじさんや!!バナビス寄こせ!!」
「渡さんとスマホハッキングしますよ〜?」
「おいゾム、ショッピ!何してるんだお前ら?!オレ達は情報を聞き出しに…」
猿山がそこまで言った瞬間、エーミールの表情が真面目なものに変わる。
「情報…ですか。あなた、"鬼"について知りたいのですね?とすると、貴方の名字は"桃瀬"、"戌亥"、"猿山"、[漢字]それとも[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]…」
「…猿山だ、オレは」
その突然の変化に驚きながらも、ここは正直に答える猿山。エーミールは全て理解した、というように目を細めた。
「わかりました。立ち話もあれですし、私の家に案内しましょう」
「"鬼"について知りたいんでしたよね?その前に一つ確認させてください。貴方…
[中央寄せ][漢字]一度鬼になったことありますよね[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]? 」[/中央寄せ]
途端に警戒するような顔つきなる猿山。
「まぁまぁそんな顔しないでください。…貴方達、あちらにバナナとビスコがありますよ。好きなだけ食べてください」
「おっ、まじか!行こうぜショッピ!!」
「そうっすね。ほら、チーノも」
「え〜…」
三人は仲良く走り去っていく。その姿が見えなくなったところで、エーミールは話を切り出した。
「貴方の表情を見る限り、鬼になったことがあるようですね。でも、こうして助かっている…だとしたらまずいですね」
「何がだ?」
「今夜は"満月"です。もし、満月夜を過ぎてもお仲間を助けられなければ…その方は、[漢字]完全に鬼となります[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・[/ふりがな]。」
「!!…いや、待てよ。なぜオレ以外のやつが鬼になっていると知っている?」
「それは私が実際に見たからだよ、猿山君」
突然背後から聞こえた、低く圧のある声。振り返ると、見上げるほど背の高い男性が立っている。
「だ、誰だ…?」
「おっと失礼。私は"グルッペン・フューラー"。…零陀神社を[漢字]買い取った[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]者だよ」
「何ッ?!って、実際に見たということは…シャオロンが鬼になるところを見たのか?」
「あぁ、鬼に襲われているところを偶然通りかかったのさ。だから私は…[漢字]戦略的撤退をした[/漢字][ふりがな]逃げた[/ふりがな]」
「おい…というか、なんで神社にいたんだ?」
「それは簡単だ。あの時私は、買い取った土地の下見に行っていたんだ。あそこに新たな基t…建物を建てたいのでな」
「とにかく、今夜行かないとマズいんだな…ゾム、ショッピ、チーノ、帰るぞ!」
[大文字]ドタドタッ!![/大文字]
「じゃ、世話になった」
「え、私の話は?!…行ってしまった…」
「まぁ良いではないかエミさん。一度生還した彼らなら…[漢字]きっと大丈夫な[/漢字][ふりがな]面白いものを見せてくれる[/ふりがな]はずだ」
二人きりになった部屋には、戦争好きな彼の低い笑い声だけが響いた―…
続く…
※裏話 エーミールについて
エーミール家は代々霊媒師をしている。そのため、エミさんはどこかで"桃鬼伝説"の話を聞き、興味を持ったようだ。それ以来、グルッペンと共同で研究をしているようである。
なお、ビビってすぐに逃げてしまうため、実際に怪異を見たことはないようだ。