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・"先生、助けに来たで"の続編です
・創作設定多数有り(前作よりも多めになる予定)
・なんだかんだ言って生徒のみんな猿山大好き設定
・呪鬼シリーズに登場しないメンバーが登場したり、呪鬼シリーズに出てくるメンバーが登場しなかったりします

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二次創作
呪、再び

#12

最終章

 「…作戦Cを実行する」
猿山の宣言に、ゾムの顔が歪む。そんな彼の頭に、猿山はポンと手を置いた。
「何だゾム、オレが死ぬわけ無いだろ?それとも…先生が信じられないのか??」
ゾムの目が見開かれる。そして…大きくかぶりを振った。
「オレ、先生のこと信じる。…信じるから、一緒に帰ろうな」
「なぁ〜に当たり前のこと言ってるんだゾムぅ〜〜…絶対に帰るぞ、みんな」
全員の目に、決意と覚悟が宿る。
「それじゃあ、作戦を説明するぞ〜…」






























 「ごめん、みんな…オレはこうするしか呂戊太を守れないんだ…」
絵斗の脳裏に、数時間前の出来事が蘇る――…

―数時間前―

 「もうこんな時間か…遅くなっちゃたな。早く帰らないと」
そう思いながら勤めている警察署を出る。数分ほど歩き続けた、その時。

[大文字]カチャッ[/大文字]

「?!」
後頭部に細長い何かが突きつけられる。それが"銃"だと理解するまでに、そう時間はかからなかった。銃を突きつけたその人物は、後ろから絵斗に話しかける。…いや、脅したと言ったほうが正しいだろう。
「あの"偶像"を持って来い」
「な、なんでオレがそんなことを…」
「もし断れば、[漢字]お前の弟の命は保証しない[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]」
「ッ…!!」


 こうして、今に至る。
(みんなには悪いと思ってる、けど…[漢字]こうする[/漢字][ふりがな]従う[/ふりがな]しか、ないんだ)
絵斗は、偶像を抱きかかえる手に力を込めた。彼の瞳に決意と覚悟が宿る。
「大丈夫、オレがお前を守るよ…呂戊太」






























―午前二時半―
 「ようやく準備が終わったな…ったく、この学校鍵が多すぎるんだよ!」
そんな不満を言いながらも、ふと猿山は真面目な顔になる。
「この作戦を成功させるには、お前らの協力が必要不可欠だ。…頼んだぞ」
「任せてくださいよ先生!オレの人気者オーラでなんとかなりますって!」
「あ、それなら安心してください。シャオさんの出番オレが持っていくんで」
「何やとショッピ〜!💢」
「ゾムさん、頑張りましょうね!」
「そうやなチーノ、絶対に生きて帰るんや!!」
「らぁ君、無茶はしないでね」
「せっかくなんで記念に一枚撮っときます?」
「何故そうなる…」
戌亥が呆れたように呟くも、口元はわずかに笑っていた。最後かもしれない、幸せを噛みしめるように…
(…最後にならないだろうな、猿山?オレはお前を…信じてるからな)
最後の戦場へ、彼らは向かっていく――…






 「お前ら、来たのか」
絵斗が感情を殺した声で言葉を発する。大切そうに、偶像を抱えながら…
「いやぁ、暗い顔してますねぇ。どうです、ボクとお茶でも飲みませんか?」
「…?何だお前」
チーノの[打消し]胡散臭い[/打消し]トークに顔をしかめる絵斗。
「まぁまぁそんな顔せずに!ささ、座ってください」
どこから取り出したのか、チーノが座布団を敷く。絵斗の気がそちらに反れた、その瞬間。

[大文字]パッ!![/大文字]

まばゆい光が一斉に点灯する。たまらず絵斗は目を細めた。
「[大文字][大文字]隙あり!![/大文字][/大文字]」
そこへ、ゾムが絵斗から偶像を奪い取る。
「なっ?!しまった…!」
「おっと、動いちゃダメですよ」
クロノアが後ろから絵斗を抑え込む。光を点けたショッピ、シャオロン、桃瀬もそれに加わった。
「猿ゥ、偶像や!!」
ゾムが猿山に向かって偶像をぶん投げる。
「よっと、ナイスキャッチ!」
猿山が偶像を受け取り、"何か"を取り出す。そして…それを腹部に当てた。
「?!さ、猿山…何をしようとしてるんだ…?」
絵斗が怯えたような声を出す。全員の顔に緊張が浮かんだ。
「何って…呪いを"浄化"するんだよ。これが、猿山家の"能力"だ!!」

[大文字]ザシュッ[/大文字]

パッと赤い液体が飛び散る。猿山がとりだしたもの――…家庭科室の"包丁"から、血が滴り落ちた。
「がはッ…」
猿山が苦痛に顔を歪ませながらも、偶像を足元に出来た血溜まりに浸らせる。

[大文字]ジュワッ!![/大文字]

その途端、偶像が黒く変色し[漢字]溶け出した[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]。ニッと猿山は笑う。
「オレ達の…勝ちだな、絵斗…」 ドサッ
猿山が大の字になり寝転がる。桃瀬が慌てて包帯で彼の腹部を巻く。
「はぁ〜痛ぇ〜〜…」
「もう、無茶しないでって言ったのに!」
「先生大丈夫なんか?!」
シャオロンが駆け寄る。ショッピとチーノも続いた。
「大丈夫に決まっとるやろ」
ゾムが代わりに答えた。猿山と一瞬目が合う。
「だって、猿ゥやぞ?」
「ゾムぅ〜?"山"つけような??」
「さ[漢字]や[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]る[漢字]ま[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]!」
「誰だよそれ?!」
どっと笑いが巻き起こる。しばらくして、ゾムがそういえば、と呟いた。
「猿ゥ、"能力"って結局何なんや、」
「あぁ…オレ達"桃鬼伝説"に登場する"桃太郎"、"猿"、"戌"、"鳥"にあたる四家は、それぞれ"能力"があるんだ。で、オレ達猿山家の能力が[太字]己の血で呪いを浄化する[/太字]能力だ」
「そうなんや…じゃあ、他の三家は…」
ゾムが尋ねようとした、その時。"彼"がやってきた。
「ったく、呑気だなお前ら」
「お、"戌亥"。…やっぱりそうか」
ドサリと"何か"を戌亥が投げ落とす。猿山は起き上がり、じっと見下ろした。

「父さん、母さん…」

「…らだ男、なぜ我々の邪魔をする?」
「そうよ、あなただって猿山家の一員でしょう?」
「はぁ…オレの生徒の言葉を借りて言わせてもらうけどよ…」
猿山はスゥゥ…と息を吸う。
「[大文字][大文字]家族だろうが所詮他人なんだよバァァァカ!![/大文字][/大文字]」
この時、金髪の少年がくしゃみをしたそうな。
「[小文字][小文字]絶対クソ先輩やん…[/小文字][/小文字]」
猿山の両親は豆鉄砲を喰らった鳩のような顔をしている。
「わかったら、オレとオレの仲間に関わるな。じゃないと…戌亥が黙っていないぜ?」
(俺かよ…)
「話はそれだけだ。失せな」




 猿山の両親がいなくなった後、絵斗が口を開く。
「ご、ごめんみんな…オレ、みんなを騙して…猿山なんか、能力を使わせて…」
全員は顔を見合わせる。ゾムは、ゆっくりと絵斗に近づいた。
「刑事」
「…ゾム君」
絵斗はずっとうつむいている。ゾムは、じっと彼を見つめた。やがて口を開く。


「"ごめん"じゃないやろ。"ありがとう"や」


「!!」
絵斗が顔を上げる。猿山がヘラリと笑った。
「別にオレのことは気にしなくて良いって。友達を助けることくらい、当たり前だろ?」
「猿山…」
絵斗の目に、雫が溜まっていく。
「みんな…みんな、[大文字]本当にあ゙り゙がどお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!![/大文字]」
 ゆっくりと、穏やかな時間が流れていった――…





―午前四時―
 「ただいま、呂戊太」
無事、全員が帰宅する。絵斗はそっとロボロの部屋を覗いた。すやすやと、規則正しい寝息をたてて眠っている。
(…こんな日々が、続きますように)
彼はベッドに潜り込む。次の日、弟とどんな話をしようかと考えながら――…

 やがて、穏やかな寝息が一つ、たち始めた。



〈作戦C:猿山家の能力を使う〉 成功。全員生還。
※猿山家の能力:己の血で呪いを浄化する。急所から流れた血であるほど効果は大きい。
※桃瀬家の能力:黄泉の国と現世を繋ぐ・隔離する。

[右寄せ]―HAPPY END―[/右寄せ]

作者メッセージ

ここまで読んでいただきありがとうございました!

追記:NGシーン集を、新たにシリーズを作って書こうと思います
あと200閲覧突破ありがとうございます!みなさんがたくさん読んでくれたおかげでここまで執筆することが出来ました!これからも頑張って面白い作品を投稿しようと思っているので応援よろしくお願いしますm(_ _)m

2025/02/14 09:31

第二理科室 ID:≫ 8.wDfEG70goIM
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