二次創作
推しが第四の壁を超えてきたSS
ロビンフッド/Fate
「はぁもーいやだー!つーかーれーたー!!ゲームしよー!!!もうやってられっかこん畜生!!!!人生はクソゲじゃぁー!!!!!」
説明しよう!私はしがないJCである!!現在三年生、受験勉強中!と言えば分かって頂けるだろうか!!!
正直かなりまずい。そしてヤバい。
何がまずくてヤバいってこんな時期(今現在1/15!)にぐだぐだと管を巻きながらゲームしようとしてるのがまずヤバいポイントNo.1。
そしてそのスマホからここ数ヶ月、たまに変な音がしてるのがヤバいポイントNo.2。ちなみに、画面をこう、コツコツと叩いてるみたいな音だ。
で、ずっと勉強してたせいでお腹が減って来たのがNo.3。なんか食べたーい!でも作るのめんどくさーい!!絶対美味しいものなんて作れなーい!!!
さらに極め付けのNo.4は、今が夜中の3時だって事。夜中の3時にカップ麺とかそれはもう惨事だろ。主に体重的な面で。
うん、やっばいね☆
深夜テンションすぎる☆
普段より多く叫んでおります☆
っはぁ、テンションきめぇ…躁鬱かよ私。
キモいウザいダルい。めんどくさい。
「だーもー分かってんだってばーヤバいなんて事ぐらいさー!!ってか、誰に向かって喋ってんのよ私…馬鹿なの馬鹿でしょ馬鹿なんじゃないの??」
あーもーどーでもいーや。スマホからなんか変な音してるけどもうそれもいいや。うん。FGOしよう。
FGO…私の一番のお気に入りゲームだ。
いやもうこのね!ロビンフッドさんがね!心底、もう世界一カッコいいんですよ!!
分かります?この深緑のマントの人なんですけれども!!!そう、この緑色のタレ目に稲穂色の髪!!たまんねぇー…って、ビールキメたおっさんかよっての私は。確かにビールみたいな髪色してるけど。いや、未成年が何言ってんだ。深夜テンションにも程があるだろ。
だってさぁ、でもさぁ、野営とか慣れてない初期の頃の主人公にナチュラルに毛布渡して来たりさぁ…
ナンパが趣味とか公言する軽い男のフリなんてしてるくせに自分で良ければ最後まで付き合うみたいな事主人公に言ってるしさぁ…
なんならロビンフッドとして召喚できるのは自分以外にもたくさんいる的な事言ってるくせして自分を確定で召喚できる記念品のメダルバレンタインに渡して来たりさぁ…
いやぁ、夢女属性は持たない私でも大分ヤバかった。まぁぐだちゃん大大大好きだし私なんかよりよっぽど可愛いしカッコいいし画面の外からによによ眺めさせて頂きます!!!
数ヶ月前に最後の聖杯あげてレベル120にしたし、追加分のアペンドスキルは実装初日に解放してるし、名実ともに完全体って訳よ!ウチのロビンは最強なンだ!!
ひゃっほうロビぐださいっこー!!
…やっぱ誰に話してんだ私。もはやただのやべぇヤツじゃねぇか。
うん、もう考えんのやめよ。
それ起動!ポチッとな。
あ、そうだ折角だしガチャでも引こっかな!
今ピックアップ来てんのは…お、ギル様いるじゃん。引いちゃお引いちゃお。ウルクはここに健在です!!いや、アーチャーの方なんだけど。
スマホからやべぇ音してるけどまぁいいや☆
むしろこの方が星五とかワンチャン出るかもだし!(錯乱)
そして私はガチャを引いた。明日の私が見たら頭を抱えるだろうけど、ナチュラルに10連を引いた。しかも虎の子の貯金を下ろして。
いや、正直マジで馬鹿でしょ。この間天井でロウヒちゃん引いたばっかりじゃんよ。
「って、あー!!!ロビンさん出たー!!!!(一応小声で叫んでいる。夜中に大声とか迷惑だからね。)」
つっても我が最推しロビンさんは恒常の星三なので、当たり前と言えば当たり前なのだが。
まぁ、嬉しいよねぇやっぱりねぇ!低レアでもかなり使えるタイプのゲームなら、推しが恒常かつ低レアってむしろかなり特大のアドバンテージだから!(混乱)
テンションのおかしくなっていた私は、ある事をすっかり忘れていた。いや、気が付かなかった。
ガチャを引き終わり(最低保証)、そう言えば、変な音止んだな…やっぱ壊れてはいなかったか…とそう思って顔をあげたその時。
「よ。オタク、オレが目の前にいるのに気づかないとか、マジで集中してたんすねぇ。そんなにその英雄王サマ、欲しかったんです?」
へ?
え、あ、待って意味がわからないどういう事??
なんで目の前から鳥◯ボイスが聞こえてんの???
あっれぇ気づかない内にFGOはプロジェクションマッピング機能でも搭載してたのかなぁ????
驚きのあまり、いつの間にかスマホが宙を舞っている。どうやら投げてしまったらしい。
「…夢か?」
「現実だっての。オレの事ちゃんと見えてるっしょ?なんならほっぺたでもつねってみます?」
あ、この軽口は本物だわ。つまり夢だ。間違いねぇ。そう思い、全力で自分を殴る。あ、痛い。つまり痛いタイプの夢だ。
「いや落ち着けって。オレだって驚いてんですよ?」
そう言った彼が説明したのは、カルデア内での出来事。
自分にわざわざリソースを割くなんて物好きなマスターもいるもんだなぁと思って「藤丸立香」を微笑ましく眺めていたら、先日の最後の聖杯をもらったタイミングでこちらが見えるようになったらしい。
いやどういう事だ。怖すぎる。
「いやいやいや、数ヶ月前ぞそれ??」
「あー…オタクが今オレ引いたっしょ?それで完全に繋がったっぽいんすわー。」
ははぁなるほど訳がわからない。まぁ夢だしそんなもんか。ご都合設定ってこういう事を言うんダナー。
「本当に分かってんのかねぇ…ま、いいか。おーい、マスター?オタク、自分の世界入り込んじゃってない?」
「…うぇ!?え、あー…とりあえず私をマスターって呼ぶのはやめて。それは「藤丸立香」への呼び方でしょ。」
推しがこちらの世界に来るよりも、推しがいる世界の壁になりたいタイプのオタク、それが私だ。あ、推しカプが成立しているならなおよし。
…それは置いといても。そんな私にとって、「マスター」と言う呼称は想像以上の違和感と不気味さを孕んで聞こえた。思わず全否定してしまうぐらいに。
「おっと、そいつは失礼。やっぱり思ってた通りの御仁っすねぇ、オタク。」
「え、ああ…どうも…」
「じゃあそうっすねぇ。マスターって呼ばない代わりになんかしますよ?出会いの記念、って事でどうです?」
ニコニコと笑うロビンさん。あー…やばい、好きすぎる。
さっきの驚きでスマホ壁にぶん投げてなきゃ写真でも撮りたい所だ。いや、肖像権とか問題になるんだろうか。よく見てみると本当この人細…んで足なっげぇ…って、そうじゃなくて。
「…なんか分かんないけどまぁ、それならいいか。」
本人もこう言ってるしさ。うん。夢ならちょっとぐらいの我儘は許されるかな。だって夢だし。
「…ロビンさん…料理、上手だったよね?じゃあさ…」
一つお願いがある、そう声に出す。
はぁ、まぁそうですけど…なんて答えるロビンさん、貴方はなぜそんなにもイケメンなんだ。その困り顔だけで世界を救える。いや困らせたのは私なんだが。つまり、推しを困らせるなんて私は死んだ方がいいかもしれない。
「ま、言い出した手前やれるだけはやりますよ、オレは。」
あヤバいかっこいい死んでられない。いやぁでもこの人本当にさ…こういう所が大好きなんだけどさ…いやマジで、夢とは言え私のエミュレートすげぇな…
「[大文字]『美味しい夜食が食べたい』[/大文字]。」
夢でご飯を頼むなんて、自分でも本当にどうかと思うけど。
夢だとしても耐えられないぐらいにお腹が減っていたのだから、この際仕方あるまい。
というか、推し本人になんか頼んでいいと言われても、私が許容できる限界はこれぐらいだ。
次の日、目を覚ましても見えた深緑のマントに奇声をあげかけ、ギリギリで踏みとどまった(正直誰か私を褒めてほしい、寝起きで推しは心臓に悪すぎる)のは、また別の話。
「はぁもーいやだー!つーかーれーたー!!ゲームしよー!!!もうやってられっかこん畜生!!!!人生はクソゲじゃぁー!!!!!」
説明しよう!私はしがないJCである!!現在三年生、受験勉強中!と言えば分かって頂けるだろうか!!!
正直かなりまずい。そしてヤバい。
何がまずくてヤバいってこんな時期(今現在1/15!)にぐだぐだと管を巻きながらゲームしようとしてるのがまずヤバいポイントNo.1。
そしてそのスマホからここ数ヶ月、たまに変な音がしてるのがヤバいポイントNo.2。ちなみに、画面をこう、コツコツと叩いてるみたいな音だ。
で、ずっと勉強してたせいでお腹が減って来たのがNo.3。なんか食べたーい!でも作るのめんどくさーい!!絶対美味しいものなんて作れなーい!!!
さらに極め付けのNo.4は、今が夜中の3時だって事。夜中の3時にカップ麺とかそれはもう惨事だろ。主に体重的な面で。
うん、やっばいね☆
深夜テンションすぎる☆
普段より多く叫んでおります☆
っはぁ、テンションきめぇ…躁鬱かよ私。
キモいウザいダルい。めんどくさい。
「だーもー分かってんだってばーヤバいなんて事ぐらいさー!!ってか、誰に向かって喋ってんのよ私…馬鹿なの馬鹿でしょ馬鹿なんじゃないの??」
あーもーどーでもいーや。スマホからなんか変な音してるけどもうそれもいいや。うん。FGOしよう。
FGO…私の一番のお気に入りゲームだ。
いやもうこのね!ロビンフッドさんがね!心底、もう世界一カッコいいんですよ!!
分かります?この深緑のマントの人なんですけれども!!!そう、この緑色のタレ目に稲穂色の髪!!たまんねぇー…って、ビールキメたおっさんかよっての私は。確かにビールみたいな髪色してるけど。いや、未成年が何言ってんだ。深夜テンションにも程があるだろ。
だってさぁ、でもさぁ、野営とか慣れてない初期の頃の主人公にナチュラルに毛布渡して来たりさぁ…
ナンパが趣味とか公言する軽い男のフリなんてしてるくせに自分で良ければ最後まで付き合うみたいな事主人公に言ってるしさぁ…
なんならロビンフッドとして召喚できるのは自分以外にもたくさんいる的な事言ってるくせして自分を確定で召喚できる記念品のメダルバレンタインに渡して来たりさぁ…
いやぁ、夢女属性は持たない私でも大分ヤバかった。まぁぐだちゃん大大大好きだし私なんかよりよっぽど可愛いしカッコいいし画面の外からによによ眺めさせて頂きます!!!
数ヶ月前に最後の聖杯あげてレベル120にしたし、追加分のアペンドスキルは実装初日に解放してるし、名実ともに完全体って訳よ!ウチのロビンは最強なンだ!!
ひゃっほうロビぐださいっこー!!
…やっぱ誰に話してんだ私。もはやただのやべぇヤツじゃねぇか。
うん、もう考えんのやめよ。
それ起動!ポチッとな。
あ、そうだ折角だしガチャでも引こっかな!
今ピックアップ来てんのは…お、ギル様いるじゃん。引いちゃお引いちゃお。ウルクはここに健在です!!いや、アーチャーの方なんだけど。
スマホからやべぇ音してるけどまぁいいや☆
むしろこの方が星五とかワンチャン出るかもだし!(錯乱)
そして私はガチャを引いた。明日の私が見たら頭を抱えるだろうけど、ナチュラルに10連を引いた。しかも虎の子の貯金を下ろして。
いや、正直マジで馬鹿でしょ。この間天井でロウヒちゃん引いたばっかりじゃんよ。
「って、あー!!!ロビンさん出たー!!!!(一応小声で叫んでいる。夜中に大声とか迷惑だからね。)」
つっても我が最推しロビンさんは恒常の星三なので、当たり前と言えば当たり前なのだが。
まぁ、嬉しいよねぇやっぱりねぇ!低レアでもかなり使えるタイプのゲームなら、推しが恒常かつ低レアってむしろかなり特大のアドバンテージだから!(混乱)
テンションのおかしくなっていた私は、ある事をすっかり忘れていた。いや、気が付かなかった。
ガチャを引き終わり(最低保証)、そう言えば、変な音止んだな…やっぱ壊れてはいなかったか…とそう思って顔をあげたその時。
「よ。オタク、オレが目の前にいるのに気づかないとか、マジで集中してたんすねぇ。そんなにその英雄王サマ、欲しかったんです?」
へ?
え、あ、待って意味がわからないどういう事??
なんで目の前から鳥◯ボイスが聞こえてんの???
あっれぇ気づかない内にFGOはプロジェクションマッピング機能でも搭載してたのかなぁ????
驚きのあまり、いつの間にかスマホが宙を舞っている。どうやら投げてしまったらしい。
「…夢か?」
「現実だっての。オレの事ちゃんと見えてるっしょ?なんならほっぺたでもつねってみます?」
あ、この軽口は本物だわ。つまり夢だ。間違いねぇ。そう思い、全力で自分を殴る。あ、痛い。つまり痛いタイプの夢だ。
「いや落ち着けって。オレだって驚いてんですよ?」
そう言った彼が説明したのは、カルデア内での出来事。
自分にわざわざリソースを割くなんて物好きなマスターもいるもんだなぁと思って「藤丸立香」を微笑ましく眺めていたら、先日の最後の聖杯をもらったタイミングでこちらが見えるようになったらしい。
いやどういう事だ。怖すぎる。
「いやいやいや、数ヶ月前ぞそれ??」
「あー…オタクが今オレ引いたっしょ?それで完全に繋がったっぽいんすわー。」
ははぁなるほど訳がわからない。まぁ夢だしそんなもんか。ご都合設定ってこういう事を言うんダナー。
「本当に分かってんのかねぇ…ま、いいか。おーい、マスター?オタク、自分の世界入り込んじゃってない?」
「…うぇ!?え、あー…とりあえず私をマスターって呼ぶのはやめて。それは「藤丸立香」への呼び方でしょ。」
推しがこちらの世界に来るよりも、推しがいる世界の壁になりたいタイプのオタク、それが私だ。あ、推しカプが成立しているならなおよし。
…それは置いといても。そんな私にとって、「マスター」と言う呼称は想像以上の違和感と不気味さを孕んで聞こえた。思わず全否定してしまうぐらいに。
「おっと、そいつは失礼。やっぱり思ってた通りの御仁っすねぇ、オタク。」
「え、ああ…どうも…」
「じゃあそうっすねぇ。マスターって呼ばない代わりになんかしますよ?出会いの記念、って事でどうです?」
ニコニコと笑うロビンさん。あー…やばい、好きすぎる。
さっきの驚きでスマホ壁にぶん投げてなきゃ写真でも撮りたい所だ。いや、肖像権とか問題になるんだろうか。よく見てみると本当この人細…んで足なっげぇ…って、そうじゃなくて。
「…なんか分かんないけどまぁ、それならいいか。」
本人もこう言ってるしさ。うん。夢ならちょっとぐらいの我儘は許されるかな。だって夢だし。
「…ロビンさん…料理、上手だったよね?じゃあさ…」
一つお願いがある、そう声に出す。
はぁ、まぁそうですけど…なんて答えるロビンさん、貴方はなぜそんなにもイケメンなんだ。その困り顔だけで世界を救える。いや困らせたのは私なんだが。つまり、推しを困らせるなんて私は死んだ方がいいかもしれない。
「ま、言い出した手前やれるだけはやりますよ、オレは。」
あヤバいかっこいい死んでられない。いやぁでもこの人本当にさ…こういう所が大好きなんだけどさ…いやマジで、夢とは言え私のエミュレートすげぇな…
「[大文字]『美味しい夜食が食べたい』[/大文字]。」
夢でご飯を頼むなんて、自分でも本当にどうかと思うけど。
夢だとしても耐えられないぐらいにお腹が減っていたのだから、この際仕方あるまい。
というか、推し本人になんか頼んでいいと言われても、私が許容できる限界はこれぐらいだ。
次の日、目を覚ましても見えた深緑のマントに奇声をあげかけ、ギリギリで踏みとどまった(正直誰か私を褒めてほしい、寝起きで推しは心臓に悪すぎる)のは、また別の話。